【感想・ネタバレ】埼玉おいしい出張レシピのレビュー

あらすじ

26歳の春、根岸は6年間勤めていた料理店を辞めた。長年お世話になったオーナー夫妻と板長、そして同僚たち。その全員の顔を根岸は未だに覚えられない。人の顔を認識できない脳機能障害の一種、相貌失認を抱える根岸は、もっと自分に向いている働き方を探し続けていた。そんな根岸が次の道として選んだのは「出張料理人」。出張料理人は依頼人の元へ出向いて料理をするため、不特定多数の客を迎える機会はなくなるからだ。幸運にも埼玉・与野でぴったりな物件にめぐり逢い、新しいスタートを切った根岸。そんな根岸の元へ、結婚記念日のサプライズメニューのオーダーが入る。張り切る根岸だったが、物件が地元で愛された名店の跡地だったことから、その名店の跡継ぎだと誤解されていて――。依頼人の心に寄り添いながら供されるおいしい料理たちと、駆け出し出張料理人の奮闘記!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

顔が認識できないという障害の存在は知っていたけれど、それが物語をとおしてより身近に感じられた。淡々と生涯を受け入れ、得意なことを活かせる場所で生きていこうとする主人公と、それを成り行きとはいえそばで見守る従兄弟の関係が温かい。お父さんとの関係にはモヤモヤしたものが残るけれど、すっきりとはいかないところが逆にリアリティがある気もするので納得。続きが気になる作品でした。

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2025年09月23日

Posted by ブクログ

前情報無しでいつか読もうと借りたけど出だしから読みやすくて美味しそうでした。
馴染み深い武蔵のうどんにいつか食べてみたいゼリーフライ。
話を読みながらレシピが分かったので今度作ってみよう。

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2025年12月10日

Posted by ブクログ

人の顔が認識できない「相貌失認」の料理人・根岸は、教授の父から「努力が足りないから顔が判らない」と、押さえつけられる人生を送っていた。6年勤めていた店を辞め、出張料理人としてリスタートする事に。

相貌失認のハンデを負いながらも、前向きにお客様の為に頑張ろうとする優しさがとても好感を持ちました。
姉の芽未もとある事情で引きこもりになっていたけれど、根岸の人柄が芽未も前を向こうといい方向へ進んでくれてホッとしました。

居抜きで借りた前持ち主の「割烹おかやす」の後継人と勘違いされつつもその味を再現できる腕が凄いです。

芽未の引きこもりの理由、おかやすの突然の閉店など気になりましたが、割とそこら辺はアッサリ明かされてて拍子抜けな所もありましたが、料理がメインなのでいいのかもしれないですね。

周りが温かい人達で、ほっこりでした。
続編希望です。

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2025年11月18日

Posted by ブクログ

この作品を読んで「相貌失認」と言うのを
知りました。すごく大変だろうけどそれでも
自分なりに工夫をして自分に合った働き
肩を模索する主人公。そしてとある理由から
引きこもりがちになったいとこの芽未。
お互いの距離感と抱える悩み等々、
すごくいい2人の関係性がいい感じでした。
たまたま居ぬきで借りた物件が
地元では愛されつつも突如閉店してしまった
名店でその名店のいい意味での呪縛にも
とらわれつつ成長していく2人。

出てくる埼玉名物の武蔵野うどん、
ゼリーフライ、すいとん、かて飯・・・
どれも素朴なんだろうけど間違いなく
美味しいだろうと思わせる内容に
食べてみたくなりました。

作品を通して障害って周りの人の理解一つで
かなり変わってくるんだろうなと思ったし、
便利なのはわかってはいるんですが、
安易なSNS配信はほんとに人生を詰ませる
可能性があるってことをみんなが理解した
うえで使ってほしいと思いました。

これは続きが楽しみな作品なんですが、
埼玉推しでどこまでいけるかにも
かかってきますね。続くのであれば
次回作に期待です。

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2025年12月05日

Posted by ブクログ

相貌失認により人の顔を認識できない根岸は、与野で出張料理人となる。名店の後継ぎと誤解されたり、試行錯誤しながら料理と向き合っていくのがよかった。
武蔵野うどんやゼリーフライなどの郷土料理も登場。ご当地グルメ小説をもっと読んでみたい。

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2025年10月26日

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