中里京子のレビュー一覧

  • 運動の神話 下

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    ネタバレ

    エビデンスを示しつつ、
    難しくない言葉で要するに
    以下のことを
    教えてくれてありがとう。

    ・運動は必要かつ楽しめるものにしよう
    ・有酸素運動を中心に、多少のウェイトトレーニングも行おう
    ・運動は、しないよりしたほうがいい
    ・年齢を重ねても続けよう




    この本の嬉しい点は、
    平易な言葉や事例で
    読者を飽きさせない工夫をしてくれていること。

    実はこの下巻で
    一番印象に残ったことは、
    人が40キロマラソンで
    馬に勝てる事実だ。これは強烈でした。



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    2023年02月12日
  • 運動の神話 上

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     「人間は運動するように進化してきたわけではない。むしろ逆に、運動に費やされるリソースをなるべく節約し、生殖や個体維持のために取り置くように進化してきたはずだ。それなのに、運動が健康のため推奨されるのは一体なぜなのか」。毎日のように何かしらの運動をしている僕だが、言われてみれば確かに不思議な話に思える。我々は盲目的に「運動は体によい」と信じ込んでいるが、もし本当に運動が自然選択上有利な戦略だというなら、なぜ世界がアスリートで溢れないのだろうか。
     本書では、ランニング界に革命をもたらした著名本「ボーン・トゥ・ラン」にも登場する著者が、この意外な逆説を各種エビデンスを用いて小気味良く解きほぐして

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    2023年02月12日
  • 遺伝子は、変えられる。―――あなたの人生を根本から変えるエピジェネティクスの真実

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    タイトルの「遺伝子は、変えられる」は、若干、強引な印象です。

    遺伝子(DNA)について、以前は「完全に固定されたもので、一生を通じて変わらないもの」(環境からなどの影響により、突然変異が起こることはあるとしても)と捉えられていました。
    が、遺伝子の中には、何かをきっかけとして、スイッチがオンになったりオフになったりする部分もたくさんあり、この本では、そのことを「遺伝子は、変えられる」と言っています。
    ちなみに、一卵性双生児に差が出るのは、環境の差異によるスイッチのオン・オフの違いの影響も大きいようです。
    また、スイッチのオン・オフは、次の世代(子の世代)と、その次の世代(孫の世代)には遺伝す

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    2022年11月25日
  • 運動の神話 下

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    人類はなるべくエネルギーを使わないように進化してきたが、運動は人間の健康に良い影響をもたらす。ことを説明するために、パートⅢではウォーキングやランニングがもたらす効能が書かれている。

    そしてパートⅣでは運動嫌いな人に対して、どうやって運動させるか、どんな種類の運動をどのくらいの量させるか説明し、肥満や2型糖尿病、がん、アルツハイマー病、うつ病なども、運動することで改善するという。

    最後に
    ・運動は必要かつ楽しめるように
    ・有酸素運動を中心に多少のウェートトレーニング
     も行う
    ・運動はしないよりしたほうがいい
    ・年齢を重ねても続ける
    と結論づけられていた。

    諸説ある中の一つに過ぎないのか

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    2022年10月19日
  • 運動の神話 上

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    この本は、運動にまつわる神話や思い込みについて、実際はどうなのか、著者の専門である進化生物学の見地から検証したものだ。

    まず大前提として、「人間は運動するように進化してきた」という神話があるが、実際は、不必要な運動は避けるように進化してきたのだそうだ。

    パートⅠでは、「座ることは不健康である」「8時間以上の睡眠は不健康である」といった神話に対して検証している。

    パートⅡではスピード、力強さ、パワーについて、人間がいかに弱い存在か、ウエイトトレーニングの必要性、人間にとってスポーツとは?が書いてある。

    下巻へ続く

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    2022年10月16日
  • DNA再起動 人生を変える最高の食事法

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     教養で読むというよりかは、タイトルの通り「最高のDNA」を手に入れるためのノウハウが詰まった本。
     もちろん書いている内容をすべて実践するには、個人の努力が要されると思うが、例えば、「肥満」であったりといった具体的な項目に対して、自分が今どういった位置づけであるのかというのを確認する手段及び、各々にあった問題解決方法を具体的に提示してある。

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    2022年03月20日
  • ビルマ 危機の本質

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    軍政、民政と単純に仕分け出来ない複雑さがわかりました。欧米感覚とビルマに深くルーツを持ち、政権に深く関わった著者だからこそ知る情報、深い洞察力が説得感ある。ロヒンギャ問題の難しさも。豊富な資源や地政学的重要性から考えれば間違いなくポテンシャルある国だけに頑張って欲しい。

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    2022年03月08日
  • 果糖中毒―――19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?

