森崎緩のレビュー一覧
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ネタバレ草壁君、大卒の新人とは思えないほど真面目できっちりしていて驚いたの何の。
しかも随分色々考えているんだなあと。
釣りをしていても考え事に没頭してボウズになるほど。
流石に最後の最後の釣りはボウズでないと信じたいが。
この最後の場面、釣果が語られないのが、また何ともずるい。
「二人」の関係性を色々妄想できるという意味でも。
両親の転勤で、新社会人生活と実家で一人暮らし生活が一度に来てしまった草壁君。
魚介系の食品加工会社で優しい先輩たちと新商品を開発に奮闘しつつ、昼食のお弁当作りに目覚めていくお話。
前述通り、草壁君は大変真面目さんなので、上達が早い早い。
またお弁当を作ると言いつつ、夕飯分も作っているので、出来立ての夕飯と翌日のお弁当とで二度描写があるのがね、飯テロ度がより高い。
シリーズ通して言えるが、今回も読んでいてお腹すいて仕方なかった。
そんな彼の弁当作りの師匠になるのが、SNS 上の「イチイ」さん。
この方の正体は、まあ予定調和なので分かるとして、その判断材料がどこに転がっていたのか、それを拾いながら読むのが楽しかった。
ひねくれた読み方ですみません。
草壁君、真面目でかつ一人で考え事に没頭するせいで間違った方向性の推理を働かせるからつい。
シリーズではおなじみ幡上くんが出てきたのも嬉しい。
登場人物が、どの人も本当に素敵な人ばかりで、現実もこうあれと思えるほど。
読んでいて大変心に優しい作品でした。
終盤にしれっと明かされたこと、あれだけが大分爆弾だったけれども。
草壁君の幽霊好きの理由にも繋がる話で、本当にびっくりした。
油断ならない作品である。 -
Posted by ブクログ
シリーズ2作目
料理研究家に依頼して進んでいた企画が、先方から辞退の申し出があり、その代原として再び連載が始まる
今作の名古屋めし
・味噌カツ
・きしめん
・鬼まんじゅう
・手羽先
・名古屋コーチンの出汁巻き
名古屋で味噌カツと言えば矢場とん
随分昔に行ったっきり
まぁ、他のお店でカツを食べる機会もあるけど
どの店でも味噌のメニューはある
私はほとんど外食をしなくなったけど
家には「つけてみそかけてみそ」が常備されてて
お弁当に冷凍のミニかつを入れるとき、たまに味噌味にしたりする
他の料理にも使ったりするので、私も随分とこの味に慣れてしまった
中華料理の甜麺醤の代わりとして使う事が多いかな
きしめんは私も新幹線のホームでたまに食べる
まぁ、麺処で何か食べるなら、選択肢に蕎麦やうどんがあったらそっちをえらびがち
随分と風邪をひいてないけど、体調が悪くなったときにはきしめんではなくにゆうめんを選ぶと思う
鬼まんじゅうはネーミングとビジュアルが一致しなかったなぁ
私の知らない和菓子かと思ったけど、御当地お菓子とは思わなかった
蒸しパンなのに重量感があるという意外性、私も感じましたね
手羽先は私も未だに食べ方を知らない
行儀が良いか悪いか、手が汚れるの嫌なので箸で食べる
私は一番先の部分は骨ごと噛み砕いて食べるのと
中と元の部分はこそげ落とすように齧る
残るのは骨だけなのだけど、地元の人からしたら異端ななだろうなぁ
ってか、手羽先食べ放題のお店
あるにはあるのだろうけど、どこでしょうね?
名古屋コーチンは買ったことはない
でも、どこかで何かに使われてるのを食べたことがあるはず
そんなに味が違うものですかね?
出汁巻きだったら、より味の違いがわかるのだろうか?
そう言えば、猿楽が卵かけご飯に対して勿体ないような反応してたけど、素材が違うからこそ生の状態で味わう方がいいのではなかろうか?
