内山純のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
買ってから1年近くも温めてしまいました笑
内山純さんの作品は2作目なのですが、内山さんの書く作品から出る柔らかな雰囲気がとても好きです。
今回はミステリとの事で、どんな感じなのだろうと思いましたが、管理人さんがとても素直で純粋で、でも人とは違った感覚を持っているからこそ、苦労してきたんだけど、大人になって思うけど、それって素敵な事なんですよね。
人とは違うって集団行動では飛び出してしまうから異質な扱いを受けるけど、それはその人の持った素敵な特性、感受性だったり。
そんな不思議な人を惹き寄せる管理人さんと下宿人の出会い、そこからなにか別のもやっと近寄るなにか…
後半は気になってすごい勢いで読みました。
こんな素敵な場所があったらいいなぁって思える、そんなぬくもり荘のお話でした -
Posted by ブクログ
ネタバレプロローグに出てきた彼女が主人公なのかなと思っていたら、全く違った件。
各話で主役は入れ替わり、性別も年齢も職業も様々な人が、アントニン・レーモンドの造った建築を通して、自分のことを見つめ直したり、ありのままの自分を受け入れていく物語。
その各話には、レーモンドのことを「レーモンドさん」と呼ぶレーモンド好きの青年が出てくる仕様。
やっぱりプロローグに出てくる彼女ではないという。
彼女の登場は最終盤である。
予想外。
最終的には、レーモンド好きな彼に話は集約。
主役は彼だったということでいいのかな。
仕事で大きな挫折(何しろ他人の命に関わる大きな挫折)を経験した彼もまた、レーモンドの建設を通して、「自分のままでそこにいていい」「そのままの自分でいていい」ということに気付いていく。
作中の登場人物の中ではダントツでしんどい経験をしていた彼が救われる展開で本当によかった。
そして、そう思わせてくれる建築がどんなものなのか、俄然興味を持ちました。
作中に出てくる建物は、実際にある建物ばかりなので、検索して、写真を見ながら読むとより浸れるかと。
読んでいるこちらも癒される物語でした。 -
Posted by ブクログ
誰にでも、何をやってもうまくいかない時期というものがあると思います。そんなときほど「自分はこんなに頑張っているのに」と視野が狭くなりがちですが、少し視点を変えて物事を俯瞰してみることで、新たな気づきが得られる――そんなことを教えてくれた作品でした。
1作目と同様に、大時計が引き起こす不思議な力によって、悩みを抱えた人々が過去のある場面へと戻り、現在の問題を解決するためのヒントを見つけていきます。今回はそこに「歴史の積み重ね」というテーマも加わり、人と人とのつながりや、過去から受け継がれてきた想いの大切さがより深く描かれていたように感じました。
読後には、自分の悩みや苦しみも長い時間の流れの中の一部として捉えられるようになり、少し前向きな気持ちになれる、とても心温まる作品でした。