あらすじ
第6回ネット小説大賞受賞作!
“メシ友”から恋人へ。お弁当が結ぶ、ちょっぴり鈍感でのんびり屋さんの恋愛ストーリー!
札幌の企業に就職し、新生活をスタートさせた料理男子・播上。昔から料理好きで毎日弁当を持参していた播上は、ある日弁当袋を手に暗い顔の同期の清水に気づく。声を掛けると「仕事も順調、お弁当もしっかり作っている播上君に比べて、私なんか……」と落ち込んでいた。励ますべく、おかずを一切れプレゼントしたことから、二人は“メシ友”となる。波乱の会社員生活。清水に励まされ癒やされる日々だったが、いつの間にか生まれていた彼女に対する恋心に気づき――?
(目次)
一年目 豚肉のごま味噌焼きとホウレンソウの炒め物
二年目 カボチャ餅とパンプキンパイ
三年目 ハンバーグの食べ比べ
四年目 鶏の唐揚げとポテトサラダ
五年目 だし巻き卵とチョコブラウニー
六年目 初めてのディナー
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
幸せがいっぱい詰まっていて読んでいて楽しかった。6年目の章を読んでいるときは顔がニヤけていたようで夫から「どーしたの?顔がヘンだよ」と言われました。播上くんと清水さん、かわいかったです
Posted by ブクログ
入社同期がメシ友に、そして恋人、夫婦に…良い、すごく良い(╹◡╹)
この距離感が縮まっていく感じも良い…ここ最近の本では一番好きかも(*´ω`*)
Posted by ブクログ
サクッと読めます。
お弁当を通して、同期・メシ友としての絆を深め、次第に関係が発展していくのですが、二人の距離感が、かなりもどかしくて微笑ましかったです。
Posted by ブクログ
「料理(お弁当)の事」と「播上君の片想い」が丁度いいバランスで書かれており、読みやすく最後まで楽しめた!
反対に少し物足りなさを感じる人がいると思う。続編があるという事で楽しみ。
ほっこりしたし、続編も早速読みたい!!
Posted by ブクログ
同期入社の総務課の播上君と秘書課の清水さん。料理好き弁当男子の播上君がおかずをお裾分けした事でメシ友となる。恋愛感情なしの社内食堂でだけの付き合いのはずが…口数も少なく仕事もなかなか思い通りにいかない播上君の一人称で、清水さんへの気持ちが移ろいでいく様子が繊細に語られる。とんでもなく鈍感な2人でキュンキュンはあまりない。でもとても素敵なシーンがたくさんある6年間だった。同じく同期のモテ男・渋澤君や、先輩の藤田さんの役割も良い。
Posted by ブクログ
札幌の、とある会社に就職した幡上君は、学生時代から自炊をして外食はせず当然、昼食は自分で作ったお弁当を持参し社員食堂の隅で食べていた。そこへ、やはり弁当を持参した同期入社の清水真琴が『橋上くんって、料理するんだ』と尖った声で話をし始めます。普通なら、これがきっかけで恋バナになるところなのですが、そこは読み進めないと解らないので、どんどん読んでいき、数日で完読しました。続編も刊行されているようなので、時間を置かずに読みたいと思います。
Posted by ブクログ
やらなあかんことあるのに…!と思いつつイッキ読み。
冒頭、面白いんやけど何かこう引っかかるな…?と思いながらページめくってたらなろう小説やったらしくて、なるほど…!と
なろう小説は、とにかく
「感覚が違う」
て思うことが多い(悪い意味ではなく)。
書き手の身近さが(いい意味で)バラエティに富んでるんかなと思ってる。
この作品はタイトルから察するに、はたがみくんがお弁当を作ってくるのだとはわかるけど、てっきり第三者がはたがみくんを見ている話かと思ったらまさかのはたがみくん主観。
そこで冒頭からグッと掴まれたなあ。
はたがみくん含め、清水さん以外はフルネームがなかなか出てこないのとか、著者のこだわりなんかな…?て思ったし、連作短編でつながっていく感じはめちゃくちゃ好き。こまやかな心理描写とそれに反する展開の早さも飽きなくていい。
わたしが
「感覚が違う」
と思ったのは、入社した会社を三年で辞めることが当たり前な感覚のこと。
退職理由はライフステージの変化やったりするので、ははあ、いまの若い人はこういう感覚なんやなあと思った。否定はまったくしてない。いいと思う。
若い人と感覚が違うのは、頭で理解はしていても実際感じる(まあこれは小説ですけれども)のとは全然違う。著者はわたしより若くて、こういった感性を持ってはるんやなと思えるだけでも「すごいな」と思えるのでとても楽しかったです。
ほんともう、この年齢になったら若い人から学ぶことのほうが多いでしょ。わたしより年長の人からは、もうかれこれ20年は学んでますから。笑。
……25年以上やわ。コワッ。笑
(だからってもう学ばないわけではないよ。でも、次は若い人から学ぶべきやろなとは思う)
Posted by ブクログ
ほっこりかわいい物語で癒された!
