ロバート・H・ラスティグのレビュー一覧

  • 果糖中毒―――19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?

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    果糖の問題点をよく理解できた。筆者は、政府がジュースを低所得者に配り、肥満を招いていたことから活動を始める。肥満の原因は、患者自身にあると考えられがちだが、そうではないと筆者は言う。ホルモンが原因だという。インスリンが多ければ多いほど、脂肪も増える。低糖の食事をとり、食物繊維が豊かな食べ物をとり、同時に安全な脂肪を食べるようにすることが大切。朝食にタンパク質をとり、寝る4時間前から食べないようにすることや、運動も効果的。政府に対して、正しいことをするように働きかけることの大切さも筆者は訴えている。

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    2019年11月09日
  • 果糖中毒―――19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?

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    今まで読んだ食に関する本の中で一番良かった。内分泌系から見た肥満とメタボの仕組みがよく理解できた。食品の中には本当に沢山のものに果糖や人工甘味料が含まれている。今まで食品表示を必ず見るようにしていたが、食品表示のあるもの全てが加工品という著者の見解に、まさに目からウロコ状態。また、冷凍食品やスムージーも食物繊維がなくなっているので全く意味がないなど、わかっていたようで全然わかっていなかった自分に気づかされた一冊だった。

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    2019年08月28日
  • 果糖中毒―――19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?

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    今の時代、痩せるには、「知識と思考を行動につなげること」
    が最も大事だなと思わせてくれる稀有な書籍です。
    圧倒的な知識量と、エビデンスの豊富さは、○○すれば、痩せられるよと唄う、
    多くのダイエット本とは、一線を画しています。
    今の時代における「健康」とは何かを考える上でも、
    非常に参考になると思います。

    ○○すれば、痩せられる、
    というダイエットノウハウは、
    実は、効果が非常に限られるサプリメントみたいなものです。
    効果がなくなれば、次に移ります。
    なぜ、効果がなくなるか、それは、死んだ知識だからです。
    ノウハウというものは、ほとんど役に立たないということは、
    経験したことあるかたなら、体験

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    2019年01月18日
  • 果糖中毒―――19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?

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    本物の食べ物、即ち腐るものを食べること。
    運動すること。
    食物繊維をとること。

    糖分には中毒性がある。
    糖分の成分である、アミノ酸、エタノール、果糖の中でも最も過剰摂取が有害なのが、果糖である。

    皮下脂肪と内蔵脂肪は別であり、
    皮下脂肪が身体に良く、内蔵脂肪が身体に悪い。
    脂肪の8割は実は皮下脂肪であり、内蔵脂肪自体の量は案外少ない。
    体重を落とすとしても筋肉と皮下脂肪をキープして、内蔵脂肪を落とすだけで良いので、体重の3〜5%も落とせば十分。

    肥満が必ずしも悪いわけではなく、
    メタボリック症候群とは別である。

    1日15分の運動が3年もの寿命を延ばす。
    やはり、筋トレによる基礎代謝量を

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    2018年12月15日
  • 果糖中毒―――19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?

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    果糖中毒 19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?。ロバート・H・ラスティグ先生の著書。果糖中毒はもしかしたらアルコール中毒や薬物中毒、ギャンブル中毒と同じくらい恐怖に満ちていて依存性も強いのかもしれません。依存性が強いだけではなくて、果糖中毒は人間の健康を着実に蝕んでいく。学校教育でもアルコール中毒や薬物中毒だけでなく、果糖中毒について子供たちに教えるべきです。

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    2018年11月04日
  • 果糖中毒―――19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?

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    なぜ人類は突然太り始めたのか?
    カロリー過多の食事のせいか?運動不足のせいか?炭水化物のせいか?油の取り過ぎのせいか?

    いまや世界中のほぼすべての食べ物と飲み物に沁みこんでいる悪玉物質は糖分だ。

    レプチンがカギを握っている。

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    2025年04月12日
  • 果糖中毒―――19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?

