【感想・ネタバレ】トラスト—絆/わが人生/追憶の記/未来—のレビュー

あらすじ

1930年代、NY。金融の寵児、アンドルー・べヴルをモデルにした小説『絆』が出版されたが本人はこれに猛反発。自伝を秘書に代筆させる。その後秘書は当時の回想録を記し、数十年後、アンドルーの妻の日記を発見するが--。視点の異なる四篇からなる実験的小説。

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Posted by ブクログ

投資だとか経済の分野には苦手意識があるし大富豪夫妻の暮らしには興味も(ご縁も)ないけれど、ポリタスの石井千湖さんが紹介するなら、と読み始めてみたらこれがすごくおもしろい。4部構成のひとつひとつ読み進むに連れ視点がずらされじわじわと驚きの展開に引き込まれて一気読み。最後には必ず戻って何ヶ所か読み直したくなるはず。2023ピューリッツァ賞ほかさまざまな賞に選ばれたのも納得。

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2023年08月05日

Posted by ブクログ

なにこれ、面白かったー!よくできてる。タイトルと表紙の写真から、金融実録物?などと勝手に思いながら、その先入観を払い除けられ(それさえも仕掛けの1つだった?)、『絆』面白いけどふうんそれだけ?と思っていると、『我が人生』でどうもそうじゃないな、と妙な心地がしてくる。さらに『追憶の記』で捻られ、どんどん加速して面白くなり、『未来』で唸る。唸ったし、久々に悪寒もしましたよ。小説を読む時に私は(読者は)何を信じているのか。そこに何があるのか。もしかしたら、早くも、今年のベストかもしれないなあ。

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2023年06月24日

Posted by ブクログ

4部作中前半は淡々と読み進めながら、ふぅん、という感じでしたが、「追憶の記」に入ってあれ?思ってたのとちょっと違う?からの「未来」。
最後の解説にもありますが、本を読むことによる無防備な「信頼」をユラユラと揺るがす、まさにそういう作品でした。
本を読みながらこれほど不安にかられ、揺れ動いたことはなかった。

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2024年09月20日

Posted by ブクログ

投資で富を得た夫婦の真実とは。
世界恐慌の頃のニューヨークでも男性優位社会だったんだ。
最後の妻の日記が物足りない気がした。

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2024年02月24日

Posted by ブクログ

斬新な構成で、実験的というのは確か。経済史でありファミリーヒストリーでもある、と見せかけて自分勝手な男性の片鱗を見せつける奥深い作品でした。誰もが自分のストーリーを語りたがるとはいえ、あんまりでは、、と思えてしまいます。アイダが見つけてくれてよかった。

#夏の読書感想文

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2023年08月08日

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