そして章としては取り上げられていないけどスガキヤに関して
スガキヤはスガキヤという食べ物であって
ラーメンというジャンルではないのでしょうね
今作で登場した同僚の丹波さん
連載を辞退されたのは自分が何か怒らせたのではないかという疑念と反省
まぁ、この作家さんの物語でそんな展開はないという安心感を持って読み勧めてた
仕事に対するポリシー
大層な目標を掲げている人もいるだろうし、場当たり的にタスクをこなしているだけの人もいるだろうし
人それぞれでいいと思いますけどね
もちろん先々まで見据えた目標があるに越したことはないですけど
その仕事から影響を受ける人もまたそれぞれなのですからね
千春も益々新聞記者という仕事に意義を感じているようだ
まだ取り上げてない名古屋めしもあるし
さらなる続編もあるのだろうか?
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名古屋に本社を構える中京新聞社。生活部で働く、新人記者・仁木千春は元料理人という
異色の経歴だ。ある日、上司に急に呼び出された仁木。人気料理家による新連載が、開始直前にまさかの執筆辞退になったというのだ。
このピンチを救うため、仁木は再び名古屋めしコラムを執筆することに。味噌カツ、きしめん、手羽先……名古屋グルメの魅力がぎっしり詰まった、コラムが再始動! 読めば必ず食べたくなる。
どえらいうまい名古屋グルメ×お仕事奮闘記、シリーズ第2弾!
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新聞記者視点のお仕事グルメ小説
県外の人から見た名古屋めし
東京生まれ東京育ちで大学を卒業し、体調の悪い祖父がやっていた洋食店で働くことにした仁木千春
お店が新聞の記事として紹介され、祖父は満足行ったのか引退して閉店させる
そのため、祖父が影響を受けたような仕事をしたいと第二新卒として就活をした結果、名古屋の新聞社に就職
暮らしに関する生活部に配属された仁木は、県外の人から見た名古屋めしのコラムを担当する事になる
紹介されている名古屋めし
・赤だしと焼き味噌おにぎり
・小倉トースト
・醤油味のたこ焼き
・あんかけスパ
・ひつまぶし
私自身、県外出身で名古屋に来た立場としては共感する部分が多数
赤だしは確かに特徴的だけど美味しい
自宅の味噌は普通にあわせ味噌を買っているけど、たまに赤だしを飲む機会があると、何故か懐かしさを感じる
小倉トーストも何度か食べた事がある
付き合いでコメダに行ったときとかね
バターの塩気とコク、餡の甘さがマッチするんですよね
醤油たこ焼きが名古屋めしとは知らなかった
そこら辺で売ってる?か?
近所の駅前にたこ焼き屋があるけど、あそこのはキャベツが入ってなかった気がする
あまり見かけないのだけど、駄菓子屋みたいなお店でやってるのだろうか?
あと、子供たちが玉せんについて言及してたのもよい
私も最初にそれを聞いたとき、何のことかわからなかったなぁ
こちらではちょっとしたおやつや、出店の定番だものね
あんかけスパの味を説明しにくいのは同意
一口食べても何の味かよくわからなかったなぁ
胡椒が効いてるのはわかるのだけど、酸味が何由来なのかわかりにくい
それこそ、ソースのような風味も感じる
よく味わうとトマト風味なのは確かだけど、果たしてそれだけ?という味の深みを感じる
結局、何味と表現すればいいのでしょうね?
