中里京子のレビュー一覧

  • 運動の神話 下
    運動に関して私たちが抱いている態度は神話に過ぎない 

    “現代の産業化された運動に対するアプローチは、身体活動に関する進化論的・人類学的な視点を無視あるいは誤って解釈しており、誤解、過大評価、誤った論理、散見する誤り、そして許しがたい責任転嫁により損なわれているという事実を、論拠を挙げて明確にしたい...続きを読む
  • 昆虫絶滅
    前から研究者レベルでは言われていたことだが、昆虫の絶滅は危機的な状況にある。
    解決に向けて進める方法のヒントに、自分が小説の中で作った昆虫憲法もあると思う。そういう意味で自分の仕事も重要だと感じた。
    危機感をもったが、読後の印象は爽やかで、未来に可能性も感じた。
  • 憎悪の科学 偏見が暴力に変わるとき
    「憎悪の科学」読んだ kawade.co.jp/sp/isbn/978430… 誰もが持つ嫌いという感情が、強い憎しみに変わったりさらにある人は暴力や殺人を起こすのは何故なのか、一線を越えるきっかけは何か、越えない人との違いは何か、脳科学にフォーカスして論じててすごくおもしろい(つづく

    性犯罪者の...続きを読む
  • 憎悪の科学 偏見が暴力に変わるとき
    著者は英国カーディフ大学の犯罪学教授。
    同性愛者でもあり、そのことで暴行をされたことをきっかけに研究者の道を目指す。

    研究の結論が、憎悪の根底には偏見があるということ。

    偏見は全員にあるけど、行動にする人しない人の違いとは?
    偏見はどんな時に憎悪に変わるのか?
    を探る憎しみの科学。

    憎しみを持...続きを読む
  • 運動の神話 下
    (上巻より続く)
     パートⅢは3章を割いて持久力が取り上げられる。ランニングを趣味とする自分としては最も興味深く読めた部分。
     ウォーキングを扱う章では、「代償性代謝」即ち運動を多くすると安静時代謝が抑えられる現象のせいで、活動的な人と非活性な人で結果的に1日あたりのカロリー総予算がさほど変わらない...続きを読む
  • 運動の神話 下
    運動そのものが、根拠なく礼賛されており、それはまるで「神話」のように、理由なく正しいものとして扱われている。
    「運動は、体に悪い」と言われれば、その前提があるがゆえに、「なぜ?」と悪いことに対してのみ根拠が求められる。

    この本では、そんな運動に関する、数々の神話を紐解いていく。この本の面白いところ...続きを読む
  • DNA再起動 人生を変える最高の食事法
    遺伝子による食事の相性という発想はこれまでなかったので、興味深かったです。お酒が強いかどうかの耳垢判断法も当たっていて笑ってしまいました。
    食事は健康の基本。この食材が体に良いといわれると出来るだけ取ろうと頑張ってしまいますが、そういうものでもないんだなと気づかされました。体に良いといわれるものを...続きを読む
  • 言論の不自由 香港、そしてグローバル民主主義にいま何が起こっているのか
    10年後20年後に生きていたとして、その世界は自由と民主主義を保っているのか、それとも強大な独裁者による全体主義に支配されているのかは重大な問題だ。ジョシュア・ウォンによるこの本は、現代の社会と未来のための、最も重要な本の一冊だ。
  • 第一印象の科学――なぜヒトは顔に惑わされてしまうのか?
    面白いけど難しかった!

