内山純のレビュー一覧

  • ぬくもり荘のまかないさんは

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    人間関係に不器用で繊細な管理人さん兼まかないさんと、それぞれに何かから逃げてきて身を隠したい下宿人たちの、連作短編集。
    なかもり荘のみなさんの関係性がとても優しく、温かい気持ちになれるのは、真ん中にナギトがいるおかげですね。そして、そこに導いたみちるさんのおかげでも。ナギトがみんなに愛されていて、それが読後感の良さにもつながりました。
    最後に明かされる真相は悪意に満ちていて、犯人の性格が悪いな、とは思うものの、自分の中にもそういう要素がないか、ドキッとした結末でした。ナオさんの言う「しかたない」ではなく「ただそういうこと」と受け止める、という言葉も心に残りました。
    この暖かい関係が続いてほしい

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    2025年11月24日
  • 魔女たちのアフタヌーンティー

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    登場人物もそんなに多くないからややこしくならないしバリキャリの主人公も好感が持てた。一人一人を掘り下げるけどそこまで深すぎず浅すぎずで読みやすい。結末も綺麗に纏まってて好き。

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    2025年11月14日
  • 魔女たちのアフタヌーンティー

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    お茶をゆっくりと入れると落ち着く。
    心の余裕をつくるーー。

    すぐできることなのに、どうしてこんなに毎日せかせかしてしまうのかな。。余裕がなく日々一生懸命な方におすすめしたいです。

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    2025年10月05日
  • ぬくもり荘のまかないさんは

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    〇〇荘…にとにかく弱い!
    「〇〇荘」と見るととにかく読みたくなってしまう。
    なんとなく伽古屋圭市さんの「猫目荘のまかないごはん」のような感じかなぁと…管理人さんが素朴な美味しいご飯を作ってくれる、まかないつきの〇〇荘!
    途中までは予想通り、少し頼りなげな管理人さんの元に様々な人達が集まり、良い距離感でお互いに助け合いながら穏やかな温かい下宿人生活を送る。
    微笑ましく「うんうん、いーねー」なんて思いながら、ぬくぬくのストーリーを楽しんでいたら、少しずつお話がミステリー色を…。
    ぬくもり荘を脅かす事件が次々と…。
    犯人の動機を知った時は、なんて理由で…と憤慨したのも束の間、ナオさんの犯人に対する心

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    2025年09月26日
  • あなたのためのショコラショー

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    自分の価値観が、一度洗濯されて太陽の匂いを吸収しながら乾いていく、そんな一冊だと感じた。
    人間誰しも、私も、周りの人々にレッテルを貼って見ていた。誰々の友達、この会社の人、こんな病気をもっている人…
    これは、その人自身を見ているとは言えない。“個”を尊重するとはどういうことなのかを改めて考えさせられた。それに、「仕事は苦痛をもたらすものではなくその人の人生を豊かにするものであるべきだ」という考え、なんて優しくて救われるような言葉なんだろう。
    この一冊から私はたくさんのことを考えて、感じることができた。チョコも元々好きだが、大好きになった。私もホットチョコレート、淹れてみたい。

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    2025年09月13日
  • さかのぼり喫茶おおどけい

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    『美味しいものを食べながら、ほっとするひとときを過ごせる場所』良き!どんな方法が自分の信念にとってベストか、いつも考えておくことが必要」ハツ子さんの言葉が身に染みる。悩みを抱えた人々が「おおどけい」で自分を振り、元気になる。良き!

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    2025年08月12日
  • 新宿なぞとき不動産

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    主人公の人物像を知っていくうち、とても愛着が湧いてきて、最後には温かい気持ちになった。

    登場人物が実はここで繋がっていた!みたいな作品大好きだから
    最後まで楽しく読むことができた。
    このかたの他の作品も読んでみよう!

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    2025年07月17日
  • 魔女たちのアフタヌーンティー

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    とても好きな小説でした。
    『仕事と人生に効く 教養としての紅茶』を読んでいたことと、正直不動産を観ていたので、内容もすんなりと入ってきました。
    素敵な言葉もたくさん散りばめられていて、心がほっとする本でした。

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    2025年07月09日
  • 魔女たちのアフタヌーンティー

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    読み終えて、思わず「ふぅ…」と声が漏れ出るほどとても温かい気持ちになった。
    悩んで歩みを止めたとき、後ろからポンと肩を叩いて、そっと勇気をくれる物語。
    私もまずは自分のためにスコーンを焼いて、丁寧に紅茶を淹れようと思う。

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    2025年07月07日
  • レトロ喫茶おおどけい

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    大好きな1冊に仲間入り。
    読んでるだけでホッとして、前向きになれるようなお話だった。
    それぞれの主人公たちの悩みが絶妙に共感できるものばかりで、それも没入できた要因かも。
    いいな、東中野の喫茶おおどけい、行ってみたい。
    ハツ子さんみたいな行き方をしたいと思った。

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    2025年07月05日
  • あなたのためのショコラショー

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    よくある「ちょっとした困り事」に向かう主人公一家の立ち位置がニュートラルで心地よい。
    自分事となると沸点が低めの人間なので、靖羽さんの物事の捉え方を真似したい。

    困っている人達の僅かな力になれば、という思いを繋ぐ登場人物達の姿勢が、温かい気持ちにさせてくれた。

    そして案の定帰りがけにチョコを買ってしまった。
    影響されやす過ぎ。

    次女が良い味。我道感が大好き。 自由研究をフルで読みたい。

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    2025年05月30日
  • さかのぼり喫茶おおどけい

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    あなたは、こんな思いに囚われたことはないでしょうか?

