【感想・ネタバレ】現代人のための 読書入門~本を読むとはどういうことか~のレビュー

あらすじ

「最近の人は本を読まない」というような発言は、それが事実である一方、もうひとつの事実を覆い隠し、歪めてしまう可能性をはらんでいます。つまり否定的な論調は、「程度の差こそあれ、誰でも過去に読書体験はあり、無意識のうちにそこからなにかを学んでいた」という事実を覆い隠してしまうということです。(「はじめに」)「本が売れない」「読書人口の減少」といった文言が飛び交う現代社会で、「読書の原点」を問いなおす。

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Posted by ブクログ

「最近の人は本を読まない」というような発言は、それが事実である一方、もうひとつの事実を覆い隠し、歪めてしまう可能性をはらんでいます。つまり否定的な論調は、「程度の差こそあれ、誰でも過去に読書体験はあり、無意識のうちにそこからなにかを学んでいた」という事実を覆い隠してしまうということです。(「はじめに」)「本が売れない」「読書人口の減少」といった文言が飛び交う現代社会で、「読書の原点」を問いなおす。
…………

読んで良かった。素直にそう思える良書だった。
かしこまる必要もない。読みたい本を自由に読めよ。積み重ねていけば、自分の人生にいつかどこかで役に立ってくれるもの。
無駄ではない。楽しんで読めば良いんだ。
習慣づけをしていけば、読みたいという気持ちで、続けていけるもの。
面白くない本を無理して読む必要はない。
本は食べ物の好き嫌いと似たようなもので、個人個人で好き嫌いは、どうしても出てしまうもの。
それでも、数年経って読み直してみると、すんなり共感できたり、理解できたりすることもあるので、自分に合わないと決めつけることもない。

自分が思っていたことを代弁してくれているようで、「そうそう!」とずっと共感して読み終えた。
読んで損ない本でした。

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2025年02月22日

Posted by ブクログ

社会人になり本を読まなきゃと思いつつ、全然が読めてないなぁと思っていました。
この本がきっかけではないかもしれませんが、今、順調に毎日少しずつ本を読むことが習慣化できてきました。
寝る前に読んだ本を翌朝すぐに読むというのもいいなぁと思っています。

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2024年12月23日

Posted by ブクログ

読書を開始してから、約1ヶ月が経過し、「なぜ、本を読むのか」、「本を読んだ先に何があるのか」ということを、真剣に考えるようになっていました。”読書 メリット”とかで、何度かググってみましたが、自分の中でしっくりくる答えは見つからずにいました。

そんな時に、書店で見つけたのがこの本で、表紙だけ見て、即購入しました。

結論をいうと、買ってよかったです。自分の求めていた答えがあったと思います。子供が大きくなったら、読ませたいなとも思いました(なので、売らずに保管します。)

一番気に入った部分が、長田弘氏の『読書からはじまる』からの引用を含む以下の部分(177ページ抜粋)です。

「読書について言えば、ですから、答えを求めて読むのではなく、ひたすら読む。じっくり読む。ゆっくり読む。耳を澄ますように、心を澄まして、言葉を読んでゆくほかに、読書のコミュニケーションはないというふうに、わたしは思いさだめています。

大切なのは、そこに伝えられないもの、言い表せないものがたしかにあるということ。自分にとってのルールや答えは、きっとその先にあるのではないでしょうか。もちろんそれは人に説明できるようなものではないでしょうけれど、そういう、自分に向けられたコミュニケーションがあってもいいのではないかと私も感じます。」

この本を読むまで、読書をすることで「他人に知識をひけらかせる」とか、「会話をしていて楽しい人間になりたい」とか、そういったやましい気持ちも多少あったと思います。そう言った邪念は捨て、ただ、ひたすらに本(活字)を読んでいこうと、決心させられました。自分にとって良著でした。

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2024年11月07日

Posted by ブクログ

読書とは楽しいものである。

読書とは、普段はあまり目につかず、思いだすことも少ない引き出しを増やすこと。

過度に期待せず読んでみた結果、思いもよらなかったなにを得ることができたら、大成功。

得るべきものは放っておいても、勝手に得られて、そして積み上がっていくもの。

思い出せないのはきっと、必要ないことだと脳が判断したから。

読書を習慣化できれば、生活の鮮度が間違えなく上がる。

<私見として>
読書は楽しいもの、無駄な読書はない。仕事に役立つそうでないに関わらず、楽しんで読むことを提案している本。

読書を始めたり、続けたりするうえでの、「ハードルをクリアする方法」を教えてくれる本といえる。

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2025年10月04日

Posted by ブクログ

普通にどうという事のない事が書かれていますが、所々納得することが書かれていて、現代人の読書はこうでなければならないと思うようになっている本です。
最近文芸評論家の三宅香帆氏が同じようなテーマで本を書き「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」(集英社新書)で新書大賞2025を獲ったけれども、この本と似たような本なのではないかと推測してしまいましたが、三宅氏の本は未読ですが。三宅香帆さんのYoutubeでの露出が凄すぎてかなり見てしまいましたが、趣味嗜好が似ているので見てしまいます、しゃべりの歯切れの良さもよいし。
今更、読書入門も一からやる必要もなくサクッと読んでお終い。こういう類の本に弱いのでつい買ってします。

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2025年09月27日

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少し読書から気持ちが離れてしまった時に読んでみようと思った本。
新しい本との出会い方、読書との向き合い方を知れて、改めて読書への好奇心が沸いた。
読書ビギナーにも読んでもらいたいけど、(読書ビギナーがこの本を最初に読まないことこそ正解な気がするので)私と同じような境遇の人に読んでもらいたい。

