向坂逸郎のレビュー一覧

  • 共産党宣言

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    今日では発展段階論的な史学理論は破綻をきたしているが、それでも新自由主義へのアンチテーゼとしては参考になる部分もままあるだろう。

    マルクス、レーニンが反動としての社会主義との区別化を図るために「共産主義」という語にこだわったということも書いてあり、20世紀に最も影響力のあった二人の思想・考えを探ることができよう。

    本書では各国版の序文も載っているので、「宣言」出版以後の共産主義の浸透を受けて書かれたエンゲルスの考えも知れて面白い。

    読んでおかなくではならない名著の一冊だろう。

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    2016年07月18日
  • 共産党宣言

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    一言でいえば、共産主義者はどこにおいても、現存の社会的ならびに政治的状態に反対するあらゆる革命運動を支持する。
    このようなすべての運動において、共産主義者は、所有の問題を、それが多かれ少なかれどれほど発展した形態をとっていようとも、運動の基本問題として強調する。
    最後に、共産主義者はどこにおいても、すべての国の民主主義諸政党の結合と協調に努力する。
    共産主義者は、自分の見解や意図を秘密にすることを軽べつする。共産主義者は、これまでいっさい社会秩序を強力的に転覆することによってのみ自己の目的が達成されることを公然と宣言する。支配階級よ、共産主義革命のまえにおののくがよい。プロレタリアは、革命にお

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    2016年02月17日
  • 共産党宣言

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    プロレタリアを大層哀れんだ、救済者気取りのお坊ちゃんの、蜂起と革命の喚起を目的とする理論的煽動歌。熱量そのもの。

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    2014年03月16日
  • マルクス 資本論 1

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    貧富の差は自己疎外により拡大再生産される。

    資本主義社会では、持てる者は更に持ち物を増やし、持たざる者は更に持ち物を失う。
    この理由を「疎外」概念で説明した。
    これはとても明晰な分析だと思う。

    働く、否働かざるを得なくなる、というのは、その非自主性故に、
    心も体も懐も貧しくなってしまうのだ。
    これについては、アリストテレースも言っていた。
    「だから真っ当な市民は政治以外の場面で働いちゃダメなんだよ。生活の為に働くのは奴隷だけで良いんだよ。」

    つまり、資本主義下で働く者は、本質的には資本家の奴隷なのだ。つまり、自由を身代とされた金の奴隷なのだ。

    何か暗い話になりそうですが、ここで素敵な助

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    2011年09月24日
  • マルクス 資本論 1

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    難しい。

    様々な分野の様々な著作に現れるカール・マルクスという名。
    その名を不動のものにした名著である。

    しかし、難しいのでこれを読む必要は無い。
    他の平易に内容を纏めたものをお奨めする。


    マルクスは資本主義が崩壊すると予言した。
    先に宣言しておく、マルクスの予言は的中する。
    しかし、それがいつのことだかはわからない。

    人間がこれでいいと思うまで、資本主義は機能し続ける。

    この男の名が聞こえなくなる日は恐らくは来ないだろう。

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    2010年05月23日
  • マルクス 資本論 6

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    この岩波文庫第六巻、本編の第三巻では、生産過程の分析を経て、流通過程を含め、資本制度が商業全体を動かす流れと、その中の利潤の発生過程を分析している。

    驚くべきは、マルクスが資本制度の分析から的確に未来社会を予測している点である。
    と言うよりも、それは資本制の当初から何も変わっていないとも言える。

    社会の中での機能的役割を重視した教育制度。
    市場価格の下を潜る新たな薄利多売モデルの継続的な出現。
    企業の競争や吸収、合併により、小規模ビジネスが巨大資本に飲み込まれる、など。

    マルクスと言えばマルクス主義=共産主義、という月並みな知識で読み始めたが、改めて本著は資本制についての批判の書であり、

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    2026年03月17日
  • マルクス 資本論 5

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    第五分冊は、社会全体の資本の循環について書かれている。
    その要旨を短くまとめるなら
    「労働者は商品を生産し、資本家から給料をもらい、その給料をもって、資本家のもとで自分が生産した商品を買って、、の繰り返し。この労働と消費の循環が、資本家と労働者と言う地位を永久に固定します」

    第四分冊の要旨は「資本家の利潤は労働者のタダ働き」だったが、
    この第五分冊では、その地位がどのように固定されているかが論じられる。

    縦書きの計算式の書き方が独特で読みづらさがあるのと、
    そもそも分析の結果と言うよりは、種々前提条件を合わせて、初めから結論を目指して式を組み立てている印象。

    今読んでいるあたりは商品生産

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    2026年03月17日
  • マルクス 資本論 4

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    第四分冊。
    この一冊全体にわたって、
    資本主義的生産の利潤は可変資本(労働力)が生み出す剰余価値が資本家に移転することで生み出される、
    と主張している。

    つまり、資本家の儲けとは労働者をタダ働きさせて生み出した分の利益であり、売買の商取引の瞬間にそれが生まれるわけではない、というのがこの巻の主旨だ。

    その前提には、前巻までにマルクスによって議論された、
    ・(純粋な)労働→「労働すること」によって実際に生み出される価値
    と、
    ・労働力→ 労働者としての「人間」が生む価値への可能性
    との混同及び、資本家によるその混同の濫用にある。