ミラカンのミラネーゼはミラノに関係ないし
カントリーが野菜なのも何故なのか謎
B級グルメのネーミングって元ネタとまったく関係ないものが多いですよね
新潟の「イタリアン」も焼きそばのトマトソースかけだしね
サイゼリヤのミラノ風土リアもそうだし
「何となくイタリアンっぽい」というネーミングの食べ物、結構あると思う
ひつまぶしという鰻の食べ方
贅沢というか勿体ない気もするけど、それように米の具合も合わせられているのなら、それはそれであり
味変を楽しめる人だったら、うな重よりもひつまぶしの食べ方の方が好きかもしれない
名古屋めしの小説でもあり、新聞記者のお仕事小説の面もある
まぁ、仁木千春は生活部なので、万人が想像する記者とはちょっと違うかもしれないけどね
でも、上司の依田さんは「パッション」を重要視する昔気質っぽいところも感じる
他にも千春と同い年でスポーツ部の猿楽
金欠っぽいので千春がご飯をあげたりするけど、そんな理由でお金がねぇ……
そんな事をしなきゃいけない理由はないし、むしろ相手の為にならない事なのにね
まぁ、最終的には良かったけど
他にもコンプライアンスを木にする人や、実はお嬢様らしい人とかバラエティに富んでいる
新聞記者が主人公らしいエピソードとしては、事件の被害者が事件を忌避して被害届を出さなかったり、事件の被害を矮小化する問題
その心理はわからなくもない
警察に言って大事になったり、むしろそれで自分の余計に嫌な思いをする可能性もあるわけで
この辺は警察への信頼の程度にもよるのだろうけど、正常化バイアスなど色々な要因がありそう
そして高齢者問題
まぁ、冒頭の先生の態度からその辺の関係はすぐに察せられる
それが事件にまでなって、そのきっかけが千春の間接的な関係者で
その解決に千春が絡んでくるという展開はまぁよかった
総合的な感想として、前述の通り私も県外出身者ゆえ、名古屋めしの初見の感想には色々と同意できる部分がある
あと、地下鉄の路線や地名など、馴染みのあるところが出てくるので親近感が湧く
それにしても、著者は函館出身なのだけど
わざわざ名古屋まで取材に来るとも思えないし、名古屋に住んだ事があるのだろうか?
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名古屋に本社を構える中京新聞社。生活部に配属された、新人記者・仁木千春は元料理人という異色の経歴だ。仁木が任されたのは、「県外の人から見た名古屋メシ」のコラム執筆。小倉トースト、あんかけスパ、ひつまぶし……唯一無二の食文化に魅了されるも、仁木は仕事の難しさに直面する。限られた文字数、伝わりやすい写真、取材相手との駆け引き――記者の仕事は甘くない! それでも、料理人だったからこそ書ける言葉がある。食への情熱を武器に、仁木は名古屋メシの魅力を伝えきれるのか!? どえらいうまい名古屋グルメ×お仕事奮闘記、開幕!
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シリーズの続編
播上君の2作目なのか、お弁当シリーズの3作目なのか?どちらかは判別できない
播上君と清水さんが結婚し、小料理屋の板前見習い・女将見習いとして家族で働き出している
そんな中、夜営業だけでなく新規顧客拡大の目的も兼ねてお弁当の販売を試み、夫婦で新規メニューを考えるお話
播上君は「真琴」と呼んでるのに、真琴さんは「播上」と読んでいる不思議
傍から見ると、夫婦になったのにと違和感があるけど、真琴さんによると却って特別感があるという認識のようだ
なので、二人の仲の進展に関しては、夫婦になってるのにまだまだじれったい感じ
季節毎に、新たなお弁当のメニュー開発
・越冬野菜の肉巻き弁当
越冬野菜は甘味が凝縮されているというのは知識としては知っていても、食べた事はないかも
さらに肉巻きにしたら満足感もありそう
・変わりイカ飯弁当
イカ飯は北海道が有名なのは知ってたけど、特に函館の料理なんですね
それにしても、イタリアンイカ飯
魚介と米と洋風の味付けの料理は他にもあるし、とても美味しそう
・マグロカツと2種のソース弁当
刺身でも食べられる柵を揚げて、お弁当用なので完全に火を通さなかればいけないって、かなりの贅沢な使い方ですねぇ
真琴さんは火を通しきらない完全版を食べられていい感じ
お弁当だけでなく、お店で出した方が人気になりそうですね
・たらザンギとホタテご飯弁当
内地の人間なものでザンギへの理解度が低いのだけど
ザンギって、しっかりと濃い目の味付けをした鳥の空揚げの事じゃないの?