3年たってやっと清水さんを意識しはじめたのもかわいすぎるし、送別会、渋澤くんに「部屋に来ないか?」って言う播上くん面白かった。
清水さんはもしかしたら、鈍感な播上くんのペースにあわせて、待っててくれるのでは?
と思ったりもしたけど違った(笑)
清水さんも気持ちに気がついてない!?
この2人…本当にかわいい!!
2人のペースでお料理をして、いつまでも幸せに暮らしてほしいなって思った。
播上くんのお弁当は食べたい…!!
Posted by ブクログ
「お腹空いた」と思えること。
「ご飯作ろう」と思えること。
「心地よい」と思えること。
「前に進もう」と思えること。
そんな取るに足らない小さな感情の積み重ねこそが人を人たらしめているのかもしれない。どこまでいってもスローペースでピュアな2人が「共に歩むこと」を決めるための物語。とりあえずポテサラ辺りを仕込んでから続編を読もうかな。
Posted by ブクログ
メシ友としての穏やかでゆったりした時間に癒された。最後の怒涛の展開は正直尺が足りない…もしくは要らないかなと思ったけど、まあ彼らならあり得るかもしれない。気軽に読めるいい本だった。
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播上くんも清水さんも渋澤くんも魅力的。みんないい人で素敵。
料理をしたくなるし、料理が上手くなりたいと思った。
ほっこりするお話。
こういう関係性、素敵。
Posted by ブクログ
ランチからディナーまで6年のお話は豚肉の胡麻味噌焼きとほうれん草の炒め物の話がきっかけでメシともになった2人函館の会社の草壁くんの話から読んでいたのでこの話が先にあったのだと楽しく読めました。
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新入社員で職場の同期の二人が、手作りのお弁当を通じて仲を深めていく物語。
なんかスローすぎて気を揉んだけど、なんともホッコリする恋愛ものでした。
Posted by ブクログ
播上君のお弁当hsとても美味しそうだ。
料理上手は本当はおうちを継ぐためだったのだが、自分に自信がなくて自分のためだけに使ってしまっていた。同期の女子のお陰で小料理屋をやる自信がつく過程がゆっくり丁寧に描かれていました。
二人の進展がほぼほぼないが、自然にハッピーエンドで安心しました。
Posted by ブクログ
札幌の企業に就職して新生活をスタートさせた主人公・幡上は、昔から料理が好きで毎日手作り弁当を持参していた。そんなある日、社員食堂で暗い顔をした同期の清水に気が付く。そんな彼女に弁当のおかずをお裾分けしたことから、2人は昼休憩を共に過ごす”メシ友”になるが……。
お弁当とお料理が繋ぐ、ほのぼの系恋愛小説です。
恋愛の過程が丁寧な小説は良い小説。何せ主人公が”メシ友”だった彼女を好きだと自覚するまで3年、デートに誘おうと決意するまで4年。告白までは……。
とにかくのんびり屋で鈍感な2人の関係が緩やかに変化していくところ、とっても良
いです。
くっついたあとを描いたものも楽しいんですけどね……。どちらかというと、私はお互いのどこに惹かれたとかどこで一歩踏み出したとか、結ばれるまでの過程と心理描写にページを割いてほしいので、この本はとっても気に入りました。
2人ともとても穏やかで良い子なので(冒頭だけ少しヒロインが荒んでいますが)、時々ある「この子のどこに惚れたんだこの主人公…」とか「その人は絶対ヤバイ!」とか「(当て馬役のキャラクター)の方が良いのでは…」とか余計な事考えなくてノンストレスなのも癒されます。幸せな気分になれました。
お弁当レシピやお料理のワンポイントなんかも多く、意外と実践でも使えるものがありそうです。
Posted by ブクログ
ほのぼのしている感じが好き。
主人公の播上と秘書課の清水との料理を通じての関係性が、友達以上、恋人未満ってな感じが良い。
途中まで読んだがオモロイ。
最後まで読んだがオモロイ。
継続されるウズウズした感じもなんだか、自身のティーン時代にも重ねて懐かしい感じもした。
最後に不幸なサプライズがあっても良かったかな。
Posted by ブクログ
料理男子の幡上と料理女子の清水。同期の二人が社食で「メシ友」となり、お互い料理の腕を上げていき、男女の友情を育んでいった。恋愛関係になるのに5年も掛かったし、恋人すっ飛ばして婚約者になったのは驚きましたが、この二人ならアリだと思いました。
