枯野瑛のレビュー一覧
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匿名
購入済み5巻読みました。
一応完結という形なのですね。
もう少し読んでみたかったりするんですけど。
世界の仕組みなんかが解明されたのはなるほどーという感じでした。 -
Posted by ブクログ
すかもかシリーズ最終巻。
素直に白状すると、読後感はあまり良くありませんでした。
ヘリティエの結界から大賢者とエルク、三地神を助け出し、核として生まれたモーントシャインも殺さずに済み、世界に拒否され消えるはずだったヴィレムも別の世界へ旅立つ事でそれを回避(モーントシャインとネフレンも一緒)。そして最後に、フェオドールが生き返って…と瞬間的には全てがハッピーエンドのように見える。
一方で、大賢者たちの救出は成ったものの、浮遊大陸群が今後墜落することは確定しており、陸の獣群を倒せなければ生き残れない。
「小説が終わった後の話」を考えるとやはり世界の終末は避けられそうもなく、何と言うか語彙力がなくて -
購入済み
この作品世界が物語世界の暗喩として構築されていることは前シリーズの初巻を読んだ時から気付いていた。当初それはあくまで背景にとどまっていて、そこにおけるキャラたちの物語が主軸であるうちは十分に面白かった。しかし話が進むにつれ世界観そのものが筋立てを侵食してくるのに伴いどんどん退屈になっていったという印象。余計な叙述を極力省いて当初の構想通り全5巻ぐらいにまとまっていればずっと良い作品になっていたのではないかと思う。
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Posted by ブクログ
言葉の見つからない結末……
これまでの物語の終わりでも、始まりでもあり、救いでもあり、破滅でもある一冊。この世界観だからこその、優しさと残酷さと絶望が押し寄せてきます。
前巻で死に瀕したヴィレムとネフレン。二人が目を覚ますとそこは、すでに滅びてしまっているはずの500年近く前の地上世界が広がり、さらにヴィレムの家族や仲間たちも、かつてのように生きていた。
何者かからの精神攻撃により、幻を見せられている、と考えたヴィレムは懐かしさに囚われそうになりながらも、幻の世界を脱出する手がかりを探り始める。
1巻から3巻で描かれた終末の世界観だけど、なぜ世界はそういうふうになってしまったのか、という具 -
ただひたすにらに突きつける現実
一巻では前作と同様であまり物語としての展開がありませんでしたが、二巻では状況が少しづつ変化していきます。まずは一巻で語られなかったフェオドールの真意が明らかになります。歪んだ平和な世界に生きる人々に疑問を持ち、それを解決するための歪んだ優しさ。これが、新たに加わった2人の幼い精霊と出会い、歪んだ解決策の矛盾に向きあっていきます。というよりも、無意識に取る行動が歪んだ世界に生きる人々を助ける選択をとっています。どこか捻くれた性格でありながらも、本質的な優しさが垣間見えました。少しずつ、この人物に好感が持てるようになりました。この先、ティアット達と過ごし、どの様な選択を取るのかが見ものです。
微 -
仮初の平和後の世界
前作と異なり、ヴィレムもネフレン登場しません。同じ世界観でありながら、ほぼ別物です。仮に、彼らが登場するにしても、最終巻付近になりそうな気がします。彼らの意志を継ぐ者たちのサイドストーリーと言っても良いでしょう。なので、前作の続編を期待して購入するのはお勧めしません。
物語の舞台は、ヴィレムとクトリという偉大な先人により平和になった5年後の世界です。ただ現実はそうもいかず、平和になったからこそ何かを犠牲にしなければならない。また、平和になったことでもたらされる争いと問題。そして、誰かの犠牲によって成り立つ平和はあって良いのかというのが問われてます。内容は平和を目指す夢物語から歪な現実を突きつ -
Posted by ブクログ
失礼ながらタイトルが長い作品は、なんとなく地雷臭を感じて読まないことが多かったのですが、この作品のアニメを見て良い意味でビックリしました。
めちゃくちゃシリアスで哀しい作品やん、これ……。ラノベやWEB小説特有のノリ満載の作品なら、すぐに切る気満々だったのですが(苦笑)
物語の舞台となるのは、突然現れた「獣」によって地上が蹂躙され、人類が絶滅した世界。獣人や妖精族といった人類以外の種族は地上を捨て、浮遊大陸で暮らしています。しかし、そんな浮遊大陸にも獣の脅威は健在で……。
そんな中で人類の唯一の生き残りヴィレムは、友人の小鬼族から、ある兵器の管理人の仕事の斡旋されます。しかし、兵