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2025年02月09日

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私は定期的な読書をし始めたのが社会人になってからなので、本書の「読書の原点」の章で書かれている子供の頃の体験の部分はピンと来ませんでしたが、本書で述べられている「読書は自由でよい」「楽しければいい」という主張で肩の荷が降りました。ビジネス本や技術本を読むことが多いので何かを得なければと思うことが多いのですが、「結果的に何か得られれば儲けもの」と考えることで、読書をより楽しめそうです。

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2024年12月31日

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ネタバレ

入門というだけあって、普段から読書をしている人には物足りないかもしれないけど、自分はしばらく読書から離れていたため、新鮮な気持ちで読むことができた。
小〜高校生の頃はあんなに読めていたのに、と読めない今とを比べてしまうけど、あくまでも基準は「いま」で、ペースが遅くてもそれが今の読書のペースだから、それを大事にする…読書から距離を置いてしまっていた理由のうちの1つが分かった気がしてすっきりした。
読書を「やって当たり前」の習慣にする。確かに、パッと近くにある本を開いてみたらいい時間でスマホを触ってしまう…あと自分は、読書のハードルが無意識のうちに上がっていた事に気付いた。この本を読むぞ!と決めて、内容を取りこぼさないように気合いを入れて読まないとダメになっていた(´∩~∩`)そんなの良くないよなあ、
この本を読んで読書欲が刺激されたので、ダラダラスマホを触りそうになったらとりあえず本を開いてみる事にする。

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2024年12月03日

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<目次>
第1章  本を読むとはどういうことか
第2章  読書の原点
第3章  読書習慣の方法
第4章  ふたたび、読書ということ

<内容>
大変読みやすい。自分の中でもう一度「読書は何か」を問い直し、いろいろな先輩読書家の発言を拾いながら、その答えを導き出したもの。速読批判や読書の完全目的化を否定し、習慣をつけて好きなように好きな本を読もう、という答えを掲げてくれる。その通りだと思う。

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2024年11月27日

Posted by ブクログ

読書はもっと自由でいい。
全部読まなきゃ、月に何冊は読まなきゃ、とこだわりを持っていたが、早く読もうとせず、もっとゆっくりと一つひとつの本と向き合っていきたいと思った。

忙しくて時間なくて読めないは言い訳。
今日は行きも帰りも通勤時間は本を読もう!と心に決めて本を読んで、読んだら達成感を得るという経験の積み重ねで読書はもっと楽しくなるのではないかと思った。
自分の読書スタイルを振り返るいいきっかけになった一冊だった。

プレッシャーを感じなくていい、いつまでも読書を好きでいるために、もっと力を抜いて、好きな本をたくさん読んで、知的好奇心を失わないで読書をずっと楽しんでいきたい。

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2024年11月04日

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本を読むには、楽しむだけでいい。何かと本を読む=偉いという風潮は昔からあるけど、そういった空気に違和感を感じていた自分にとって頷ける部分が多い本だった。

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2024年10月17日

Posted by ブクログ

〈遅読vs速読あるいは乱読〉みたいな読書好きには気になるテーマ。それ以外にも〈読むべき順序〉についての有無。これらに対して、著者の〝主観“が述べられる。科学的な決着ではなく、あくまで「あなたの感想ですよね」の域を出ないが、参考意見として、ふむふむ読む。

読書家には何かしら「自分の読書スタイル」について一家言あるもので、それに触れている感じだ。正しいスタイルなんてなくて、好きに読めば良いという論調は心地よい。私もそのスタイルだ。

恐らく読書には読むべき順序はある。だが、その「べき論」に抗って、いや抗いもせずにランダムに出会って、〝力の差“を感じるような「背伸び読書」も私は好きだし得るものもある。だから、順序はあると言っても、ないと言っても良い。

ついでにいうと、読書から何かを得る必要がないというのもその通りで、ただただ好きな本を連鎖的に読んでいくような読書も好物だ。

私にとっての難題は、著者のいう「スマホ断ちのための読書」ができない事。読書をしながら、著者の顔写真、知らない単語、関連動画など検索したり、スマホでメモを取ったりするので、気が散りまくり。気付くと、本と無関係なショート動画を見ていたり。それも含めて各自のスタイルである。

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2025年08月03日

Posted by ブクログ

読書を日常的にしているわけではない人に向けた内容。勝手に読書に対する熱量を期待して読み始めたが、そこはそれほど感じなかった。読書について書かれた本が時折引用されていて、それらの本には興味をもった。

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2024年11月24日

Posted by ブクログ

“読書のための本”を読むのが好き。
よくタイトルを見たら「入門」って書いてあって、「本が読めない」って言ってる人向けに書いてある部分が多い。
この本を読む人は、もうすでに本が読めてる、気がする。

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2024年11月05日

Posted by ブクログ

著者の紹介文に「年間700冊以上の読書量を誇る」とあり、一体、どんな人と驚き手に取った。更に驚く。著者は書評家で締め切りが毎日あるというから更に凄い!

この本は、著者の読書体験も踏まえながら、「読書論」等多くの本に関する著作を引用し、本を読むことはどういうことか、読書の習慣をつけるにはどういたらよいかなど優しく語る。

結局、自分にあった読み方をし、無理をせず心地よいことが「最良の読み方」であると説く。そのためのヒントが満載。

目次を見て、興味を持ったところから読むのもよし、本文に紹介されている多くの読書に関する本を読むもよし。とにかく、好きな本を好きな場所で思う存分読む。なんと幸せなことか。

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2024年10月22日

Posted by ブクログ

感想
つまみ食いで良い。気になるところから。読書とは本来贅沢な営み。今日では特にその傾向が強い。自分の知見を広げて、世界をのぞく窓にする。

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2024年10月16日

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