【感想・ネタバレ】ジャングル・ブックのレビュー

あらすじ

ジャングルで狼に育てられた人間の子供モーグリ。熊や虎、黒豹など、さまざまな動物たちと時に友情を育み、時に対決し、冒険をしながら成長していき、やがて人間社会に戻るまでの姿を描く児童文学が新訳で登場。金原瑞人氏監訳、新進気鋭の翻訳者井上里氏による瑞々しい新訳で、名作がよみがえります。本作は、英領インドのボンベイに生まれ育ち、世界各国を巡ったノーベル文学賞受賞者である作家・詩人のキプリングの代表作です。同名のアニメを実写化した映画が8月11日公開予定!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

 ジャングル・ブック、モーグリ編を集めた書籍です。最近複数の出版社からジャングルブックが出ていますが、モーグリの物語を読むのであれば、実質的後日談の番外編である「ラクの物語」が入ったこの文春文庫版が良いのではないかと思います。

0
2016年08月02日

Posted by ブクログ

児童文学の「名作」というものを
ほとんど読まずに
大人になってしまった

名前だけは知っているけれど
どのような物語であるのかは
ほとんど知らない

知人と話していて
その会話の中に
ひょいと その「名作」が
入ってくることがある
今さら それは知らないとも
言えず
その知人と別れてから
妙に印象に残ってしまう作品名が
ある

この「ジャングル・ブック」もその一冊
いゃあ これは堪能させてもらえました

よいものは やはり よい
と素直に思いました

0
2022年03月20日

Posted by ブクログ

子どもの頃に読んだ「ジャングルブック」を思いだし、何とも懐かしかった。

当時読んだのは小学生向け(たぶん)のヤツだったが、主人公なんかも正義感あふれる少年に描かれていた(たぶん)気がする。

今回の訳では、登場人物(多くは動物)の感情の機微なんかがリアルに描かれていて、大人版として、とても楽しめた

0
2016年07月01日

Posted by ブクログ

2016年のディズニー映画封切後、出版された新訳。
原作は1894年とその翌年に出た続編だという。
つまり、一世紀生き延びた児童文学だという。

原作は短編集。
オオカミに育てられた少年、モーグリ(蛙という意味らしい)を主人公とする活劇。
人食いトラのシェア・カーンとの闘いや、実の母?のメスーアを迫害する人間たちとの闘いなどがいきいきと描かれる。

物語内時間は、発表順とは一致しない。
これまでに出た版の中には、時系列順に並べなおしたものもあるそうだが、本書はオリジナルの発表順に戻したそうだ。
そのせいか、若干読みにくい。

が、まず驚いたのは、ジャングルの動物たちの「歌」により物語が始まり、終わるという形式。
これはミュージカルか?と思う。

モーグリがジャングルをけしかけて、人間の村を襲わせる場面がある。
このイメージがとても鮮烈。
人間が自然をコントロールできないことを感じさせる。

番外編の「ラクの話」は、唯一人間世界が中心になる。
インド政府森林省監督官ギズボンとその執事、アブドゥル・ガフール、インドの森全体を管理しているドイツ人ミュラーといった人々との関わりが描かれる。
こういう編の方が読みやすかったりするのは、やはり自分が童心を失っているから?

金原さんの解説も面白かった。
この作品、古くは芥川龍之介と菊池寛の共同訳で出版される予定があったとか。
芥川の死で、菊池が残された原稿を引き継いだそうだが、どんな訳に仕上がったのだろう?
見てみたい気がする。

0
2021年11月23日

「小説」ランキング