向坂逸郎のレビュー一覧
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今日までのあらゆる社会の歴史は階級闘争の歴史である。ブルジョア(雇用者)と労働者階級。社会は革命によって古い階級を新しいものに置き換えただけ。
ブルジョア階級は支配を握るに至ったところでは、封建的な、家父長的な、牧歌的な一切の関係を破壊した。彼らは人間を血の繋がったその長上者に結びつけていた色とりどりの封建的絆を容赦なく破壊し、人間と人間の間にむき出しの利害以外の絆を残さなかった。彼らは人間の価値を交換価値に変えてしまい、自由を良心をもたない商業の自由と取り替えてしまった。(あ。想定敵は資本主義)ブルジョワ階級は家族関係からその感動的な鑑賞のベールを取り払って、それを金銭関係に変えてしまっt。産業の土台から民族的な土台を切り崩した。瀬さん道具(技術)の改良と交通の発達によってどんな未開民族をも文明の中に引き入れる。農村を都市の支配に屈服させた。
プロレタリアの運動は多数者の利益のための多数者の独立運動。ブルジョアの所有の廃棄。ブルジョアの家族は私的営利に基礎をおいている。家族喪失と公娼制度がそれを補う。
ものすごいブルジョア批判されているけど実際は社会主義を唱えている人も、ここで批判されているのと同じようなことをやってると思う。むしろそっちの方が多いかな。 -
Posted by ブクログ
資本論のつづき。マルクス自身が生前に発表した部分はこの巻でおわる。剰余価値の生産、労働賃金、資本の蓄積價値、資本主義的蓄積の一般的法則、本源的蓄積、近代植民理論が語られている。時間給と出来高賃金の併用や、資本家の節欲説に対する批判、資本主義的生産がつねにフリータなどの相対的過剰人口を生みだすこと。歴史上どのように資本家が登場し、アメリカやオーストラリアなどの植民地では、資本主義的生産が役に立たない状態であったかが説かれる。なかでも蓄積の一般的法則を地域別に例解した部分や、資本家をうみだした十五世紀以来の血の立法の部分、(とくに労働者の団結が重罪であったこと)などは大変リアルで興味深い。資本論は資本主義の分析をした書物であるが、第24章の最後には共産党宣言と共通する歴史の必然、「民衆による少数の簒奪者の収奪」が説かれており、マルクスと共産主義を明確に分離することはやはり難しいと思わせる。ともあれ、資本主義は恐ろしいシステムであり、「利潤が100%ならば、人間の定めた一切の法律を踏みにじり」「300%ならば、断頭台の危険を賭してでも、資本が冒険しない犯罪はない」(p412)ものである。したがって、資本については何らかの制御が必要なのであるが、人民の代表である政府が弱くなり、「小さな政府」となれば、資本がむちゃをするのは目に見えている。新保守主義の危険を認識する意味でも、資本論は今も意味をもつといえるだろう。資本はそんなにお人好しではないのである。
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資本論のつづき。絶対的余剰価値と相対的余剰価値について述べている。絶対的余剰価値は労働者の長時間労働による余剰価値の生産を述べ、相対的余剰価値は資本が労働賃金をいかに安く値切るかということを論じている。なによりの特徴はイギリスの工場監察官の資料からリアルに労働者のおかれている状況を描写しているところで、八時間労働を勝ち取るのにいかに長い時間がかかったということ、機械によって労働者がいかに不具にされていくか、また教育水準が低いままに放置されていたかが分かる。紡績機の運転速度が速められて、子供の指が飛んだり、事故防止措置がとられぬまま働かされた農民が機械にまきこまれて不具にされたりと、心が痛み、かつ怒りが湧いてくる内容です。まさに暗黒の19世紀「グレートブリテン」を活写しています。そして、この状況は現代もさして変わっておらず、とくに自己責任で何でもかたづける昨今の風潮の背後には、純粋凶悪な資本主義の本質が透けてみえるはずです。
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文体は難しいが、とくに難しいことが書かれているのではない。商品の分析からはじめて貨幣という商品を導き出し、交換過程へすすみ、資本の蓄積の秘密として、労働力という特殊な商品を導くところまでです。それにしても、明治維新の前年にこんな著作があったのはすごいことです。現代社会を見る眼も養うことができます。遊牧民が交換過程で果たした役割とか、日本の開国が日本経済に与える影響とか、トルコ帝国がなぜ長く存立したのかということも注釈に書いてあります。資本主義の条件として賃金労働が存在することを指摘している点は重要な点です。資本論はその名のとおり資本のしくみを分析している本で、社会主義の聖書ではないことは心得ておく必要があります。
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ネタバレ
これではネオリベに対抗不可
読了、個人的に色々おかしいと思う箇所があった。
まず、公認の婦人の共有って何でしょう?物扱いの共有財産ってことですか?女には人格(内面)ありません認めませんという前提?
それと、全生産を結合して個人の手に集中されると公的権力は政治的性格を失うという文もあって、驚きました。これではいつか階級内に新たな独裁者を生み出すだけでしょう。人の心は制御できません。
意見は共有できたとしても、個々の内面&身体は共有できないし、個人の立場は一つではありません。これを無視すれば机上の空論です。
人は制御可能な規格品ではないのです。