向坂逸郎のレビュー一覧

  • 共産党宣言

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    歴史的背景をよく描写していた。社会主義の発足からその歴史まで、よく書かれている。最後の名言には痺れた。

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    2025年05月04日
  • マルクス 資本論 1

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    ドイツ語を直訳した本なので、とにかく文章が難解で読みづらい。資本論が要約されたり、解説本が出る意味がよくわかった。

    自分で読むときに図にしたり、実際に要約して書くなど工夫することで理解を深めることができた。

    一番考えさせられたのは労働についてである。普通に学校に行って、社会に出て働いてるだけでは考えられない、考えつくこともない境地がこの本にある。この社会で搾取され続けないためには、資本論を読み、自分たちの労働とは何か、企業はどのようにして利益を産んでいるのかを考えることが大事なのではないかと思った。

    難しいけど、読む価値が大いにある。まさに価値そのものである。

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    2024年06月14日
  • マルクス 資本論 1

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    9冊全部読み終えて感じるのは、これはただの経済書でない。哲学書、文学にもなる一挙両得の必読書。マルクスが残した資料から2巻以降親友のエンゲルスが編集して出版したのは凄い。当時若者が麻薬のように吸い付けられた異様な魅力を今も感じる。昔は本を読むのはファッションの要素もあったのだろう。補足の資料を読むのが面白い。スイスの時計産業の記載は特に面白い。子供が長時間働くのが資本主義では当然だったことを資料で分かる。ただ全部読むのは長いので読み切るための工夫が必要。いつも携帯できる文庫はありがたい。これ読める人は根気と得体の知れないものを知りたい人向き。ロシアがソビエトになったきっかけの本。国を作った実行

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    2024年08月03日
  • 共産党宣言

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    共産党宣言
    著:K・マルクス
    著:フリードリヒ・エンゲルス
    訳:大内 兵衛
    岩波文庫 白124-5

    1848年フランスの2月革命、オーストリア、プロイセンの3月革命をはじめ、ヨーロッパは諸国民の春と呼ばれる、「1848年革命」という転機を迎えていた それは、ヨーロッパをナポレオン以前に戻そうとする、ウィーン体制が崩壊した年でもあった。
    2人のドイツ人である、マルクスとエンゲルスが、同年に発したのが、本書である、「共産党宣言」である

    当時も産業革命を背景として、強欲な資本主義があって、その対極に、共産主義という概念が生じた
    いわゆる二元論的な世界である

    これまでは、ブルジョアが握っ

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    2024年02月28日
  • 共産党宣言

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    平易な本と言われているが、正直あまりよく理解できていない。
    思考が深まった時に再度読んでみようと思う。

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    2023年04月30日
  • マルクス 資本論 2

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    本書を読むと、資本主義社会は人の欲望を悉く見える化し、それにより社会の変化や発展を急激に加速させたのだということがよく分かる。この分冊では、(主に工場における)劣悪な環境を生々しく描くことにより、資本の持つ残虐さを自分たちに伝えてくる。(もちろんそれは、急激な変化に対して試行錯誤する社会、という一面もあり、全てが全て資本のせいだとは言えないのだけども。)

    本分冊を読んで最も感じたのは「技術の発展・機械の導入によって、自分達の仕事がどんどんなくなっていく」という認識は誤りだということだ。本書を読んで、仕事はなくなっていくのではなく「誰でもできるもの」になってしまったのだと分かった。つまり、機械

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    2023年03月16日
  • マルクス 資本論 1

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    読みたいと思いながら長年躊躇してきた資本論をついに読んだ。まだ1巻だけで、9巻もあると思うと心が折れそうだが、時間をかけても読破したいと思う。

    正直もっと硬い本だと身構えていて、確かに古い訳でもあってかなり硬いのだが、資本主義について、マルクスおじさんが分析したことを熱く語っている、その語り口調はなんとなく面白くてばーっと読むことができた。マルクスおじの言っていることはいま読んでもかなり正しいと思える。これだけ資本主義の現実というもの、資本家優位でそれに労働者が鞭打たれている現状を淡々と語られると、これに影響されて社会主義活動を進めた人たちの気持ちがよく分かる。(マルクスおじさんは決して資本

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    2023年01月07日
  • マルクス 資本論 1

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    資本主義社会の分析を目指し、その最も根本的な要素である「商品」や「価値」についての考察がされている。
    私のような、マルクスの考え方に慣れていない人間にとっては、理解に時間がかかると思うが、根本的であるが故に、「よく考えたら当たり前じゃん!確かにそうだ!」となる内容が多い。マルクスの熱い表現(小説のような、あるいは、居酒屋でくだをまくオッチャンのような)は好き嫌いが分かれると思う。
    本の内容については、この後の2分冊目以降を読めば理解が深まる(と思いたい)が、私がこの本から得た視点を感じたことがあった。
    この本を読んだ直後、ある政治家の「同性愛者は生産性がない」という発言が物議を醸したのだが、こ

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    2022年12月07日
  • 共産党宣言

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    Ⅰ.ブルジョアとプロレタリア

    Ⅱ.プロレタリアと共産主義

    Ⅲ.社会主義的および共産主義的文献

    Ⅳ.種々の反政府党に対する共産主義者の立場

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    2021年01月17日
  • 共産党宣言

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    『共産党宣言』マルクス・エンゲルス著を読む。

    自殺者が年間十万人を超え、
    不登校引きこもり、無気力が多く、
    鬱病などの精神疾患が席巻しているわけは、
    やはり、
    「人間が人間らしく生きられず、
    生産を高めるための機械であることが生きる意味」になっている社会の現状があると思います。


