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Posted by ブクログ
2016年のディズニー映画封切後、出版された新訳。
原作は1894年とその翌年に出た続編だという。
つまり、一世紀生き延びた児童文学だという。
原作は短編集。
オオカミに育てられた少年、モーグリ(蛙という意味らしい)を主人公とする活劇。
人食いトラのシェア・カーンとの闘いや、実の母?のメスーアを迫害する人間たちとの闘いなどがいきいきと描かれる。
物語内時間は、発表順とは一致しない。
これまでに出た版の中には、時系列順に並べなおしたものもあるそうだが、本書はオリジナルの発表順に戻したそうだ。
そのせいか、若干読みにくい。
が、まず驚いたのは、ジャングルの動物たちの「歌」により物語が始まり、終わるという形式。
これはミュージカルか?と思う。
モーグリがジャングルをけしかけて、人間の村を襲わせる場面がある。
このイメージがとても鮮烈。
人間が自然をコントロールできないことを感じさせる。
番外編の「ラクの話」は、唯一人間世界が中心になる。
インド政府森林省監督官ギズボンとその執事、アブドゥル・ガフール、インドの森全体を管理しているドイツ人ミュラーといった人々との関わりが描かれる。
こういう編の方が読みやすかったりするのは、やはり自分が童心を失っているから?
金原さんの解説も面白かった。
この作品、古くは芥川龍之介と菊池寛の共同訳で出版される予定があったとか。
芥川の死で、菊池が残された原稿を引き継いだそうだが、どんな訳に仕上がったのだろう?
見てみたい気がする。
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