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Posted by ブクログ
格差や人種差別、それに加えて母と子の関係、正義や幸福といったことなど内容は多岐に渡り、読み応えがある。
本作には様々な母親が登場し、それぞれが考える正義があり、一概に誰が正しいとは言い切れない。一見間違っているようでも、我が子に幸せになってほしいという思いは誰にでも常にあるはずだし、何が幸せかということにも決まりはない。養子を巡る裁判で、どちらの親が子に相応しいか争う場面は、人種の問題も絡み、いくら考えても正解が分からなかった。
人間が過ちを犯すのは当たり前だが、常に償うチャンスがあるわけではないということも、この小説を読んで改めて思い知った。リチャードソン夫人のイジーに対する怒りの源が、あまりにせつなくて涙が出た。
Posted by ブクログ
閑静な住宅街にある邸宅が燃えてしまう。住人である家族は無事のようだが、末娘は見つからない。両親は弁護士と記者で、不動産収入もある裕福な家庭だ。末娘意外のの子どもはみな優秀である。これは、そんな恵まれた家族に何が起き、火災で家を失うことになったのかという物語だ。
社会的にも経済的にも成功している家族が、どうして崩壊することになったのか、一家を人生の勝ち組として導いている母エレナの正確な計算のどこに狂いが生じたのが見どころで、ぐいぐい惹きつけられる。
因果応報というか、生きてゆく中で、普通に起こり得るであろうトラブルに見舞われたとき、どう行動するかが大切で、誠実性を欠く対処は、巡り巡って自分にそれが戻ってくるってことかな?と考えさせられた。
Posted by ブクログ
シェイカー・ハイツという計画的に造られた町に住み規則を重んじる人や、型を破りながら人生を歩んでいく人達が交錯する物語。じっくりと読んでいるうちにいつの間にか物語に引き込まれていた。両親の理解を得られぬまま芸術の道を選択し放浪するミア、恵まれた家庭に生まれながらも規則に縛られることを嫌い両親に理解されないイジーら、自身の中に燃える火を信じて生きていくことは大事。一方で、ミアの両親らがその生き方を理解しないことを責めるような表現は少なかった。育ち方や環境、時代が違えば、許容できる範囲も変わり、考え方が異なることは無理もないという表現だった。ある小さな町の物語に没入したような満足感のある本だった。
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