にしけいこのレビュー一覧
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“「……ああ、へいきだよ」
ぼくは、かるく頭をふっていう。
だいじょうぶ。さっき見たのは、なにかのまちがい。いまが現実なんだ。
現実……。
そのことばに、ぼくの心臓がドクンと打つ。
いまが、ほんとうに現実なのか?これが、現実なのか?
ぼくは、まわりを見る。サングラスのカメラを通して見る世界。これが現実……。
いま、ぼくが見てるのは、ほんとうの世界なのか?
ぼくは、サングラスに両手をかけた。
「内藤さん……?」
ジュリアスが、サングラスの前に立った。
ぼくは、うなずく。
「だいじょうぶ。だいじょうぶだから――」
あぶなかった。サングラスをはずしたら、ゲームオーバーになるところだった。”
前まで -
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“創也が、神話の本を持つ。
「いま、ぼくらがいる世界と、となりあった夢の世界。怪人は、この夢の世界の住人ということにしよう」
おお、それは、よくSFで見かける設定だ。
「パラパラワールドってやつだな」
ぼくがいうと、創也の目から、かがやきが消えた。
「平行世界のことをいいたいのなら、パラレルワールドだ」
OK、よくわかった。ぼくは、しばらくのあいだ、だまってることにするよ。
……だまってるつもりだったけど、気になることが一つあった。”
厚い。
段々と太くなってきてないかこのシリーズ。
まぁ、厚いほうが良いけど。
面白いところが多いから好き。
ピエロからの“遊ぼう”というメッセージ。
そして内 -
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栗井栄太様ご一行のゲームに参加した内人と創也だったが、ついに「南北磁石」として第6のゲームを作るための準備を開始。「怪人は夢に舞う」というタイトルを決め、大まかな内容を決定するために、様々な場所に行ってゲーム作りに勤しむ彼らだったが、謎のピエロが妨害してきて・・・USBメモリを取られた内人たちは、楽小ワイドというラジオの中でピエロを時間内に捕まえるという宣戦布告をする。内人と創也は情報データを失うことなく無事にチーム南北磁石を守ることができるのか・・・。
やっぱりこのシリーズは娯楽としては本当に面白いです。堅苦しいことをごちゃごちゃ考えたりする必要もないし、軽いミステリーのような感覚でさらっ -
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クラスメイトの創也の秘密を、偶然知ったぼく、内人。その日から、塾通いに追われる退屈な生活が、がらりと変わった。「究極のゲームを作るという夢を守るため」の”砦”にこもっている創也を見て、すごいと感じた内人は、自分の夢を見つけるために、創也に協力しようと決心する。彼とともに、内人は下水道の中へ入ったり、クイズ番組に出演したり・・・。また栗井栄太に会うために、創也は手がかりを追って夜のデパートへ忍び込むが・・・。そこで内人たちは「鬼ごっこ」に巻き込まれることに。果たして鬼の正体は?そして創也の元に栗井栄太からの招待状が届き、二人は「ゲームの館」へ赴く。そこで新作の『ルージュ・レーブ』を見つけた者は、
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ライバルの栗井栄太をぎゃふんと言わせることができた僕・内藤内人と竜王創也のもとには、彼らからの新たな挑戦状が届く。どうやら新しいゲーム「IN塀戸」が完成したようで・・・山村に転がる頭蓋骨や、空飛ぶ円盤、そして重力がない世界。積み重なる謎を解き明かさなければ、栗井栄太を超えることはできない!現実と夢が混ざり合うこの世界で、僕たちはゲームをクリアできるのか?さらには宝が目当ての参加者によって命の危険までも出てくるが、無事に帰れるのか?もちろんお目付け役の卓也さんの保育士面接の行方も・・・。
IN塀戸のゲーム内容はさすが上下巻に渡るものだと思わせるほど巧みで面白かったです。内人と創也の会話もテンポ