今の時代、痩せるには、「知識と思考を行動につなげること」
が最も大事だなと思わせてくれる稀有な書籍です。
圧倒的な知識量と、エビデンスの豊富さは、○○すれば、痩せられるよと唄う、
多くのダイエット本とは、一線を画しています。
今の時代における「健康」とは何かを考える上でも、
非常に参考になると思いま
...続きを読むす。
○○すれば、痩せられる、
というダイエットノウハウは、
実は、効果が非常に限られるサプリメントみたいなものです。
効果がなくなれば、次に移ります。
なぜ、効果がなくなるか、それは、死んだ知識だからです。
ノウハウというものは、ほとんど役に立たないということは、
経験したことあるかたなら、体験的にわかるはずです。
それでも、ノウハウ=快感を求めてしまうのは、
人が果糖を求めてしまうのと、構造的には同じです。
では、なぜ、そういった快感を求めてしまうのか、
効果が限定されているにも関わらず。。。
なぜなら、そういった行動には、自分自身の思考や有機的な知識の繋がりがないからです。
たくさんのノウハウを貯めても、あまり意味がないことは、
私自身ももちろん経験済みです。
結果は、自分のカラダが証明しています。
そこには、決定的に
「自分がしっかりと自分の状況と環境(他者や組織、社会)を理解する」
という視点が決定的に足りないからです。
ただ、この欠如は、自分だけの責任でないことは、
この書籍を読めば理解です。
この欠如を起こさせる、この社会の複雑怪奇な構造は、
本当に厄介だと思います。
果糖が、諸悪の根源でもありません。
また、食品メーカーもしかりです。
製糖会社もそうです。
そういう世界になってしまっていることが問題です。
つまり、創り出しているのは、自分達自身ということです。
そこに、大きな問題点があります。
果糖は危ない、だから、摂取を控えようというのは、
実は、何も意味がありません。
個人で、批判し、今の状況を嘆いた所で、何も意味はないでしょう。
大事なことは、今の情況を知り、自分のカラダの状態を理解することです。
痩せたいという欲望の歴史は、まだ始まったばかりです。
その根底に流れるものは、自分のこの世の中における姿勢そのものだと思います。
人間は今、どうあるべきか、いかに生きるべきかということを、
多かれ少なかれ、誰しもが考えていて、
その答えの一つが、
「痩せているカラダ=健康的なカラダ」なんだということです。
そういうわかりやすいものを体現している人の考え方(脳の状態といってもいい)や、
価値観、世界観や、人生観が、信用できるものとなっているからでしょう。
これに異を唱えるのは、簡単ですが、世界はますます、
それが体現できている人と、そうではない人の格差がハッキリしていく社会になると思います。