向坂逸郎のレビュー一覧

  • 共産党宣言
    社会主義、共産主義についての超有名な古典らしい。
    当時の各国の政治、経済、社会情勢を知ってないと理解できないことが多いものの、ブルジョア階級とプロレタリア階級の間の闘争など、抽象的な記述については現代にも通ずるところがあるように思う。現代日本はどのような状態にあるのか、アメリカほとではないが格差が生...続きを読む
  • マルクス 資本論 1
    疎外。本来、自分のものであるはずのものが自分から離れてよそよそしくなる。本来、労働は創造的な活動で、自己実現、人間能力の開花につながる。しかし、ものを生産する手段(労働者)を資本家が握る社会では、労働者は自分の人生や運命を決めることができない。
    ※疎外の指標(無力・無意味・孤立・自分が自分でないよう...続きを読む
  • 共産党宣言
    題の通り、当時の共産主義の理論と実践が記述されている。現代で共産主義というとイデオロギー的な他意を含みがちであるが、本書ではその根幹を成すロジックに触れることができる。

    ありがちな誤解として一切の財産の私有の廃棄というものがあるが、本書ではそれは明確に否定されている。本書で述べられているのはあくま...続きを読む
  • 共産党宣言
     久しぶりに読んだなあ,マルクス・エンゲルスの文章。
     いま,
    内田樹✕石川康宏著『若者よ,マルクスを読もう 20歳代の模索と情熱』(かもがわ出版,2010年)
    を読んでいる。高校生以上向きに書かれた本書は,二人の手紙のやりとりという形をとってマルクス・エンゲルスの著書を順に読み解いていく。二人の手...続きを読む
  • マルクス 資本論 1
     学生時代に読んだ記憶があるのはこの第1巻のみ。今回30年ぶりに再読を思い立ったが、この岩波文庫版が第9巻まであるということを知り愕然とする。みんなよく読むよなあ。以前ホッブスの「リバイアサン」に手をつけたときは第3巻の最初で挫折、しかも今回は優にその3倍以上はある。全巻読破は無理かなと思いつつ、幸...続きを読む
  • 共産党宣言
    これを読んだ当時はマルクスの慧眼に気付かなかったが、ブルデューなどの階級社会論を読んでから、なるほどと思った。かつてから階級社会では、上位の階級は国際的にラテン語でコミュニケーションを取り、さらに上位の王室では婚姻により女性を通じたコミュニケーションがあった。フランス革命時に対仏大同盟、対革命の連合...続きを読む
  • 共産党宣言
    「今日までの歴史は階級闘争の歴史である」という有名なフレーズで始まる本書。あたかも、社会に支配者がいて被支配者を搾取しているという対立構造を設定して、いたずらに対立を煽っている扇動的な虚構理論。
    古来、我が国は、農業集団、職工集団、芸能集団、治安集団(武士)、権威集団(朝廷)、などの各職能集団が調和...続きを読む
  • マルクス 資本論 1
    これを読むとアリストテレスのすごさが分かる。とりあえず1〜3まで分からなくてもいいから黙って読めと言われているので、読む、非常に面白い。
  • マルクス 資本論 1
    アダムスミス,リカードの経済理論から,イギリスの経済を分析して体系を作りなおしたもの。
    膨大な理論で,難解なところもある。
    ヘーゲルの哲学との関係はうまく読み込めなかった。

    時間,主体を捨象したマクロ経済学的側面を持ちながら,ミクロ経済学的論理を展開しているように読める。
  • 資本論入門
    難解な解釈が多い資本論。
    古い理論なので難しいのかもしれない。
    難しく考えるのは頭の対応にはなるかもしれない。

    松尾芭蕉の奥の細道で始まり,
    谷崎潤一郎の「小さな王国」を題材に展開している。

    比較的とっつきやすいと評判だ。
    立場の違う人は認めないかもしれない。

    実際には最後の方は、資本論の参考...続きを読む
  • マルクス 資本論 1
    「20世紀最大の思想家」とも云われるマルクスの主著。
    基本的には「経済学批判」の続きであり、改めて何かをいうことはない。ただマルクスの碩学さには恐れいる限りで、経済学に限らず哲学や文学、はては自然科学に至るまでのあらゆる文献から引用し、説を進めて行く。貨幣には様々な「手段(蓄蔵・支払etc)があるが...続きを読む
  • マルクス 資本論 1
     資本論。60年代の大学生たちを熱くさせたマルクスの資本論。岩波文庫全九巻中、第一巻。価値形態論が熱い。資本とは何か?についてとか書かれてる。おそらく、九冊中一番面白い巻かもしれない。けれど、二巻からなんかだれてくるのであります。。がんばって全部読んでみるでごわす。2008.5.26-19(4d).
  • マルクス 資本論 1
    説明不要
    聖書と並ぶ“永遠のベストセラー”
    資本主義的生産メカニズムの正体と
    その生成と発展と没落の必然性を
    唯物史観の観点から説き明かした
    革命家マルクスの集大成にして人類史上最大の大著
    人生狂う恐れあり、要注意
  • 共産党宣言
    共産党宣言
    著:K・マルクス
    著:フリードリヒ・エンゲルス
    訳:大内 兵衛
    岩波文庫 白124-5

    1848年フランスの2月革命、オーストリア、プロイセンの3月革命をはじめ、ヨーロッパは諸国民の春と呼ばれる、「1848年革命」という転機を迎えていた それは、ヨーロッパをナポレオン以前に戻そうとする...続きを読む
  • 共産党宣言
    平易な本と言われているが、正直あまりよく理解できていない。
    思考が深まった時に再度読んでみようと思う。
  • マルクス 資本論 2
    本書を読むと、資本主義社会は人の欲望を悉く見える化し、それにより社会の変化や発展を急激に加速させたのだということがよく分かる。この分冊では、(主に工場における)劣悪な環境を生々しく描くことにより、資本の持つ残虐さを自分たちに伝えてくる。(もちろんそれは、急激な変化に対して試行錯誤する社会、という一面...続きを読む
  • マルクス 資本論 1
    読みたいと思いながら長年躊躇してきた資本論をついに読んだ。まだ1巻だけで、9巻もあると思うと心が折れそうだが、時間をかけても読破したいと思う。

    正直もっと硬い本だと身構えていて、確かに古い訳でもあってかなり硬いのだが、資本主義について、マルクスおじさんが分析したことを熱く語っている、その語り口調は...続きを読む
  • マルクス 資本論 1
    資本主義社会の分析を目指し、その最も根本的な要素である「商品」や「価値」についての考察がされている。
    私のような、マルクスの考え方に慣れていない人間にとっては、理解に時間がかかると思うが、根本的であるが故に、「よく考えたら当たり前じゃん!確かにそうだ!」となる内容が多い。マルクスの熱い表現(小説のよ...続きを読む
  • 共産党宣言
    Ⅰ.ブルジョアとプロレタリア

    Ⅱ.プロレタリアと共産主義

    Ⅲ.社会主義的および共産主義的文献

    Ⅳ.種々の反政府党に対する共産主義者の立場
  • 共産党宣言
    『共産党宣言』マルクス・エンゲルス著を読む。

    自殺者が年間十万人を超え、
    不登校引きこもり、無気力が多く、
    鬱病などの精神疾患が席巻しているわけは、
    やはり、
    「人間が人間らしく生きられず、
    生産を高めるための機械であることが生きる意味」になっている社会の現状があると思います。


    いかに心が優し...続きを読む