内山純のレビュー一覧
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ネタバレ魔女達とのお茶会。楽しそうで参加したい。
癒されて素敵な時間が送れそう。
・「サンドイッチの次はスコーンを食す。その後、タルトやクッキーなどのお菓子を」
・「わたしは、ロシア式でお願いしたい」「ロシア式?」 根岸が聞くと、スーがポットのひとつをサモワールの上部に載せた。「こうして蒸らすことで、えぐみや渋みを和らげることができるの」金属のホルダーがついたガラス製のカップを取り出す。「これに注ぎ、お好みでお湯を足して自分の好きな濃度にして飲むのがロシア式よ」
・「違いは発酵の度合いだ。簡単に言うと発酵させないものが緑茶、少し発酵させたものがウーロン茶、全発酵が紅茶。そのほか、麦茶や杜仲茶などは『茶外茶』と呼ばれたりしますが、日本ではどれも『茶』の一種だと思われていますね」
・「水って世界中で飲まれているけれど、地域によって成分が違うのよ」 紅茶は茶葉の成分と水に含まれるミネラルが反応して色や香りが引き出されるが、他のお茶と比べると水から影響を受けやすい。「紅茶の盛んなイギリスは硬水というお水で、それで淹れた紅茶はこれよりももっと濃くて黒っぽい色になる。だから、紅茶は英語では〝レッドティー〟ではなく〝ブラックティー〟なのよ」
・─失ったものが大きいと、その事実をすぐには受け止められないものですよね -
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主人公は年齢のわりにやや落ち着きがなく、序盤では20代と思っていたら39歳で少し違和感…と思っていた。
けれど、年齢なりの悩みや不安や葛藤があって、勝手にその年齢は落ち着いているはずと思いこんでたと気づいた。
その年齢になったからといって性格が変わるわけじゃないし、変わりたくても変われないし、そもそも変わらなきゃいけないわけでもない。
なんて風に物語が進むにつれて、主人公への見方が変わっていった。
随所に散りばめられた、紅茶の知識やお茶菓子の作り方のコツを試したくなるし、
主人公が出会うタイプの違う登場人物が、それぞれに抱えるものと少しずつ折り合いをつけていく過程が、上手くお茶にまつわる話に絡められていて、タイトルから期待する通りのストーリーだった。
100%スッキリ解決、というようなご都合主義的な展開はなく、受け入れて前向きになれるような終わりになっているのが現実的でとても良く、美味しい紅茶を淹れてストーリーを楽しむ時間はとても心が潤うものだった。 -
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40歳を機に仕事復帰を希望していた八重樫靖羽は、小金井にある《ショコラティエ・プティ・ポワン》で、堤マチ子から仕事に誘われる。
靖羽の再就職先は、公益財団法人千代子・レイド財団。
昭和中期に建てられた美しい洋館で働き始めた靖羽は、家庭で母としての役割も果たしながら、ひとつずつ前向きに仕事をこなしていきます。
幼い頃から靖羽の傍らには大好きなチョコレートがあって、何かにつまずいた時にはいつもチョコレートに励まされていました。
困っている人にそっと手をさしのべて心を開かせてくれる。
そのような財団を立ち上げた千代子さんの信念と、大昔は"薬"だったというチョコレートの歴史がうまく組み合わされた、人の心に寄り添うようなとても温かい物語です。 -
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チョコレートが大好きな靖羽の人生には、いつだって色んな形のチョコレートが寄り添っている。人生の転機にも日々の困りごとにも傍らにはチョコレートがある。
うまくいかないときのラングドシャ。辛い心をほどくホットチョコレート。ご褒美のつややかなチョコレート。姿を変えて目を、舌を楽しませてくれる。
長い時間をかけて、たくさんの人による様々な試行錯誤があったがゆえに、今のおいしいチョコレートができている。チョコレートのことを知っていく中でもっともっとチョコレートの魅力に気づいていくのだ。
この物語を読み終えて、早速チョコレートを一つ口に運んだ。甘く溶ける素敵な茶色の宝石は私に幸せを運んでくれた。 -
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喫茶おおどけいのシリーズ2弾。
今回も悩んだ人たちが訪れるんだけど、1弾の時とは違い、喫茶おおどけいに関わりが深い人達のお話で、喫茶おおどけいの歴史や、どういう人達が関わってどんな歴史があるのかっていうのであったり、でも、その悩みを抱える人達も心をホッとできて、素敵なメニューに出会えて背中を押してもらえる。
今回わたしの響いた言葉が
どんな仕事でも「あなたがいい」と言ってもらえたら、それはとても嬉しいことだ。
仕事以外でもそうだ。「あなたがいい」「あなたでなくては」と言ってもらえる事が生きる喜びに繋がる。
人は、人のために頑張る行為によって、逆に救われるのかもしれない。
自分が今ここに生きているだけで誰かの支えになれるなら、それはもう、すごいことなんだって
今回も喫茶おおどけいに立ち寄って美味しいメニューを堪能させてもらいました。 -
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悩みを抱えた人達が訪れる不思議な大時計のある喫茶店のお話。
ハツ子さんの人柄、こんな喫茶店あったら訪ねたいなぁと思います。
色んな悩みを抱えた人達、その人達の思い出の料理。
読んでいても、うわー、いいなぁ。美味しそうって思ったり、料理っていいですよね。
心を癒してくれるし、思い出の料理なら尚…
ー記憶は無くしても、気持ちは忘れずにいる
夢は自然に湧き上がってくるものだと思います。だから”ないときはない” でいいじゃないですか。
人間は往々にして自分のことしか考えていない。でも、自分以外の人のために一喜一憂できるってとびきり幸せなことなんですよ。
わたしの心に響いた言葉です。
この本を読んだら、なんだか背中を押してもらってホッと温かいコーヒーを飲みに立ち寄った気持ちになりました。 -
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初めましての作家さん。
角川ごちそう文庫、新刊の1冊です。
とても読みやすい文章で、内容も身近なもので親しみやすかったです。
主人公、八重樫靖羽の仕事復帰の話の中に、支援がいる子の話、学校でハブられている話、親戚の介護や家の格の話、職場でのパワハラの話、等などが深刻になりすぎない感じに描かれています。
その時の靖羽さんの対応というか物の捉え方がとても良くて真似したいと思いました。私自身に何かあったら思い出して、乗り切れたら良いなと思っています。
また、靖羽さんの家族がとても自然体で家族の温かい繋がりが感じられて、柔らかい気持ちになりました。
内山純さんの他の作品も読んでみようと思います。