     ・『人って、なんのために働くんだろ』

     ・『ふいにどこかへ逃げてしまいたくなった』

     ・『なんか、疲れちゃいました。あたし、いったいなにをしているんでしょうね』

    長い人生にはさまざまなことがあります。順風満帆の中に日々を生きている…自信を持ってそう言える人はそうは多くないと思います。まさに人生、山あり、谷ありです。そうです。上記したような思いは決して特別な感情ではありません。多くの方にとって一度は苛まれる感情だと思います。

    そんな時、あなたはどのようにその瞬間を乗り越えていくでしょうか?悩み苦しみをどのように潜り抜けていくでしょ

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    2025年05月31日
  • 魔女たちのアフタヌーンティー

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    白金台には魔女の住む屋敷がある――
    閑職に異動させられた元デベロッパー営業の真希は、その土地をどうにか買い上げようと孤軍奮闘していた。
    そんな折、魔女が開催するお茶会に呼ばれることになり…

    香りが漂ってきそうなお茶に、美味しそうなお菓子たち。魅力的なティータイムには悩みを抱えた客人が集う。

    身近な人でもすれ違うことはあるし、言葉にして伝えるべきことはある。
    「前に進め」のメッセージが心に染みた。為せば成るのだ。

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    2025年05月05日
  • 魔女たちのアフタヌーンティー

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    ものすごく、温かい一冊。
    ファンタジー味もあり、身近な人の大切さを痛感させられた。大切な人、距離が近い人こそ、大事にしたいがために関わりがぶきっちょになってしまう。
    この本を読んで気づけました。これは、何度でも記憶に刻み続けたい一冊。

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    2025年05月05日
  • 魔女たちのアフタヌーンティー

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    猪突猛進な主人公が色んな人と出会って変わっていく。
    いやでも根っこはあまり変わってないのかな。良いところが引き出されたというか。
    差別ではなく区別。自分にとっても誰かにとっても大事なこと。

    心がギュッとなったり
    紅茶を思ってあったかく優しくなれたり。
    素敵な本だった

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    2025年04月27日
  • 魔女たちのアフタヌーンティー

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    最初は、お茶会に呼ばれた人がさまざまな問題への気付きを得ていく感じなのかな〜と思って読んだ
    後半一気に色んなことが繋がって面白かった

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    2025年04月11日
  • さかのぼり喫茶おおどけい

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    最後のお話のある言葉に、涙が出た。
    あるコミュニティの人物たちの短編で、とても読みやすかったし時系列も前回の本と続いていて心躍った。
    優しさとは、生きるとは、思いやりとは…
    そんな単純そうで決してそうではない、複雑なものを言語化してくれていて、心に刺さるものがあった。
    このシリーズ続いて欲しいなぁ

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    2025年04月04日
  • レトロ喫茶おおどけい

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    涙が出るほど、胸に染み渡る言葉がたくさんあった。
    喫茶店の雰囲気、とびきり美味しそうに想像されるメニューの数々、ハツ子さんの過去の物語が人々の心に気づきや光を灯していて、読んでいて幸せな気持ちになった。心にストンと落ちてきて、涙が溢れた言葉があった。もう一度、何度でも読もうと思いたい、だからあえてその言葉は何にも明記しない。
    わたしの不安も、焦りも、息苦しさも、包んでくれる一冊だった。

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    2025年03月17日
  • 魔女たちのアフタヌーンティー

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    紅茶やアフタヌーンティーがちょっとでも好きな方にオススメ!
    紅茶の知識やアフタヌーンティーの描写が上手く、私も紅茶の知識を深めたいな、とか、お茶会参加したいなって思わせてくれます。
    心にスッと入ってくる言葉が多く、心が整いそうな本だと思いました。

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    2024年12月12日
  • みちびきの変奏曲

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    ネタバレ

    ある殺人事件とその被害者が残した『きらきら星』のメロディ
    遺言のようなそのメッセージの謎を「タナハシ」という被害者の会社で働いていた男性が解き明かしていくストーリー
    「タナハシ」の類稀な共感力や何気ないひと言で周りの人間の考え方が少しずつ変わっていく様が面白かった
    「人が変わったと思ったときは、自分が変わってしまった時」
    「親切はいずれ巡るものです」
    あまり長くない作品でテンポも良いので非常に読み易い

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    2024年11月03日