にしけいこのレビュー一覧
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クリエイターとして成功したのちの闇の部分を描いたような13巻。
夢の実現のために邁進する創也に、挫折でなく実現後の絶望を見せつけるかのようなリアルイベントの結末となったように思います。
夢や野望に付随する光と闇の両面。それは成功と挫折というような、二つに別れているものではなくて、表裏一体で分かちがたい存在だということを見せられてしまったのかなぁ。
暗躍する組織の得体のしれなさが、13巻の物語に影を強くもたらしているのですが、個人的には成功者が持ってしまった暗さに慄いてしまいました。
いずれ向き合う時が来るであろうこの問題にをどう乗り越えてゆくのか。
内人とコンビであることが、その一助になる -
Posted by ブクログ
ネタバレ元学校の先生だったという、はやみねかおるの作品を、自分も学校の先生なのに読んだことがないなあ、と思って買って持っていたら、中学一年生(積読しているうちに、もう三年生になってしまったが)の生徒から「先生も都会トム読んでるの! おれも読んだ」と喜ばれた。令和の中学生にも刺さるんだなと思うと、これだけ時間が経っても、同じ何かを共有できたような気がして嬉しい。
創也が追っていた伝説のゲームクリエイター栗井栄太が、コンピュータゲームに限界を感じて、R-RPG(リアル・ロールプレイングゲーム)を作ろうとしていたという展開に割と驚いた。最近流行りの「リアル脱出ゲーム」や「街歩き謎解き」、「TRPG」とか、 -
Posted by ブクログ
トム・ソーヤーの友人にしてトラッシュ(白人貧困層)で浮浪児のハックは父親からの暴力から逃れ、逃亡奴隷のジムと自由州に逃れるためにミシシッピ川を下る冒険に出る。
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トム・ソーヤーの冒険のスピンオフ的作品にして原作を超えると評価の高い本作です。冒頭に、この本に何らかの教訓や批評を求めるなかれ、と書いてありますが、まあ無理な話でしょう。ストーリーを通じて権威主義・資本主義をあて擦ったり奴隷制を批判したりという記述が出てくるし、最後のトムの怒りのセリフはどう読んでも奴隷制批判です。トム・ソーヤーの冒険に出てくるインジャンジョーにせよ本作のジムにせよ、アメリカ社会が何