印南敦史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ書評家として著名な著者が、書評という仕事について率直に述べた本。
面白かった観点として、自分の意見よりも、読者にどれだけ興味をもってもらえるかという点を強調していたところ。
最後の方に、1導入、2ファクトの紹介、3まとめ、という書評の書き方があり、読まれる書評家の特徴としてポイントがまとまっており、書き方も参考になります。
文章のリズムを大事にしていることと、文章力という基本はもちろん大事なのだが、センスがものをいう、という点については、実際はそうなのでしょうけど、余人にはマネできまないかもしれませんね。
たくさん読んで、たくさん書いていくしか上達の方法はないようです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読書記録です。まだの人は読まないでね。
カテゴリで「書評より読みたいに登録」があるぐらい、今までに読んだことのない作家さんやジャンルを手に取ってます。アタリハズレのなかでアタリが多かった著者の書評に対するこの本を読んで、書評で選ぶ本にアタリが多くなりそうな、ハズレでもま、いっかと思えるような予感がします。
「あなたが世界のためにできるたったひとつのこと《効果的な利他主義》のススメ」を読んで影響を受けたとありましたが、常に書評を読む側のことをことを考えている姿勢が感じられます。だからアタリが多いのかな。年間500冊の本と出会う(1日1~2冊のペースで書評を書いている!)著者が影響を受けた本を -
Posted by ブクログ
驚くような秘策などは登場しなかったが、それがかえって書評のプロの仕事を感じさせた。
まず、とにかくスラスラと読めてしまう文章がすごい。言葉の選び方や句読点の打ち方等、読みやすい文章の条件が整っているからだろう。
そんな読者目線に立った文章を書く筆者が、書評を書く上で意識していること。読者に読んでもらうという目的意識を踏まえつつ、個人的な考えの織り交ぜ方に注意を払う。言葉にしてしまうと地味だが、そのバランスは非常に難しく、そこにプロの力が込められている。
1日に何冊も読み、書く。それを毎日続ける。
その継続力は、書評を書くことが「好き」だからだそうだ。
「好き」×「人(読者)のため」が書評の仕事 -
Posted by ブクログ
ネタバレ<目次>
第1章 書評家の仕事は
第2章 書評家の「裏」話
第3章 年500冊の書評から得た技術
第4章 書評の技術・書評の教養
<内容>
書評家なる仕事が現在は成り立っている。ネットにブログを載せ、そこから派生して新聞や雑誌(こちらは昔からあったが、これを本職とする人はいなかったのでは?)に書き、こうして本まで書く。好きな本読みでできるのだから、「いいな」と思う。しかし、この本ではそうした書評家の仕事の内実を赤裸々に書いてくれている。さらには、書評のテクニックまで。著者はかなり誠実な人柄らしい。そしてその内容は、ウソや虚飾など見られない、納得のいくものである。書評家になる必要はなく -
Posted by ブクログ
速読術のようなテクニカルな本ではありません。
どこまでも読書(本)に対する苦手意識を和らげてくれる。
読むことに対して敷居を下げてくれます。
「この本からなにかを身につけてやろう」
「一字一句、大事なところは覚えておこう」
「最初から最後まで読み切ろう」
「どんな内容だったのか説明できるくらい理解しよう」
どこか読書には…こんな本に対する勝手な思い込みがあるかもしれません。
実際、自分もどこかそんなところは少なからず持っていたことでしょう。。。
もっと楽でいいのです。
読書はもっと身近な存在であるべきものなのです。
読む前から気負うことなく、だからと言って気をまったく持たないのでは