幡上の同期・渋澤と同じ課の先輩・藤田もどうなるかと思ってましたが、グイグイ渋澤に行ってた藤田が実はそこまで想ってなかったのも、あれだけ苦手意識を持っていた渋澤が意外と藤田がアッサリ引いたのを寂しく思っていたのもビックリでした。
穏やかな関係の幡上と清水のやりとりが癒されました。
Posted by ブクログ
2010年デビュー。
2018年、この作品で第6回ネット小説大賞受賞。
受賞時、このタイトルは「隣の席の佐藤さん ランチからディナーまで6年」
北海道函館市出身。
この作品は、函館の古料理屋の一人息子、はたがみが、会社員になり、総務課へ配属。なれない仕事にストレスが溜まる毎日。
唯一の楽しみは趣味でもある料理。
料理にはこだわる。全て自炊し、前日から仕込む弁当もかなりのもの。
ある日同期入社の秘書課の清水からあまりの弁当のクオリティーに、ツッコミが入ったことから、毎日一緒に弁当を食べ、互いの料理にコメントやアドバイスなどを話し合いながら、同僚だけにわかるストレスも愚痴る仲に。ただしあくまでも『メシ友』仕事が終えたら行動を共にすることはない。
はたがみ、清水と呼び捨てで、なんでも言い合うような側から羨ましがられる二人だ。
この男女を脇においてのフランクな付き合いが新人から6年目までを違いを支えた素敵な時間なのだが〜〜〜〜。
ここからは読んでのお楽しみ。
社会に出れば、一度は味わう悩みや暗澹たる思い、会社という難しい人付き合い、年々無視できない年齢。
穏やかに過ぎてゆく二人を取り巻く時間を、美味しい料理レシピと共に楽しめる秀逸な作品。
どなたでも気持ち良い読後感が残るはず。
Posted by ブクログ
これは何とももどかしい!
最初は本当にメシ友で、そこから片方が恋心を自覚するまでに4年。
もう片方は土壇場まで自覚すらしていなかったという。
今どき、10代ですらこんな恋はできないかもしれないと思えるほど、純粋で澄み切った恋愛を読めて、こちらが浄化された気分。
いや、確実に浄化された。
多少ドロドロしたこともあったけど、恋愛面ではなく、社会人では誰でも一度は持ち得る嫉妬心からのもので、ちゃんと作中で昇華されるので黒さが印象に残らない。
社会人の恋愛で、こんなピュアピュアな作品って貴重なのではないだろうか。
出てくる料理も美味しそうなのもポイントが高い。
また彼女が美味しそうに食べるからなあ。
そんな彼女とのやり取りが、彼が自分の進路を定める道しるべにもなる。
これからの人生をどう歩んでいくか、それを決めるための伏線を丁寧に丁寧に築いていったと思う。
そのための6年に渡る展開だったのではないだろうか。
色々なことで疲れて切ったときに読むと、本当に浄化されるほのぼのでほっこり話(美味しそうなお弁当の描写つき)
疲れた心に効く。
そして、こんな恋愛できたらよかったのにと涙すること請け合い。
ほんま、手を離しちゃいけない運命の相手だと思う。
お幸せに。
こちらは、その幸せでお腹いっぱいである。
Posted by ブクログ
総務課の播上は、秘書課の清水とランチのお弁当を通して仲良くなります。あくまで「メシ友」として男女の友情を続けますが、あるとき播上は自分の恋心に気づいてしまいます。
同僚や先輩との関わりに悩みながらも、清水とお弁当を通じて支え合う会社員生活。実家の小料理屋を継ぐという夢と、清水と一緒に店をやるという2つの夢に向かってまっすぐな思いで会社を辞めるという播上と、いつも食いしん坊で明るい清水や同僚や先輩のエピソードが食欲をそそる料理とともに展開されます。
淡々とした播上の人柄で清水に思いを寄せる描写は、ほほえましくもいまいち好みではなかったです。5年間の友達関係の末に突然のプロポーズ、清水も自分の気持ちに気づいてOKするという展開には少々戸惑いましたが、一気に読めました。
Posted by ブクログ
お弁当友達ができました。
6年分の連続短編?
その間に、動機が栄転してみたり
指導員がウザがらみしてみたり。
男女の間に友情はありえるのか、ですが
相手がある、と思っているうちはあるかと。
なくても周囲がみているうちに…とかあるかと思いますが
意識がなければ??
絶対にありえない所から入って、というのもあるので
ない、という事もない、かと??
