ロバート・H・ラスティグのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今の時代、痩せるには、「知識と思考を行動につなげること」
が最も大事だなと思わせてくれる稀有な書籍です。
圧倒的な知識量と、エビデンスの豊富さは、○○すれば、痩せられるよと唄う、
多くのダイエット本とは、一線を画しています。
今の時代における「健康」とは何かを考える上でも、
非常に参考になると思います。
○○すれば、痩せられる、
というダイエットノウハウは、
実は、効果が非常に限られるサプリメントみたいなものです。
効果がなくなれば、次に移ります。
なぜ、効果がなくなるか、それは、死んだ知識だからです。
ノウハウというものは、ほとんど役に立たないということは、
経験したことあるかたなら、体験 -
Posted by ブクログ
本物の食べ物、即ち腐るものを食べること。
運動すること。
食物繊維をとること。
糖分には中毒性がある。
糖分の成分である、アミノ酸、エタノール、果糖の中でも最も過剰摂取が有害なのが、果糖である。
皮下脂肪と内蔵脂肪は別であり、
皮下脂肪が身体に良く、内蔵脂肪が身体に悪い。
脂肪の8割は実は皮下脂肪であり、内蔵脂肪自体の量は案外少ない。
体重を落とすとしても筋肉と皮下脂肪をキープして、内蔵脂肪を落とすだけで良いので、体重の3〜5%も落とせば十分。
肥満が必ずしも悪いわけではなく、
メタボリック症候群とは別である。
1日15分の運動が3年もの寿命を延ばす。
やはり、筋トレによる基礎代謝量を -
Posted by ブクログ
【感想】
現代社会に住む私たちは肥満を「暴食」と「怠惰」の結果――つまり自己責任だと感じている。食べ過ぎてしまうのは意志が弱いからであり、いくら食事を気にしても痩せられないのは、運動を続けようとする強い決意が無いからだ、と。
しかし、果たしてそれは真実なのか?ここ30年の間に体重過多以上の成人男性が15%から65%に増えたのは、意志の弱い人間が異常増加したからなのか?素行と性格に欠陥を抱えた人間が、人類の過半数を占めることなどありうるのだろうか?
本書『果糖中毒 19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?』は、そうした「肥満=自己責任」という通説にメスを入れ、環境がいかに人を太らせる -
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ネタバレ……どの食べ物でとろうがカロリーは同じ働きをする、
と 言うわけではないのだから……
元米国農務長官、トム・ヴィルサック
皮下脂肪はok.内臓脂肪は悪
p169
空腹、報酬、ストレス。これら3つの脳の経路が高インスリン血症をもたらすと、肥満とメタボ症候群が引き起こされる。
視床下部で慢性的にインスリンが作用していると、レプチンはシグナルが出せなくなる。すると脳はこれを飢えと判断し、交感神経系活動を低下させ(怠惰になる)、迷走神経の活動を増大させる(空腹になる)。腹側被蓋野では、慢性的なインスリンがレプチンシグナルを抑制することによって快楽報酬経路を解除する(報酬をもた -
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ネタバレカバーをとったら、黒い本だった。いいデザインだな。気に入った。
本文中にも難しいと書いてあったが、体内のエネルギー状態の説明(4章)の部分がとても難しかった。体重を減少させる効果のあるレプチンが十分あっても、インスリンのせいでその効用が阻害されてしまう。またレプチンが十分あって(ほんとはもう十分なのに)も、脳が認識できないレプチン抵抗性もある(まだ足りないと錯覚して、たくさん食べてしまう。ほんとは十分なのに!)この本だけではインスリンは悪者だなと感じた(他書籍でインスリンの重要性必要性は確認済み)
肥満にたいし、どうしたらよいかという点で2点あげていた。低糖質・高食物繊維の食事をする。一日1 -
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ネタバレ普段の食生活においてQCD(栄養(健康 )・コスト・時短 )を最適化するにはどうしたらいいんだろうと思っていた。
糖への興味だけでなく食べること全般においてインプットしておくべきことが書かれている。
・日常的な食事で心がけること。
お菓子、清涼飲料水、ファストフード、精製した炭水化物、アルコールの摂取をしない。
良質な油、食物繊維、ビタミン、タンパク質などをよく撮ること。地中海式の食事、米を抜いた古き良き和食がいい見本。
低糖・高食物繊維,本物を食べる(非加工)。
スーパーでは生鮮食品売り場にあるものを選ぶ
食品ラベルがついた加工品や腐らない食べ物は買わない。
・その他
運動の習慣を作 -
Posted by ブクログ
今や全世界的に問題となっている肥満について、最新の研究成果を一般読者向けに解説した一冊。
一般に肥満は食生活を含めた生活習慣の問題として片付けられることが多いが、実はその生活習慣は身体のホルモン・バランスの影響を強く受けるものであり、単純な「意志の問題」ではないと指摘する。合わせて長年その栄養価が無視されてきた食物繊維についてその重要性を解き、(加工食品ではなく)食物繊維を豊富に含んだ「本物の食べ物」を食べることを推奨する。糖分を過剰に添加して、人々の健康を蝕む食品業界に対しては、かつてのタバコ産業と同じ欺瞞に満ちていると舌鋒鋭い。
全体的に面白かったが、結論から言うとまだまだわからないこ -
Posted by ブクログ
ネタバレ身体は脳より賢い=エネルギー消費量は摂取量に合わせて減ってしまう
炭水化物には、デンプンと糖分がある。デンプンはブドウ糖からできている。当分は、果糖とブドウ糖を合わせたショ糖と異性化糖がある。
食品の質は、食べる量に影響を与える。
インスリンが多いほど脂肪が作られる。インスリン抵抗性が高いと、インスリンがたくさん出る。
レプチン抵抗性=レプチンが出ても反応しないので食欲が収まらない。
インスリンのレベルが下がると、活動的になる。=体にはエネルギーを燃やす区画と貯める区画がある。インスリンが少なければ、燃やす区画に行くので活動的になる。
インスリンが高まるとレプチンシグナルを遮断する。
短時間 -
Posted by ブクログ
以前、砂糖の恐ろしさを描いた「あまくない砂糖の話 THAT SUGER FILM」というドキュメンタリーを見たことがある。
その時にすごく衝撃を受けたのがアメリカ政府と食品業界の関係
この本にもあるけど低所得者への支給に糖類がたっぷりのジュースやインスタント食品が多いという話がある
「安いから」「手軽だから」そして「おいしいから」
いつの間にか人類は甘い=おいしいという味覚に慣れさせられているんだな~
そうだよね~
日本だって例外じゃない
驚くほど甘いタピオカドリンクを行列して買う男女
お砂糖たっぷりのドーナツやケーキ
「これは甘くないから」と言って食べるパスタソースにも実はお砂糖がた