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マルクスが自ら生涯の事業と呼んだ『資本論』。レーニンが“現世紀最大の政治経済学上の著作”と呼んだように、近代資本主義社会の経済的運動法則を徹底的に究明して、経済学を“革命”し、また人間社会に対する見解に完全な変革をもたらして、社会主義を科学的軌道に乗せた不朽の名著。ディーツ版による改訳。
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Posted by ブクログ
本来、労働は創造的な活動で、自己実現、人間能力の開花につながる。しかし、ものを生産する手段(労働者)を資本家が握る社会では、労働者は自分の人生や運命を決めることができない。本来、自分のものであるはずのものが自分から離れてよそよそしくなる(疎外)。 ※疎外の指標(無力・無意味・孤立・自分が自分でない...続きを読むような感覚)。単純流れ作業の労働者は疎外感が高い。選択肢もなく、ただひたすら単純作業を機械のように続ける労働者。一方、職人は疎外感が低い。自分の技術を日々磨き、成長・やりがいを感じている。R・ブラウナー 物の価値は労働量で決まる。人間は自分で素材を買い、働いて価値を付けて、売るのなら、搾取はどこにもない。靴職人が革を買って、それを加工して靴を作って売る。搾取はない。しかし、素材を買うお金(資本)がない人は労働力を売って生きるしかない。資本家は靴職人を雇って、靴を作らせ、その商品を売る。売上の一部を靴職人に賃金として渡す。資本家は安い賃金でたくさん靴を作らせた方が儲かる。労働者を限界までこき使うようになる。賃金以上に働いて生まれた価値(剰余価値)はすべて資本家のものになる。資本家は労働者を酷使して、労働力をできるだけ多く搾り取る。
学生時代に読んだ記憶があるのはこの第1巻のみ。今回30年ぶりに再読を思い立ったが、この岩波文庫版が第9巻まであるということを知り愕然とする。みんなよく読むよなあ。以前ホッブスの「リバイアサン」に手をつけたときは第3巻の最初で挫折、しかも今回は優にその3倍以上はある。全巻読破は無理かなと思いつつ、幸...続きを読むか不幸かコロナ禍で通勤時間が節約できている今しか読む機会はなかろう、と考え読み始めた。 個人的に貴重な再発見であったのは以下のくだり。商品生産における価値体系「使用価値」「交換価値」とパラレルな形で、労働にも「具体的な有用労働」と「抽象的な人間労働」があり、交換価値は専ら労働時間で計量される抽象的人間労働」によりもたらされる。商品同士の交換では、一方の使用価値が他方の交換価値と相対するが、そこでは同時に私的で具体的な労働が社会的で抽象的な労働と対峙している。──有名な「労働の二重性」だが、ここで価値の交換が成り立つための条件を考察した先駆者としてアリストテレスが持ち出されているのが興味深い。交換されるべき価値の共約数である「人間の平等性(等一性)」の発見者として、マルクスはアリストテレスを高く評価しているのだ。当時はスコラ哲学を経てデカルトやベーコンの機械的人間論が幅を利かせ、アリストテレス的な形而上学は傍に追いやられていた時代だと理解していたのだが。 本来なら等価交換で剰余価値が生まれるはずのない商品経済で、何故か価値の蓄積を続ける資本。その価値の源泉が、本来貨幣と等価交換されるべきその使用価値が消費された途端に交換価値を生じるような特殊な商品、すなわち「労働力」であったという転倒。労働力に超越論的に内在する剰余価値=使用価値と交換価値の差異を搾取しながら、ベンサム的功利で自らを正当化する資本を糾弾したところで第1巻は終了。 この第1巻は比較的難解だとされているようだが、学生時代とは違い今改めて読むと意外にシンプルで読みやすく感じる。比較的有名な論点が多くいろんなところで言及されているせいもあるだろう。一方、事前に知りたいと思っていた物神化や類的本質といったマルクスを特徴づけるタームの出現頻度はここでは低く、本書を読んだだけではほとんど理解が進まなかった。
これを読むとアリストテレスのすごさが分かる。とりあえず1〜3まで分からなくてもいいから黙って読めと言われているので、読む、非常に面白い。
「20世紀最大の思想家」とも云われるマルクスの主著。 基本的には「経済学批判」の続きであり、改めて何かをいうことはない。ただマルクスの碩学さには恐れいる限りで、経済学に限らず哲学や文学、はては自然科学に至るまでのあらゆる文献から引用し、説を進めて行く。貨幣には様々な「手段(蓄蔵・支払etc)があるが...続きを読む、私が知る限りはマルクスがはじめて紹介しているようだ。 ともかく、これは読み物としても面白いというのは分かる。ペダンディックともいえる文章の書きかたは、読むものを惹きつける。
資本論。60年代の大学生たちを熱くさせたマルクスの資本論。岩波文庫全九巻中、第一巻。価値形態論が熱い。資本とは何か?についてとか書かれてる。おそらく、九冊中一番面白い巻かもしれない。けれど、二巻からなんかだれてくるのであります。。がんばって全部読んでみるでごわす。2008.5.26-19(4d).
