【感想・ネタバレ】マルクス 資本論 6のレビュー

あらすじ

マルクスが自ら生涯の事業と呼んだ『資本論』。レーニンが“現世紀最大の政治経済学上の著作”と呼んだように、近代資本主義社会の経済的運動法則を徹底的に究明して、経済学を“革命”し、また人間社会に対する見解に完全な変革をもたらして、社会主義を科学的軌道に乗せた不朽の名著。ディーツ版による改訳。

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Posted by ブクログ

資本論 6/9
今までの解答編みたいな巻。

15章「利潤率の傾向的低落の法則。その内的矛盾の展開」は 圧巻。資本主義を被告人とした裁判のよう。

音読した方が 頭で整理される

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2017年06月15日

Posted by ブクログ

この岩波文庫第六巻、本編の第三巻では、生産過程の分析を経て、流通過程を含め、資本制度が商業全体を動かす流れと、その中の利潤の発生過程を分析している。

驚くべきは、マルクスが資本制度の分析から的確に未来社会を予測している点である。
と言うよりも、それは資本制の当初から何も変わっていないとも言える。

社会の中での機能的役割を重視した教育制度。
市場価格の下を潜る新たな薄利多売モデルの継続的な出現。
企業の競争や吸収、合併により、小規模ビジネスが巨大資本に飲み込まれる、など。

マルクスと言えばマルクス主義=共産主義、という月並みな知識で読み始めたが、改めて本著は資本制についての批判の書であり、共産主義についての書ではないと意識させられた。

以下、内容のメモとして。

***********

第三巻 資本主義的生産の総過程

第一篇
剰余価値の利潤への転化と剰余価値率の利潤率への転化

-利潤とは、単純な販売価格とコストの差ではない。
そもそも、コスト自体に不払い労働=剰余価値が含まれている、つまり労働を犠牲にしている。



第二篇
利潤の平均利潤への転化

-利潤とは社会全体的な視点により決まっている。
それが、生産と商業の流れのなかで個別資本家に振り分けられるだけ。



第三篇
利潤率の傾向的低下の法則

-規模の経済の話。
生産は、大量生産に向かうことで、単位当たりの不変資本(設備など)に対する可変資本(労働)の割合を減少させる。
これに伴い、剰余価値率が下がるので利潤率が下がるが、規模がその減少を遥かに上回って拡大し、利潤額は上昇する。
規模が拡大できない既存小規模資本は淘汰されるかより大規模な資本に合併される。
そして、利潤率の低下に伴い新規参入のハードルは下がるため、新規資本が参入して新たな競争が起こる。
つまり、競争があるから利潤率が下がるのではない、逆である。



第四篇
商品資本および貨幣資本の商品取引資本および花柄取引資本への転化(商人資本)

-産業資本(生産過程)が不払い労働という剰余価値を生むのに対し、商人資本(流通過程)は直接利潤を生まない。
-近代的信用制度のもとで、恐慌は常に、消費者側ではなく、銀行業及び卸売業にて勃発する。

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