井上里のレビュー一覧
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投資だとか経済の分野には苦手意識があるし大富豪夫妻の暮らしには興味も(ご縁も)ないけれど、ポリタスの石井千湖さんが紹介するなら、と読み始めてみたらこれがすごくおもしろい。4部構成のひとつひとつ読み進むに連れ視点がずらされじわじわと驚きの展開に引き込まれて一気読み。最後には必ず戻って何ヶ所か読み直した...続きを読むPosted by ブクログ
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なにこれ、面白かったー!よくできてる。タイトルと表紙の写真から、金融実録物?などと勝手に思いながら、その先入観を払い除けられ(それさえも仕掛けの1つだった?)、『絆』面白いけどふうんそれだけ?と思っていると、『我が人生』でどうもそうじゃないな、と妙な心地がしてくる。さらに『追憶の記』で捻られ、どんど...続きを読むPosted by ブクログ
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この物語が書かれたのは1974年らしく、40年近くの時を経て、今、この物語に出会えたことがほとんど奇跡のようで、翻訳してくださったかた、出版してくださった方々へ感謝の気持ちでいっぱいです。Posted by ブクログ
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カエルがおなかを解剖されるみたいに
親に虐待されて傷ついた子どもの心を
丁寧に綿密にほぐしているような小説。
わたしが感じてたのはこういうことだったのか!ってこの本を読んで気づく人も多いのでは。
そうなの。
だからあなたは間違ってなんかいないし
誰の目も気にせず
自由に生きられるのよ。Posted by ブクログ -
ジャングル・ブック、モーグリ編を集めた書籍です。最近複数の出版社からジャングルブックが出ていますが、モーグリの物語を読むのであれば、実質的後日談の番外編である「ラクの物語」が入ったこの文春文庫版が良いのではないかと思います。Posted by ブクログ
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言い回しや表現が素晴らしかった。訳者によるものか作者によるものか不明だが。
カムチャッカ先住民とロシア人、女性と男性、田舎と都会。排他的な差別が描かれていた。
様々な女性のオムニバスのような形で話が進み、それぞれが抱えている孤独がうまく表現されていた。Posted by ブクログ