    マルクスの批判をたどれば、アダム・スミスを初めとするマルクス

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    2025年11月08日
  • 共産党宣言

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    ブルジョアの社會にあつては、資本は獨立的であり、個性的であるのに、生きた人間は從屬的であり、非個性的である。……すごいフレーズ。資本主義を捉え直すに当たって、読んで損はない。

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    2025年08月21日
  • 共産党宣言

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    消化不良…

    ロシア史や中国史に関連する本を読んできたので気になっていたのだが、今一つなるほど!感がない。恐らく当時の歴史的背景を理解していないからだと思われる。再考…

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    2024年09月13日
  • 共産党宣言

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    ネタバレ

    学生時代に持っていた書籍です。

    身分制があった時代から転換をしていた時期の「共産党宣言」について言及した書籍です。

    サービス業が全盛期になっている現代で改めてどう自分の心構えがどうあるべきかを問うています。

    社会的には身分制は廃止されている国々が大半です。
    しかし、精神的な分別、捉え方をしている人が多くなっているように思えます。

    自分を中庸に保つためにも自分を客観視しなくてはいけないということを刺激する書籍でした。

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    2024年02月10日
  • 共産党宣言

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    怠惰や家族制の説明等は良く分かりませんでした。
    前提のブルジョア社会もまあおかしいので、時代的なところもありそう。

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    2023年11月19日
  • 共産党宣言

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    共産主義者はすべての社会秩序を暴力的に転覆することで、その目的を達成しよう。支配階級を共産主義革命の前に戦慄させよう。労働者はこの革命によって鉄の鎖のほかに失うものはない。労働者が得るものは全世界。各国の労働者は団結しよう。労働者階級の解放は労働者自身で達成するべき。マルクス&エンゲルス『共産党宣言』1848

    暴力による革命ではなく、議会を通じて言論で社会主義を目指すべき。エドゥアルト・ベルンシュタイン『社会主義の問題』1896

    デモクラシーは腐敗した少数者の政治にとって代わった無能な多数者による政治である▼自由は責任を意味する。そのため、たいていの人間は自由を怖れる▼人生には二つ

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    2025年04月26日
  • 共産党宣言

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    『共産党宣言』の原文和訳。内容は婉曲的であるため、前情報なしでロジックを理解することは難しい。
    ただし、文中からはブルジョア社会に対するマルクスの怒り、危機感と焦燥が伝わってくるようで、これが20世紀に世界を社会主義へと向かわせた理由が解った気がする。その意味でも一読する価値はあるかと思う。

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    2022年05月08日
  • 共産党宣言

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     この宣言は1848年に共産主義者同盟の綱領として発表された。高度経済成長を背景に「一億総中流」社会を経て、真自由主義による貧富の格差が進み、さらに階級の固定化がじわりと進んでいるこの社会を見て、彼らならどのような分析をするのだろう。
     この宣言を手に取る読者は皆、そう思うのではないだろうか。

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    2022年01月23日
  • 共産党宣言

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    "この本の出版されたころの時代背景を考えながら読んでみた。世の中をきれいに2つにわけようとするのは一神教の教えからだろうか?
    現在でも共感できる部分もあるが、不明な部分もある。当時の時代を学ぶ必要があると感じた。"

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    2018年10月28日
  • 共産党宣言

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    二元論を軸に階層格差について論じ、
    階層の廃止を訴え、来るべき未来やあるべき社会を描き…
    迸る情熱とアジテーション、その後の歴史を大きく揺さぶったことが頷ける。

    しかし階層を乗り越えるための方法論が闘争的に過ぎるなど、現代の、また社会主義・共産主義国家の存亡を歴史の一部としてしか知らない身としては受け入れ難い部分は多い。

    ここで描かれる私的財産所有の収奪などは、
    サブスクリプションやシェアリングエコノミーにより、実はゆるやかに進行しているのではないか、という考えがふと頭をもたげた。

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    2018年10月03日
  • マルクス 資本論 9

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    マルクスの手稿の断片をつなぎ合わせた最終部分。
    最後は途中までしか書かれていない。
    ただでさえ、難しい本が、虫食い状態、絶筆状態とあって、きちんと理解できていない。

    訳者のあとがきが、多少理解を助ける。
    史的唯物論という言葉のニュアンスや資本論が社会主義革命の書と言われる理由はなんとなくわかった。
    現在は、共産主義が挫折したことが確定しているため、訳者の主張は素直に受け止められないが、とはいえマルクスの主張は現代も大いに参考になるところが多いと思われる。

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    2018年03月02日
  • 資本論入門

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    所々偏った意見はあるものの、約半世紀前に書かれた本なのに、新旧という点で内容に違和感なく読めます(経済学が机上の空論と言われてしまう所以ですが)。

    資本主義の発展は資本が蓄積されると同時に、貧乏も蓄積される、労働者の自由はいつ死んでもいい自由、いつでも生活をすてる自由と資本主義のマイナス面が続くが、後半はどう生き抜くかが書かれており、人生とは生涯をかける冒険であり、うまく適応している限り、自由に生きることができると。
    資本論入門かどうかはわかりませんが、さらりと読む分には面白いです。

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    2017年10月11日
  • マルクス 資本論 8

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    資本論 8/9 地代論。農地の私有化(資本主義的農業)への批判。今までで一番 読みづらい。資本家=借地農業者、耕作者=労働者 という前提で 大土地所有者の地代を価値概念を使って説明し、地代=不払剰余労働として 労働者搾取の構造を批判

    学習の友社 宮川彰「資本論を読む(下巻)」の助けを借りる

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    2017年06月18日