説明不要 聖書と並ぶ“永遠のベストセラー” 資本主義的生産メカニズムの正体と その生成と発展と没落の必然性を 唯物史観の観点から説き明かした 革命家マルクスの集大成にして人類史上最大の大著 人生狂う恐れあり、要注意
大学生になりたての時分、君たちは資本主義社会に生きながら資本論も読んでないなんて!と教授に焚きつけられてはや十年あまり、労働者としての経験を積んで中間管理職となり、いよいよこれは読まないとまずいぞと思い手にとる。これだけ記号消費の時代にあっていまやマルクスの論だけで全てを説明できようとは思わないけれ...続きを読むど、生産に費やされた労働力が価値を決めるという考え方が、労働者の価値をその維持と再生産に必要なコストにもとめる考えに行き着くのはなんともいえない悲哀があってぐっとくる。交換価値と使用価値を区別したうえで、ではなぜ等価交換のなかから資産が生まれてくるのかという問いに展開していくのがたのしい。交換においては使用価値の点では双方に利得する、というのは忘れがち。熊野純彦が入門書でも強調していたように確かに空間と時間の話がかなり出てくるけれど、それに関してはやっぱりだからなんだと思うことしかできなかった。
「経済学批判の書であるマルクスの『資本論』から、何故マルクス経済学が誕生したかは、歴史の謎です」 「天上の批判を経由し地上の批判を貫徹した結果、この地上になお天上の論理が働いていることを明らかにする、宗教批判の継続」 いつか読もうと思っていたマルクスの大著。 上述の熊野純彦氏の言葉を聞いてやっと...続きを読む読み始めた。 岩波文庫全9巻というボリュームは一年くらいかかると覚悟したが、思いのほか読みやすく、一年は要らなそう。 第一巻の読みどころ: ━私的労働の生産物は、それ自身独立したもののように見える。これを「物神崇拝」と名付ける ━交換の中で最初の価値を超えて与えられるものを「剰余価値」と呼ぶ ━使用価値と交換価値は別のもので、混同されてはならない マルクスは詩人になりたかったそうだが、ところどころでその片鱗を見せる。 「鹿が新鮮な水辺をしたい鳴くように人は貨幣をもとめ叫ぶ」という比喩や、 交換過程の例の最後にいつも聖書を買うところなど、 くすりと笑ってしまった。
ドイツ語を直訳した本なので、とにかく文章が難解で読みづらい。資本論が要約されたり、解説本が出る意味がよくわかった。 自分で読むときに図にしたり、実際に要約して書くなど工夫することで理解を深めることができた。 一番考えさせられたのは労働についてである。普通に学校に行って、社会に出て働いてるだけでは...続きを読む考えられない、考えつくこともない境地がこの本にある。この社会で搾取され続けないためには、資本論を読み、自分たちの労働とは何か、企業はどのようにして利益を産んでいるのかを考えることが大事なのではないかと思った。 難しいけど、読む価値が大いにある。まさに価値そのものである。
9冊全部読み終えて感じるのは、これはただの経済書でない。哲学書、文学にもなる一挙両得の必読書。マルクスが残した資料から2巻以降親友のエンゲルスが編集して出版したのは凄い。当時若者が麻薬のように吸い付けられた異様な魅力を今も感じる。昔は本を読むのはファッションの要素もあったのだろう。補足の資料を読むの...続きを読むが面白い。スイスの時計産業の記載は特に面白い。子供が長時間働くのが資本主義では当然だったことを資料で分かる。ただ全部読むのは長いので読み切るための工夫が必要。いつも携帯できる文庫はありがたい。これ読める人は根気と得体の知れないものを知りたい人向き。ロシアがソビエトになったきっかけの本。国を作った実行の思想と考えると、当時の抑圧されていた若者が狂ったように取り憑かれた発刊禁止の書は魅力的なファッションとも言えるパッションの書です。
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