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    成功するダイエットの共通点は「すべて低糖であること、そして高食物繊維(ゆえに高微量栄養素)であることだ」という一文を、具にかつ科学的に論じたのが本書と言っていいだろう。おまけで我々が太る理由を細胞レベルから、個人、社会レベルまで概説してくれている。特に興味深かった点は、”少女における乳房の早期発達と肥満に関連がある”という箇所だ。硬派な印象のある書籍だが、冒頭で「この本は食べる人のために書かれたものです。食べない人は、読む必要はありません。」とあるように、筆者のユーモアが随所に現れており、楽しみながら読み進めることができた。

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    2024年10月30日
  • 果糖中毒―――19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?

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    【感想】
    現代社会に住む私たちは肥満を「暴食」と「怠惰」の結果――つまり自己責任だと感じている。食べ過ぎてしまうのは意志が弱いからであり、いくら食事を気にしても痩せられないのは、運動を続けようとする強い決意が無いからだ、と。
    しかし、果たしてそれは真実なのか?ここ30年の間に体重過多以上の成人男性が15%から65%に増えたのは、意志の弱い人間が異常増加したからなのか?素行と性格に欠陥を抱えた人間が、人類の過半数を占めることなどありうるのだろうか?

    本書『果糖中毒 19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?』は、そうした「肥満=自己責任」という通説にメスを入れ、環境がいかに人を太らせる

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    2024年01月24日
  • 果糖中毒―――19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?

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    ネタバレ

    ……どの食べ物でとろうがカロリーは同じ働きをする、
        と 言うわけではないのだから……
           元米国農務長官、トム・ヴィルサック

    皮下脂肪はok.内臓脂肪は悪

    p169
    空腹、報酬、ストレス。これら3つの脳の経路が高インスリン血症をもたらすと、肥満とメタボ症候群が引き起こされる。
    視床下部で慢性的にインスリンが作用していると、レプチンはシグナルが出せなくなる。すると脳はこれを飢えと判断し、交感神経系活動を低下させ(怠惰になる)、迷走神経の活動を増大させる(空腹になる)。腹側被蓋野では、慢性的なインスリンがレプチンシグナルを抑制することによって快楽報酬経路を解除する(報酬をもた

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    2022年02月26日
  • 果糖中毒―――19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?

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    ネタバレ

    カバーをとったら、黒い本だった。いいデザインだな。気に入った。

    本文中にも難しいと書いてあったが、体内のエネルギー状態の説明(4章)の部分がとても難しかった。体重を減少させる効果のあるレプチンが十分あっても、インスリンのせいでその効用が阻害されてしまう。またレプチンが十分あって(ほんとはもう十分なのに)も、脳が認識できないレプチン抵抗性もある(まだ足りないと錯覚して、たくさん食べてしまう。ほんとは十分なのに!)この本だけではインスリンは悪者だなと感じた(他書籍でインスリンの重要性必要性は確認済み)
    肥満にたいし、どうしたらよいかという点で2点あげていた。低糖質・高食物繊維の食事をする。一日1

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    2022年10月28日
  • 果糖中毒―――19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?

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    ネタバレ

    筆者は米国の小児内分泌障害の専門家。
    体重130キロとか150キロとかの子どもがゴロゴロ出てきて、凄まじい筈なのに感覚がマヒしてくる。食事云々だけでなく、最後はボトムアップで国を動かさねば…ってのが米国的。パンツの上にはみ出た贅肉を「マフィントップ」と呼ぶのが一番衝撃的だった。これから毎日、つまむ度に思い出しそう(笑)。
    この手の本は、チョイチョイ言うことが違う所と、どの本でも同じ事言ってる所とがある。最終的には自分の頭で考える必要がある。
    ちなみにこの本は「朝ごはん必須」派。

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    2021年02月25日
  • 果糖中毒―――19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?

