中里京子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今の時代、痩せるには、「知識と思考を行動につなげること」
が最も大事だなと思わせてくれる稀有な書籍です。
圧倒的な知識量と、エビデンスの豊富さは、○○すれば、痩せられるよと唄う、
多くのダイエット本とは、一線を画しています。
今の時代における「健康」とは何かを考える上でも、
非常に参考になると思います。
○○すれば、痩せられる、
というダイエットノウハウは、
実は、効果が非常に限られるサプリメントみたいなものです。
効果がなくなれば、次に移ります。
なぜ、効果がなくなるか、それは、死んだ知識だからです。
ノウハウというものは、ほとんど役に立たないということは、
経験したことあるかたなら、体験 -
Posted by ブクログ
本物の食べ物、即ち腐るものを食べること。
運動すること。
食物繊維をとること。
糖分には中毒性がある。
糖分の成分である、アミノ酸、エタノール、果糖の中でも最も過剰摂取が有害なのが、果糖である。
皮下脂肪と内蔵脂肪は別であり、
皮下脂肪が身体に良く、内蔵脂肪が身体に悪い。
脂肪の8割は実は皮下脂肪であり、内蔵脂肪自体の量は案外少ない。
体重を落とすとしても筋肉と皮下脂肪をキープして、内蔵脂肪を落とすだけで良いので、体重の3〜5%も落とせば十分。
肥満が必ずしも悪いわけではなく、
メタボリック症候群とは別である。
1日15分の運動が3年もの寿命を延ばす。
やはり、筋トレによる基礎代謝量を -
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Posted by ブクログ
そういえば子供の頃、家の近所でチョウ、トンボなど虫をよく見た。小学校の自由研究ではクラスの男子の約半数は昆虫採集だった。あれから約50年、大人(老人?)になった今、昆虫をすっかり見なくなってしまった…。
昆虫絶滅の危機を訴える著者。昆虫が姿を消したとき、何が起こるのか、また、その原因は何か。早く手を打たないと人類の危機が訪れると解く。
本書の冒頭の書き出し。
「激変の最初の兆候は不気味な静けさでだった。
世界中の昆虫が姿を消したというのに、人間はすぐには反応せず、最初に恐怖の叫びの声を上げたのは、奇妙なことに鳥だった。ツバメのヒナ1羽が成鳥になるには約20万匹の昆虫を必要とする。それが皆無に -
Posted by ブクログ
人の「憎悪」の理由や根源を探る本。内集団、外集団という概念から、本能的に味方を守ろうとする故の「憎悪」。"狭隘な正義”である。これを言語化すると、本書の区分では<使命的憎悪者・報復的憎悪者・防御的憎悪者>となる。これとは全く異質なものとして<スリルを求める犯罪者>という存在も。
こういう整理は秀逸だが、憎悪が暴発した事例についての記載も本書は優れている。優れてはいるが・・胸クソだ。黒人が黒人だという理由だけで、暴力に見舞われるような事例、黒人に限らずに複数のケースが紹介される。最悪なのは、被害者を救うべき警察が暴力に加担するケースだ。
なぜ、そんな事が起こるのか。それを解明する幾 -
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Posted by ブクログ
【感想】
現代社会に住む私たちは肥満を「暴食」と「怠惰」の結果――つまり自己責任だと感じている。食べ過ぎてしまうのは意志が弱いからであり、いくら食事を気にしても痩せられないのは、運動を続けようとする強い決意が無いからだ、と。
しかし、果たしてそれは真実なのか?ここ30年の間に体重過多以上の成人男性が15%から65%に増えたのは、意志の弱い人間が異常増加したからなのか?素行と性格に欠陥を抱えた人間が、人類の過半数を占めることなどありうるのだろうか?
本書『果糖中毒 19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?』は、そうした「肥満=自己責任」という通説にメスを入れ、環境がいかに人を太らせる -
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