内山純のレビュー一覧
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悩みを抱えた人達が訪れる不思議な大時計のある喫茶店のお話。
ハツ子さんの人柄、こんな喫茶店あったら訪ねたいなぁと思います。
色んな悩みを抱えた人達、その人達の思い出の料理。
読んでいても、うわー、いいなぁ。美味しそうって思ったり、料理っていいですよね。
心を癒してくれるし、思い出の料理なら尚…
ー記憶は無くしても、気持ちは忘れずにいる
夢は自然に湧き上がってくるものだと思います。だから”ないときはない” でいいじゃないですか。
人間は往々にして自分のことしか考えていない。でも、自分以外の人のために一喜一憂できるってとびきり幸せなことなんですよ。
わたしの心に響いた言葉です。 -
Posted by ブクログ
初めましての作家さん。
角川ごちそう文庫、新刊の1冊です。
とても読みやすい文章で、内容も身近なもので親しみやすかったです。
主人公、八重樫靖羽の仕事復帰の話の中に、支援がいる子の話、学校でハブられている話、親戚の介護や家の格の話、職場でのパワハラの話、等などが深刻になりすぎない感じに描かれています。
その時の靖羽さんの対応というか物の捉え方がとても良くて真似したいと思いました。私自身に何かあったら思い出して、乗り切れたら良いなと思っています。
また、靖羽さんの家族がとても自然体で家族の温かい繋がりが感じられて、柔らかい気持ちになりました。
内山純さんの他の作品も読んでみようと思います。 -
Posted by ブクログ
あなたは、”昭和レトロ”が好きでしょうか?
“昭和時代の生活や文化を彷彿とさせ懐かしい気持ちにさせてくれるようなデザインやアイテム、スポット全般”を指す”昭和レトロ”という言葉。人は少し昔の時代をどこかバカにするようなところがある一方で、それより少し時代を経ると今度は『レトロ』という言葉で再評価するようなところがあります。『レトロ』という言葉に秘められたどこか懐かしい響きは心穏やかにさせる効果もあると思います。
さてここに、そんな『四半世紀ほど前の昭和のまま時が止まったかのよう』な『レトロ』な『喫茶店』を舞台にした物語があります。
・『CD大の黄金色の振り子が左右に規則正しく揺れ』る『 -
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”魔女”が住んでいると噂される白金台の立派なお屋敷に、あることがきっかけで訪れることになった真希。
そこでは、黒い服の女主人がお茶会を開いていて、仕事もプライベートもいまいち上手くいかず鬱々としていた真希は、しだいにお茶の魅力にとりつかれていきます。
お茶会の席では、ふだん出会わない初対面の人たちとの率直な意見交換や人生相談が繰り広げられ、招待客それぞれが抱え込んでいた悩みを打ち明けることができて、お茶の素晴らしさに改めて気づかされます。
お茶の入れ方もティーフーズの選びも型にはまらない自由なお茶会は、まるでお茶の魔法にかけられたみたいに、頑な心を解きほぐしてくれるよう。
古いお屋敷の謎と