    いかに心が優しくても、人を思いやる心があろうとも、絵を描いたり音楽を奏でる才能や、美しい文章が書ける人、いかに知識や教養のある人でも、
    資本を拡大するための定められた単純な作業さえもできなければ、
    「社会不適応」
    「お前には生きる権利はない」
    という扱いを受けることになります。

    鬱になろうが、病気になろうが、人

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    2020年07月01日
  • 共産党宣言

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    ネタバレ

    よく言われる共産主義の私有財産の否定は所有自体を否定している訳ではなくブルジョワ的所有、つまり、社会の中の一部のみが私有することを否定し、モノは社会共通の所有物であると言うスタンス

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    2020年04月18日
  • マルクス 資本論 1

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    ネタバレ

    アダム・スミスが、資本主義社会を分業の観点から見ていたとするなら、このマルクスの『資本論』は、分業された社会を、アダム・スミスが見ていた社会を逆から、逆立ちして見ていたと言える。
    ミクロに、モノが売られ、購入される、商品→←貨幣の場面を執拗に分析する。

    流通過程
    亜麻布ー貨幣ー聖書

    貨幣の資本への転化。
    資本は流通からは発生しない。

    労働力。
    資本は、生産手段の所有者が、市場で労働力の売り手を見出すところに成立する。
    労働力の価値とは、その国の文化環境によって異なる。

    例示が多いので、難解だが、まだなんとか理解できる。

    形態変化
    WーGーW

    法則
    流通手段の量
    流通する商品の価格の

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    2020年02月04日
  • 共産党宣言

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    共産主義の古典であるのみならず、フェミニズムやコロニアリズム批判についても示唆的な記述が見られるさすがの著作。

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    2019年12月21日
  • 共産党宣言

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    『共産党宣言』は、1848年にカール・マルクスとフリードリヒ・エンゲルスによって書かれ、ロンドンで公刊された。マルクス主義者による国際秘密結社「共産主義者同盟」の綱領であり、共産主義の目的と見解を初めて明らかにした文書である。
    本書にも収録されている、エンゲルスによる「1883年ドイツ語版への序文」の中で、『宣言』の根本思想は、①各時代において、経済及びそれから必然的に生まれる社会組織は、政治や知的活動の基礎となる。②これまでの全ての歴史は階級闘争の歴史、即ち、搾取される階級と搾取する階級、支配される階級と支配する階級の間の闘争の歴史であった。③今や、搾取され圧迫される階級(プロレタリア階級)

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    2019年11月16日
  • マルクス 資本論 6

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    資本論 6/9
    今までの解答編みたいな巻。

    15章「利潤率の傾向的低落の法則。その内的矛盾の展開」は 圧巻。資本主義を被告人とした裁判のよう。

    音読した方が 頭で整理される

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    2017年06月15日
  • マルクス 資本論 4

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    資本論 4/9
    3巻までとは 世界が違う。経済学の色合いが強い。マルクスから エンゲルスに著者が変わり、「資本主義=労働者から搾取」だけでなく「資本主義=恐慌」というテーマも加えられた

    G(貨幣)→W(商品)=A(労働力)+Pm(生産手段)

    労働者から搾取→剰余価値→次の投資→過剰生産→恐慌

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    2017年06月14日
  • マルクス 資本論 3

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    資本論 3/9

    剰余価値とは何か、剰余価値を引き上げるものは何か が前半のポイント。

    「剰余価値(増殖する資本)は 資本家が支払わない労賃」と定義。強い表現に感じる。資本主義システムの中に 剰余労働を じかに引き出すよう 組み込まれている

    労働者だけでなく、国家をも 黙らせている という点で、資本主義システムの強大さ、労働者の無力さ に 驚く

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    2017年06月08日
  • 共産党宣言

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    共産主義を学ぶ集中講座、終わり。マルクス、エンゲルスの「共産党宣言」、レーニンの「国家と革命」、毛沢東の「毛沢東語録(超訳)」を参考図書とした。
    まだまだ稚拙ではあるが、学びは以下2点。
    一つ目は、共産主義の真の実践者は、おそらく毛沢東ただ一人だったのであろうという理解。
    パリ・コミューンの不完全さ、ソ連の自壊、この歴史的に重要な共産主義社会はいずれも現存していない。
    しかしながら、中国共産党による中華人民共和国だけは、60年以上継続し、現存している。
    革命家としての毛沢東と、それを鄧小平が開放路線へ導いた奇跡的な進化があってのこそだとは思うが、それほど共産主義というものがユートピア的なもの(

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    2017年06月06日
  • マルクス 資本論 2

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    資本論 2/9
    読みにくいが、8章「労働日」以後を読むと、資本論が 、階級闘争をテーマとしていることが よくわかる。マルクスが 労働者に 革命行動を呼びかけている。資本家を 人格化した資本システムとして 批判している

    13章「機械装置と大工業」における機械装置は 人口知能とリンクした

    いろいろな統計資料から 理論を組み立てているので、机上の空論や理想論に感じない

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    2017年06月06日
  • 共産党宣言

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    今日では発展段階論的な史学理論は破綻をきたしているが、それでも新自由主義へのアンチテーゼとしては参考になる部分もままあるだろう。

    マルクス、レーニンが反動としての社会主義との区別化を図るために「共産主義」という語にこだわったということも書いてあり、20世紀に最も影響力のあった二人の思想・考えを探ることができよう。

    本書では各国版の序文も載っているので、「宣言」出版以後の共産主義の浸透を受けて書かれたエンゲルスの考えも知れて面白い。

    読んでおかなくではならない名著の一冊だろう。

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    2016年07月18日