内山純のレビュー一覧
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“魔女”“お茶会”という単語に漂うふんわりとしたファンタジー要素、謎めいたお屋敷に住む魔女の秘密。
大手不動産会社で営業職に就くキャリアウーマンが自身の失態で会社に損害を与え閑職に追いやられる。再起に燃える彼女は白金台の大屋敷に目をつける。魔女が住むと噂される屋敷の周辺を調べるうちに魔女が主催するお茶会に招待されて⸺
お茶会では招待客がティータイムを楽しみつつ、それぞれが持つ悩みや胸の内を打ち明ける。あたたかい紅茶と甘いお菓子が不安を包みこんで流し、魔女の言葉は深く優しく背中を押してくれる。
とにかく紅茶やティーフーズの描写が詳細で、自然と紅茶の香りや焼菓子の甘い香りを想像する。空腹時に読 -
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40歳を機に仕事復帰を希望していた八重樫靖羽は、小金井にある《ショコラティエ・プティ・ポワン》で、堤マチ子から仕事に誘われる。
靖羽の再就職先は、公益財団法人千代子・レイド財団。
昭和中期に建てられた美しい洋館で働き始めた靖羽は、家庭で母としての役割も果たしながら、ひとつずつ前向きに仕事をこなしていきます。
幼い頃から靖羽の傍らには大好きなチョコレートがあって、何かにつまずいた時にはいつもチョコレートに励まされていました。
困っている人にそっと手をさしのべて心を開かせてくれる。
そのような財団を立ち上げた千代子さんの信念と、大昔は"薬"だったというチョコレートの歴史がうま -
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チョコレートが大好きな靖羽の人生には、いつだって色んな形のチョコレートが寄り添っている。人生の転機にも日々の困りごとにも傍らにはチョコレートがある。
うまくいかないときのラングドシャ。辛い心をほどくホットチョコレート。ご褒美のつややかなチョコレート。姿を変えて目を、舌を楽しませてくれる。
長い時間をかけて、たくさんの人による様々な試行錯誤があったがゆえに、今のおいしいチョコレートができている。チョコレートのことを知っていく中でもっともっとチョコレートの魅力に気づいていくのだ。
この物語を読み終えて、早速チョコレートを一つ口に運んだ。甘く溶ける素敵な茶色の宝石は私に幸せを運んでくれた。 -
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喫茶おおどけいのシリーズ2弾。
今回も悩んだ人たちが訪れるんだけど、1弾の時とは違い、喫茶おおどけいに関わりが深い人達のお話で、喫茶おおどけいの歴史や、どういう人達が関わってどんな歴史があるのかっていうのであったり、でも、その悩みを抱える人達も心をホッとできて、素敵なメニューに出会えて背中を押してもらえる。
今回わたしの響いた言葉が
どんな仕事でも「あなたがいい」と言ってもらえたら、それはとても嬉しいことだ。
仕事以外でもそうだ。「あなたがいい」「あなたでなくては」と言ってもらえる事が生きる喜びに繋がる。
人は、人のために頑張る行為によって、逆に救われるのかもしれない。
自分が今ここ -
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悩みを抱えた人達が訪れる不思議な大時計のある喫茶店のお話。
ハツ子さんの人柄、こんな喫茶店あったら訪ねたいなぁと思います。
色んな悩みを抱えた人達、その人達の思い出の料理。
読んでいても、うわー、いいなぁ。美味しそうって思ったり、料理っていいですよね。
心を癒してくれるし、思い出の料理なら尚…
ー記憶は無くしても、気持ちは忘れずにいる
夢は自然に湧き上がってくるものだと思います。だから”ないときはない” でいいじゃないですか。
人間は往々にして自分のことしか考えていない。でも、自分以外の人のために一喜一憂できるってとびきり幸せなことなんですよ。
わたしの心に響いた言葉です。 -
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初めましての作家さん。
角川ごちそう文庫、新刊の1冊です。
とても読みやすい文章で、内容も身近なもので親しみやすかったです。
主人公、八重樫靖羽の仕事復帰の話の中に、支援がいる子の話、学校でハブられている話、親戚の介護や家の格の話、職場でのパワハラの話、等などが深刻になりすぎない感じに描かれています。
その時の靖羽さんの対応というか物の捉え方がとても良くて真似したいと思いました。私自身に何かあったら思い出して、乗り切れたら良いなと思っています。
また、靖羽さんの家族がとても自然体で家族の温かい繋がりが感じられて、柔らかい気持ちになりました。
内山純さんの他の作品も読んでみようと思います。