    結局人は顔「だけ」では識別できなくて、予めの情報とか身体の動作とかと一緒に認識しないと、その人の性格とかはわからない。

    ただ赤ちゃんとかは顔を最初に認識していて、顔に反応する。

    その人が真顔で怒った顔、悲しい顔してたら、かなりの確率でそういう風に考えてる時間が長い。

    ...続きを読む
  • DNA再起動 人生を変える最高の食事法
    めちゃくちゃ面白かった。いろいろと食事健康法の本はあるけど、個人的にはずっと疑問に思っていたことが晴れた画期的な本。
    一人ひとり違う遺伝子を持っているのだから万人に同じ食事法はなく、遺伝子に合わせたカスタマイズをすべきという主張で、その具体的なガイドが示されている。
    歯磨き粉など口に入れるものを事例...続きを読む
  • 果糖中毒―――19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?
    果糖の問題点をよく理解できた。筆者は、政府がジュースを低所得者に配り、肥満を招いていたことから活動を始める。肥満の原因は、患者自身にあると考えられがちだが、そうではないと筆者は言う。ホルモンが原因だという。インスリンが多ければ多いほど、脂肪も増える。低糖の食事をとり、食物繊維が豊かな食べ物をとり、同...続きを読む
  • 果糖中毒―――19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?
    今まで読んだ食に関する本の中で一番良かった。内分泌系から見た肥満とメタボの仕組みがよく理解できた。食品の中には本当に沢山のものに果糖や人工甘味料が含まれている。今まで食品表示を必ず見るようにしていたが、食品表示のあるもの全てが加工品という著者の見解に、まさに目からウロコ状態。また、冷凍食品やスムージ...続きを読む
  • 第一印象の科学――なぜヒトは顔に惑わされてしまうのか?
    印象はイんバクトあります。
    人柄は評価大。色々あって回りが決める?かと思い
    ‼️
    ん…憎めない!
    ほっとけ・ない!
    ヒトって居まして。
    解るけど、それだではないかしら!って
  • 果糖中毒―――19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?
    今の時代、痩せるには、「知識と思考を行動につなげること」
    が最も大事だなと思わせてくれる稀有な書籍です。
    圧倒的な知識量と、エビデンスの豊富さは、○○すれば、痩せられるよと唄う、
    多くのダイエット本とは、一線を画しています。
    今の時代における「健康」とは何かを考える上でも、
    非常に参考になると思いま...続きを読む
  • 果糖中毒―――19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?
    本物の食べ物、即ち腐るものを食べること。
    運動すること。
    食物繊維をとること。

    糖分には中毒性がある。
    糖分の成分である、アミノ酸、エタノール、果糖の中でも最も過剰摂取が有害なのが、果糖である。

    皮下脂肪と内蔵脂肪は別であり、
    皮下脂肪が身体に良く、内蔵脂肪が身体に悪い。
    脂肪の8割は実は皮下脂...続きを読む
  • 果糖中毒―――19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?
    果糖中毒 19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?。ロバート・H・ラスティグ先生の著書。果糖中毒はもしかしたらアルコール中毒や薬物中毒、ギャンブル中毒と同じくらい恐怖に満ちていて依存性も強いのかもしれません。依存性が強いだけではなくて、果糖中毒は人間の健康を着実に蝕んでいく。学校教育でもア...続きを読む
  • 勝手に選別される世界
    読み始めた頃は、ネット上の評判でその人の価値が決まってくなんてないやろ、と思ってましたが、具体的にすでに実装されているサービスや選定方式などを見ていくに、「確かにそうなるなあ」と考えが変わってきた。
    就職や社内の評価は本人の行動のみならず、本人の周辺の人間の行動含めて、、自動的にレイティング、評価さ...続きを読む
  • 交渉に使えるCIA流 嘘を見抜くテクニック
    CIAのポリグラフ(嘘発見器)検査官の経験から開発されてきた嘘発見メソッド。このテクニックは本物だと感じる。
    Lの二乗モード(Look&Listenの集中)で適切な質問に対する5秒以内の欺瞞行動、そして次の質問までの欺瞞行動のクラスターに気づき、さらに適切な質問を重ねていくこと。
    批判・非難する立場...続きを読む
  • 運動の神話 下
    上巻に続き、運動が大切だという内容に納得。
    人間はもともと運動しないように進化していきたのに、現代の生活は運動不足が老化を早めてしまうという矛盾。
  • 果糖中毒―――19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?
    【感想】
    現代社会に住む私たちは肥満を「暴食」と「怠惰」の結果――つまり自己責任だと感じている。食べ過ぎてしまうのは意志が弱いからであり、いくら食事を気にしても痩せられないのは、運動を続けようとする強い決意が無いからだ、と。
    しかし、果たしてそれは真実なのか?ここ30年の間に体重過多以上の成人男性が...続きを読む