タコザンギも通常メニューとしてあるようだし、たらザンギもOKという事は調理の方法という事か?
・初めてのお弁当作り
一体、誰の初めてなのか?タイトルがミスリード
そりゃぁ自分で作ったお弁当は美味しいよなぁー
真琴さんは子供の気分を乗せるのが上手
自分が末っ子だからこそ、自分がして欲しかった事をやればいいという考えのようだけど、そんなに上手く客観視できるものだろうか?
元々の素質のような気もする
今作では、播上君のご近所のお姉さんや、播上君の同級生が登場したりと人間関係が狭い中でも広がりを見せている
播上君の続編はあるのだろうか?
あるとしたらどんな展開になるのでしょうね?
でもまぁじれったい二人なので、そんなに進展してないのだろうなぁとも思う
澁澤君の本には巻末にレシピが載ってたなぁ
今作はプロの料理だし、そもそも御当地の食材ありきのメニューなので、レシピが載ってても実践できる人は限られるからなのでしょうかね?
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じれじれ
新婚夫婦、お弁当屋さんはじめました!
舞台は函館へ。美味しいごはんが結ぶ
ほっこり恋愛ストーリー!
大人気、お弁当男子シリーズ!
函館の小料理屋で修業中!
2人が考えるお弁当のメニューは――?
1.越冬野菜の肉巻き弁当
2.変わりイカ飯弁当
3.マグロカツと2種のソース弁当
4.たらザンギとホタテご飯弁当
5.初めてのお弁当作り
同僚の“メシ友”の関係から6年かけて結ばれた播上(はたがみ)と真琴(まこと)は、函館にある播上の実家「小料理屋 はたがみ」で、 板前&女将の見習いとして働き始める。
「たくさんの人が笑顔になれるようなランチのお弁当を考えてほしい」と任された2人。
越冬野菜やイカ飯、ホタテ……地元の味覚を題材に、様々なリクエストに応えるべく協力し――?
新婚夫婦の恋はまだ始まったばかり!
お弁当が紡ぐほっこり恋愛ストーリー、待望の第2弾!
2021年5月刊行の『総務課の播上君のお弁当 ひとくちもらえますか?』の待望の続編。
新婚夫婦となったふたりが、播上の実家である小料理屋で板前見習い&女将見習いとしてランチタイムのお弁当作りに励みながら、初々しいやり取りで読者をキュンとさせる……グルメ&新婚のほっこりストーリー。
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相貌失認という障害について知ってはいたけれど、当事者が主人公の小説は初めて。
両親が理解してくれないって、すごく辛いよね、、、
でも、根岸楸は、就職先の料理店には恵まれていて、退職しての出張料理人としても、いいお客さんに恵まれて本当によかった。それには、楸の人柄と努力も大きいのだろうけど。
実家を出て、同居する従姉の芽未さんが引きこもってしまっていた理由は切なかった。
タウンペーパーのライター雨宮さんの協力も大きい。
おいしそうな料理がいろいろ登場して、食欲をそそられる。つみっこの話での、孫とおじいちゃんの関係が微笑ましい。
ゼリーフライやかて飯は、自分でも作ってみたい。
郷土料理の話はもっと読みたいので、全国いろんなところの料理でシリーズ化してほしい。 -
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お仕事系かと思いきやほのぼの恋愛小説に振り切っててむしろそこが良かった。2年目くらいから「いや、もう付き合っちゃいなよ」と思いつつ6年はリアルな時間だとだいぶもどかしそう。料理もどれも美味しそう。
「「なるよ、幸せに。彼の事業も成功させるし、温かい家庭も築いて、絶対に幸せになってやるんだから」 なれるだろうと思う。十年越しの想いがあるなら。」
「同じ料理を食べるんだから、おかずの交換をすることもない。同じ部屋に住んでいるから、昼休みに会えなくて寂しい思いをすることもない。ただ、彼女の美味しそうな顔を隣から眺めている、そのことだけは六年目も変わらない。」