栗本薫のレビュー一覧
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ぼくらのシリーズの石森信ちゃん(ちゃんというにはもう33才)のお話。不運な星の元に生まれてきたとしか思えない女の人を、死んじゃってから彼女という人に興味を持った信ちゃんがあちこちかぎまわる。ライはほんとにめちゃくちゃなやつ。それぐらい奔放に生きられるなら淋しくたって上等やんけと思うけど。ヤクザと堅気にこだわってしまう辺り、信ちゃんは根が堅気なんじゃないの?ホンモノのヤクザはそんなこと気づきもせんと極楽トンボしてるんちゃうか。音楽、やりたくなってしまうね。何のためとかそういうのじゃなくて食欲や性欲のように音楽欲ってものは私にもあると思う。'93
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『双頭の蛇』東京を追い出された刑事沖竜介のたどりついた先は因襲深い平野市。権力に挑んだ(らしい)記者飯島の死についても「若様」片桐真吾の仕業と知りながら「平野の街」に妨げられ真相は闇に葬られようとする。栗本さんの言う通り主人公の沖より脇の人たちの方がキャラクターが生きている。というか愛着もって書かれているのが分かる。地方から出てきた人が「東京に負けた」と帰ってく話はよくあるけど私にとってはどこかの地方で東京モンとして生きていくことの方が辛いだろうな。沖さんの気持ちがよく分かる。平野という「地方」に負けてしまうことの方が悔しいしやりきれないんじゃないかしら。推理小説というよりは、そういう「街」「
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何かの書評にはレズがどうしたとかその手の世界の描写ばっかりで読むに値しないみたいな書かれ方だったらしいと功が言っていたが、読んでみるとそんなことはなかった。栗本さんがその気になってその世界のことを書き始めたら、こんなもんではないのだ。翼あるものとか、真夜中の天使とか、あの路線とは確かに違う。でも、伊集院さんが出てくるほどの話ではない気がする。設定に無理があるというか、どこかで使われた……それこそ仮面舞踏会のときと同じ状況じゃないか?今回の被害者は(以前書かれたカルメン思い出した)本当にそんなことでは死にそうにないタイプだ。一応結論が出た後にも私には疑問が残る。精神的な仕掛けによる犯罪を暴くみた
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豹頭人身の英雄グインの活躍を描く未曾有のエピック・ファンタジーシリーズの93巻。
グイン・サーガとの付き合いはもう20年程になる。40巻がでた頃にもう一度1巻から読み返してみようとしたことがあって、それだけで3ヶ月くらいかかったのを覚えている。それももう随分前の話だけれど。今読み返そうとしたらどれくらいかかるだろうか。何巻になるのか知らないが無事完結したら是非読み返したいものだ。
栗本薫の作風は、綿密なプロットを積み上げてひとつの作品を作り上げるタイプとは正反対で、思いのたけを原稿用紙に叩きつけ、つじつまの合わないところは強引にあわせながら、物語の勢いにまかせて綴っていくタイプ。好き嫌い -
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