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    ……どの食べ物でとろうがカロリーは同じ働きをする、
        と 言うわけではないのだから……
           元米国農務長官、トム・ヴィルサック

    皮下脂肪はok.内臓脂肪は悪

    p169
    空腹、報酬、ストレス。これら3つの脳の経路が高インスリン血症をもたらすと、肥満とメタボ症候群が引き起こされる。
    視床下部で慢性的にインスリンが作用していると、レプチンはシグナルが出せなくなる。すると脳はこれを飢えと判断し、交感神経系活動を低下させ(怠惰になる)、迷走神経の活動を増大させる(空腹になる)。腹側被蓋野では、慢性的なインスリンがレプチンシグナルを抑制することによって快楽報酬経路を解除する(報酬をもた

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    2022年02月26日
  • 果糖中毒―――19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?

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    カバーをとったら、黒い本だった。いいデザインだな。気に入った。

    本文中にも難しいと書いてあったが、体内のエネルギー状態の説明(4章)の部分がとても難しかった。体重を減少させる効果のあるレプチンが十分あっても、インスリンのせいでその効用が阻害されてしまう。またレプチンが十分あって(ほんとはもう十分なのに)も、脳が認識できないレプチン抵抗性もある(まだ足りないと錯覚して、たくさん食べてしまう。ほんとは十分なのに!)この本だけではインスリンは悪者だなと感じた(他書籍でインスリンの重要性必要性は確認済み)
    肥満にたいし、どうしたらよいかという点で2点あげていた。低糖質・高食物繊維の食事をする。一日1

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    2022年10月28日
  • 言論の不自由 香港、そしてグローバル民主主義にいま何が起こっているのか

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    ニュースで遠い国の話として聞きがち香港の騒乱。
    民主化運動に身を投じ、投獄も経験した若者の
    率直な心情が綴られる。

    エピグラフの
    「いかなる場所にある不正も、あらゆる場所にある正義に対する脅威だ」(マーティンルーサーキングJr.)の
    言葉とともに、筆者たちの
    闘いから目を背けるべきではないと
    感じた。

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    2020年11月08日
  • 言論の不自由 香港、そしてグローバル民主主義にいま何が起こっているのか

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    権力の横暴に対して声をあげることの大切さ。日常の生活にその影響はないという有権者の根拠なき過信の裏で人権を軽視する為政者が支配するのがまさに日常。見えざる圧力が気付かぬ束縛を私たちに課しているのは対岸の火事ではなく、この国にも該当する。ジョシュア・ウォンの言葉は腹の底からの声として一人でも多くの心に届くことを願う。彼の果敢な抵抗に賛同する。

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    2020年09月23日
  • 言論の不自由 香港、そしてグローバル民主主義にいま何が起こっているのか

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    本書は、香港民主化運動の若きリーダーであるジョシュア・ウォン(黄之鋒)氏による、香港の現状について書かれた本です。著者は1996年10月に生まれた23歳の若者ですが、逮捕、弾圧を繰り返されながらも不屈の精神で立ち上がり続ける姿が世界中から注目を浴びています。
    本書は三部構成になっており、第一部は著者が2014年のデモ活動を理由に起訴され有罪判決を受けるまで、第二部は刑務所に投獄されてから釈放されるまで、第三部は釈放後、中国共産党及びその影響下にある香港政府により民主化運動の弾圧が着実に進捗する現状が描かれています。
    第二部においては、他の受刑者と交わりなどを通して、刑務所の生活の様子が描かれて

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    2020年08月30日
  • 第一印象の科学――なぜヒトは顔に惑わされてしまうのか?

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    選挙結果が顔みてわかるという実験をした人の本
    私たちはみな、顔つきのステレオタイプ;頭の中の絵を共有している。顔写真を見て人を当てるゲームでは選択結果が非常に一貫していた。
    知的水準が高いとみなされた顔(相関関係はほぼゼロ);困惑でなく感じの良い表情、よりさっぱりした外見
    信頼出来る、親切、正直、愛想がいいといった性格特性において同じように評価される顔、投資したいと思われる;落窪んでいない目、太すぎない眉毛、明るい顔色、中ぐらいの顔の幅、ポジティブな感情の出現、ポジティブな表現をほのめかす、女性的
    犯罪者タイプ、信頼できないタイプ;支配性モデルの顔、顎が大きく、目が小さく、目とまゆの感覚が狭ま

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    2020年06月04日
  • 果糖中毒―――19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?