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    ネタバレ

    普段の食生活においてQCD(栄養(健康 )・コスト・時短 )を最適化するにはどうしたらいいんだろうと思っていた。

    糖への興味だけでなく食べること全般においてインプットしておくべきことが書かれている。

    ・日常的な食事で心がけること。
    お菓子、清涼飲料水、ファストフード、精製した炭水化物、アルコールの摂取をしない。
    良質な油、食物繊維、ビタミン、タンパク質などをよく撮ること。地中海式の食事、米を抜いた古き良き和食がいい見本。
    低糖・高食物繊維,本物を食べる(非加工)。

    スーパーでは生鮮食品売り場にあるものを選ぶ
    食品ラベルがついた加工品や腐らない食べ物は買わない。

    ・その他
    運動の習慣を作

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    2019年08月17日
  • 果糖中毒―――19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?

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    糖分の悪とそれへの対策。ポイントは食物繊維と思う。糖質制限や、原始人食などの各種ダイエット法を分析しているところも面白かった。

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    2019年05月28日
  • 果糖中毒―――19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?

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    今や全世界的に問題となっている肥満について、最新の研究成果を一般読者向けに解説した一冊。

    一般に肥満は食生活を含めた生活習慣の問題として片付けられることが多いが、実はその生活習慣は身体のホルモン・バランスの影響を強く受けるものであり、単純な「意志の問題」ではないと指摘する。合わせて長年その栄養価が無視されてきた食物繊維についてその重要性を解き、(加工食品ではなく)食物繊維を豊富に含んだ「本物の食べ物」を食べることを推奨する。糖分を過剰に添加して、人々の健康を蝕む食品業界に対しては、かつてのタバコ産業と同じ欺瞞に満ちていると舌鋒鋭い。

    全体的に面白かったが、結論から言うとまだまだわからないこ

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    2019年05月25日
  • 果糖中毒―――19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?

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    ネタバレ

    身体は脳より賢い=エネルギー消費量は摂取量に合わせて減ってしまう
    炭水化物には、デンプンと糖分がある。デンプンはブドウ糖からできている。当分は、果糖とブドウ糖を合わせたショ糖と異性化糖がある。
    食品の質は、食べる量に影響を与える。

    インスリンが多いほど脂肪が作られる。インスリン抵抗性が高いと、インスリンがたくさん出る。
    レプチン抵抗性=レプチンが出ても反応しないので食欲が収まらない。
    インスリンのレベルが下がると、活動的になる。=体にはエネルギーを燃やす区画と貯める区画がある。インスリンが少なければ、燃やす区画に行くので活動的になる。
    インスリンが高まるとレプチンシグナルを遮断する。
    短時間

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    2022年02月01日
  • 果糖中毒―――19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?

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    以前、砂糖の恐ろしさを描いた「あまくない砂糖の話 THAT SUGER FILM」というドキュメンタリーを見たことがある。

    その時にすごく衝撃を受けたのがアメリカ政府と食品業界の関係

    この本にもあるけど低所得者への支給に糖類がたっぷりのジュースやインスタント食品が多いという話がある
    「安いから」「手軽だから」そして「おいしいから」

    いつの間にか人類は甘い=おいしいという味覚に慣れさせられているんだな~

    そうだよね~
    日本だって例外じゃない
    驚くほど甘いタピオカドリンクを行列して買う男女
    お砂糖たっぷりのドーナツやケーキ
    「これは甘くないから」と言って食べるパスタソースにも実はお砂糖がた

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    2019年11月18日
  • 果糖中毒―――19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?

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    たった30年で世界に肥満が蔓延した。自己責任じゃないし、運動による消費不足でもない。脂肪悪玉説は素人説、脂肪になるのは果糖。依存症をもたらし、太らせる原因には、ホルモン、脂肪細胞、ストレス、精製糖商品などがある。

    糖と脂肪でできたものは、美味しくて抗えない。でも、世の中の認識は、良いものから悪いものへと変わりつつあるんじゃないかな。

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    2019年06月12日