あらすじ
マルクスが自ら生涯の事業と呼んだ『資本論』。レーニンが“現世紀最大の政治経済学上の著作”と呼んだように、近代資本主義社会の経済的運動法則を徹底的に究明して、経済学を“革命”し、また人間社会に対する見解に完全な変革をもたらして、社会主義を科学的軌道に乗せた不朽の名著。ディーツ版による改訳。
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Posted by ブクログ
資本論 4/9
3巻までとは 世界が違う。経済学の色合いが強い。マルクスから エンゲルスに著者が変わり、「資本主義=労働者から搾取」だけでなく「資本主義=恐慌」というテーマも加えられた
G(貨幣)→W(商品)=A(労働力)+Pm(生産手段)
労働者から搾取→剰余価値→次の投資→過剰生産→恐慌
Posted by ブクログ
第四分冊。
この一冊全体にわたって、
資本主義的生産の利潤は可変資本(労働力)が生み出す剰余価値が資本家に移転することで生み出される、
と主張している。
つまり、資本家の儲けとは労働者をタダ働きさせて生み出した分の利益であり、売買の商取引の瞬間にそれが生まれるわけではない、というのがこの巻の主旨だ。
その前提には、前巻までにマルクスによって議論された、
・(純粋な)労働→「労働すること」によって実際に生み出される価値
と、
・労働力→ 労働者としての「人間」が生む価値への可能性
との混同及び、資本家によるその混同の濫用にある。
マルクスの批判をたどれば、アダム・スミスを初めとするマルクス以前の経済学者は、
不変資本(設備など)/可変資本(労働力)
の区別を
固定資本/流動資本
と混同しており、そのために労働者搾取の現実が隠蔽されているという。
その説明が延々と続く。
他にも、在庫や回転についての説明が冗長であるが、
それが「昔の新発見も今となっては常識」と言うことなのか、或いは深い意味が隠されているのか、今のところ読み取れなかった。
今後読み進めて確認したい。