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    筆者は米国の小児内分泌障害の専門家。
    体重130キロとか150キロとかの子どもがゴロゴロ出てきて、凄まじい筈なのに感覚がマヒしてくる。食事云々だけでなく、最後はボトムアップで国を動かさねば…ってのが米国的。パンツの上にはみ出た贅肉を「マフィントップ」と呼ぶのが一番衝撃的だった。これから毎日、つまむ度に思い出しそう(笑)。
    この手の本は、チョイチョイ言うことが違う所と、どの本でも同じ事言ってる所とがある。最終的には自分の頭で考える必要がある。
    ちなみにこの本は「朝ごはん必須」派。

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    2021年02月25日
  • 遺伝子は、変えられる。―――あなたの人生を根本から変えるエピジェネティクスの真実

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    私たちの体を作るための設計図である遺伝子。けれど、私達の生活は遺伝子だけで決められているわけではない。

    遺伝子によって継承されたものを「発現させるか」どうかを司っているエピジェネティクス。そして、さらにそのエピジェネティクスも世代を超えて継承されるとか!?

    詳細な科学的なことは難しくてよくわからなかったけれど、この本では、いろいろな症例を紹介しながらわかりやすく書いてくれている。

    ゲノム研究によって明らかになってきつつある遺伝子と病気の関係。今後も、次々に新しいことがわかっていくんでしょう。そして、私達が、病気になる前に、自分がかかる可能性がある病気を知り、その発現率を変えることができる

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    2019年09月11日
  • 果糖中毒―――19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?

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    普段の食生活においてQCD(栄養(健康 )・コスト・時短 )を最適化するにはどうしたらいいんだろうと思っていた。

    糖への興味だけでなく食べること全般においてインプットしておくべきことが書かれている。

    ・日常的な食事で心がけること。
    お菓子、清涼飲料水、ファストフード、精製した炭水化物、アルコールの摂取をしない。
    良質な油、食物繊維、ビタミン、タンパク質などをよく撮ること。地中海式の食事、米を抜いた古き良き和食がいい見本。
    低糖・高食物繊維,本物を食べる(非加工)。

    スーパーでは生鮮食品売り場にあるものを選ぶ
    食品ラベルがついた加工品や腐らない食べ物は買わない。

    ・その他
    運動の習慣を作

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    2019年08月17日
  • 第一印象の科学――なぜヒトは顔に惑わされてしまうのか?

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    顔を見て性格は分かっちゃうんですよ~…というような発想を観相学といいますが、この本はその観相学をめぐる本です。

    観相学は今でも俗世では人気です。「性格の悪さが顔に出てる」とか、たまに聞くことがあります。かつては科学の世界でももてはやされ、その後証拠がない(また政治的にも正しくない)ことが判明し廃れましたが、最近また科学でも取り上げられるようになりました。

    さて、この観相学というのは結局のところ正しいのでしょうか?著者いわく、「人間は他人の顔を見ると性格にまつわる印象を形成するが、その性格診断は偶然と同レベルの信憑性しかない」とのことです。
    最近の研究として提出されているものは、偶然よりやや

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    2019年07月19日
  • 果糖中毒―――19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?

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    糖分の悪とそれへの対策。ポイントは食物繊維と思う。糖質制限や、原始人食などの各種ダイエット法を分析しているところも面白かった。

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    2019年05月28日
  • 果糖中毒―――19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?

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    今や全世界的に問題となっている肥満について、最新の研究成果を一般読者向けに解説した一冊。

    一般に肥満は食生活を含めた生活習慣の問題として片付けられることが多いが、実はその生活習慣は身体のホルモン・バランスの影響を強く受けるものであり、単純な「意志の問題」ではないと指摘する。合わせて長年その栄養価が無視されてきた食物繊維についてその重要性を解き、(加工食品ではなく)食物繊維を豊富に含んだ「本物の食べ物」を食べることを推奨する。糖分を過剰に添加して、人々の健康を蝕む食品業界に対しては、かつてのタバコ産業と同じ欺瞞に満ちていると舌鋒鋭い。

    全体的に面白かったが、結論から言うとまだまだわからないこ

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    2019年05月25日
  • 遺伝子は、変えられる。―――あなたの人生を根本から変えるエピジェネティクスの真実

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    遺伝子✖️発現確率で人のあり方が変わるという話。遺伝子も変わるし、発現するしないもどんな生活をするかで変わると。結局、起点は遺伝子なので、自分の遺伝子を知ることは猶予だし知りたいとも思うが、一方で怖い。特に困ってないので手に余る情報。選民的になるのが社会的な問題になりそうだが、アメリカに住む人は大変だなと思った。

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    2019年01月28日