そんな弁当友達になった2人が
進んでいるようなとどまっているような。
ねちゃねちゃしているわけでもなく、さらっとして
読みやすかったです。
どちらかというと指導員の先輩の方が…でした。
しかし、でてくる料理が美味しそうで
お腹が空いているときに読むには適していません。
Posted by ブクログ
会社で同期の播上正信と清水真琴。弁当のおかずを交換するメシ友からスタート。何年も男女の親友みたいな付き合いだったが、出会って3年目に正信が恋心に気付き、5年で告白。告白されて真琴も恋していたことに気づく。6年で結婚。まあマイペースなお二人です。作る料理は美味しそうです。
Posted by ブクログ
軽めのエッセイっぽいのが読みたいと思っていたら、タイムラインにある日この本のおすすめが流れてきて早速電子書籍で読んだ。
播上と書いて「はたがみ」なのか!(一瞬読めんかったを。。)ってまずそこ?!な自分に驚いたけど、
ぐいぐい読めてほんのり心が温かくなるお話。
Posted by ブクログ
すごく微笑ましいほのぼの物語でした。
ご飯のネタは少なめです。ポテサラに牛乳とか枝豆とか、ほうれん草のソテーにナッツとかそのくらいかなー。
友達から結婚、私はあまり想像つかないけど、そういうのが1番良さそうですよね。
大恋愛の人の方が結婚後も波瀾万丈な気がする(私調べ)
Posted by ブクログ
二章を読むまで気づかなかったけど、二章のタイトルが「2年目」?!そこで、はっと気づいて帯を読み直したら「ディナーに誘うまで6年」!!一章につき1年、22歳で出会って、28歳。。最初の方を読んでいる時は気の毒。。と思って読みましたが、考えてみると、毎日のようにお昼を一緒に過ごしていて、家でもいつもお互いのことを考えながら料理しているんですよね。これ、結構幸せな恋愛なのかも?変わってる。。でもよかったです。
Posted by ブクログ
札幌の会社に総務部として入社した播上。昔から料理好きで、お昼はいつも手作り弁当だった。そんな時、同期入社の清水が弁当を見て、話しかけてきた。暗い雰囲気な清水。おかずをあげたところを皮切りに次第に「恋愛」関係ではなく、「友人」関係となることに。でも年月が経つにつれ、いつしか意識し合うようになってきた。
第6回ネット小説大賞受賞作です。ほのぼのとした雰囲気で、羨ましい限りでした。
てっきりグルメ的な話かと思いきや、後半からは本格的な焦ったい恋愛へと発展していきます。時間をかけて、二人の関係がゆっくりと変化していくので、焦ったい一方、ゆったりさやじっくりさといったことが味わえるので、癒されました。
同期だからこそ、気軽に話し合える存在がいかに大事か。昔を思い出しました。
男女の関係は果たして友情として成り立つことができるのか?絶対ない!と感情論で押し通そうとしてくる先輩。いたなぁと思わず懐かしみました。
他人は他人、自分は自分。人それぞれ時間の流れは異なります。イラッとしましたし、自分の考えを相手に押し付けるな!と言いたくなるくらいでした。
ちなみに会社について詳細は述べられておらず、どんな会社なのかもわかりません。
1年ごとにちょっとずつ変化していく二人。お似合いさが日に日に増していきますが、決してくっつきすぎず、離れすぎない関係性に純粋さも混じって、ほっこりとした気分になりました。
恋愛だけでなく、料理についても触れられています。唐揚げやハンバーグ、ポテトサラダの一手間も書かれていて、参考になりました。特にポテトサラダは試してみたいと思いました。マヨネーズに少量の牛乳とは・・・。興味をそそられ、美味しそうな色んな料理の映像が浮かんできて、お腹が鳴りそうでした。
Posted by ブクログ
タイトルから、お仕事小説だと勝手に思い込んで、書店で見かけて、即決で読んでみたが、内容はお仕事小説ではなく、完全な恋愛小説。
よくよく作者プロフィールなどを読むと、ネット小説の書籍化とのこと。
それで、ようやく内容に納得。
新卒で総務課に配属された播上は料理男子。同期で秘書課の清水とはお昼を一緒に食べる「メシ友」
そんな二人が料理のレシピを共有しながら、6年かけて愛を育んでいく。
タイトルこそ「総務課」とついているが、業務の話はほとんど出て来ない。業務どころか、どんな会社なのかさえもラストまで明かされない。
新人で総務課に配属されて、3年目に本社に栄転したり、5年ぐらいで同期が二人しか残ってなく、しかも主人公もあっさり転職を決意してしまい、仕事に対して、あまりにも淡白で、自分の年代では少し納得いかない部分も…
播上と清水の単なる奥手な恋愛小説として、楽しめる方にはいいけど、仕事の話を入れないならば、タイトルに「総務課」と入れないで欲しい。
「ランチからディナーまで六年」のタイトルで全然よかったんじゃないだろうか…