英貴のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
恵利香と一対一で話し合い彼女の本音を引き出す尋問。これはどちらがモンスターとして上手であるかを試し合うかのような行為
88話の尋問は結局どちらが上手だったと言えるのかな?自見は恵利香の自首を取りつつ大事を避けたかった、恵利香は外部の耳がある状況で自分の外面を取り繕いつつ自見を追い込みたかった。その意味では引き分けに見える
けど、モンスターであるからには他者による操縦が難しい一面が勿論あるわけで
自見のモンスター性に関して一種のケリをつけたのが桃による告白だったと言えるのかな?
自見は黒崎百合子との遺恨により女生徒の恋心を受け取れなくなっていた。それは女学校において、また彼に想いを寄せる生徒がいる中でモンスター的な要素となり得た
そんな彼を普通の人間のように大笑させ、更には百合子のようにならないと桃は約束した。それは決して確定した何かを導くものではないけれど、未来に希望が持てる約束。だから自見は「ありがとう」と「ごめんなさい」を返せたのだろうね
そうして彼が更に向き合うのが百合子か…
彼女に関しては他者が知り得る情報が粗方提示されているけど、それでも彼女の本性や本心の面では意味不明に尽きる
彼女の内心を示したものがあれば、それは彼女への理解を深める助けとなる筈…なんて軽く思っていたけど、遺書において”正直”に語ったとする文面すら虚飾と他責に満ちているとは…
これに対して自見がどこまでの悔恨を抱いたのかは曖昧。けれど、百合子という元生徒を”問題児”だったと認識できたのは教師生活を続けるつもりの彼にとって未来の指針となったのかもしれない
未来を志向するなら尚更に現状における問題児への対処を間違えてはならない。恵利香の起こした不正は露わに出来たけど、彼女の内心は露わにならないまま。本気で教師として向き合うなら更なる一手が必要
自見としては92話の話し合いこそ本命だったのか
自見が百合子の悲劇から受けた教訓は幾つもある。あの話し合いではそれらが反映されたかのような台詞が見受けられたね。恵利香を過剰に期待させる事はできないし、何よりも百合子の二の舞なんて赦されない
自見は百合子に対して対応の方針についての決断が足りていなかったように今となっては思える。そう考えると、事前に問題行動を起こす余地を減らし鉄板により命に関わる問題を起こさせないようにしていたのは、それこそ恵利香が言及したように”希望”や”未来”を見ていたからと言えるのかな
対して恵利香はずっと”過去”を見ていたと言えるね
彼女にとって自分を置いて死んでしまった母は絶望であり希望。相反する認識は彼女に母に活かされた自分への混乱も生じさせていたのかもしれない
だから自分と同種かもしれない自見に固執した。けど自見は既に未来を見始めているし、彼女が求めた特別な”何か”にもなってくれない
それでも教師として向き合うと彼が語り掛け、誰か一人を特別視は出来なくても、一人ひとりときちんと話し合うと告げてくれたから。ようやく恵利香も話し合いと「ごめんなさい」が出来たのかな…
結局、百合子の件も恵利香の件も彼女らが抱える背景が学校だけで済まない以上、教師に全てを解決するなんて出来やしないし、向き合う事で教師も傷を得てしまうかもしれない
それでも彼が解決そのものを目指すのではなく、折り合いを付ける事を許せたのなら、それは確かに区切りと言えるのかもしれないね
そして、区切りをつけたとしても教師生活は続くし、生徒は進級する。教師と生徒は向き合い続ける事になる。そのような状況で自見が「他に道がない」との理由では無く、自らの意思として教師として生き続ける道を選んだラストは感無量の雰囲気がありましたよ…
モンスターに対峙する者はまた別のモンスターという一種のバトルマンガのような始まりから、絶望的な悲劇を抱えた者達の物語として展開し、最終的に教師とは何かを問うような話へと辿り着くのは色々と予想外でありながら、面白い作品でしたよ
本作が始まった頃も、そして中盤頃も。まさか本作が終演を迎えたとしてもその後の日常を少し覗き見てみたいなんて思うようになるとは思わなかったなぁ
それくらいに”希望”と”未来”に満ちたエンディングでしたよ
最後に。カラーページやら扉絵やら見て改めて思ったけど、本当に自見って笑顔が似合わないな…
それだけにこのような自見を大笑させた桃も凄いなってなってしまうけど -
Posted by ブクログ
恵利香は何らかの思惑を持って自見に近付いている。その思惑は地味の凄惨な過去に関係しているかも知れない。だから自見が恵利香と向き合う事は過去と向き合う事となる
だからってあの高山理事長を許すというか、過去を過去として前を向こうと促すとは思わなかったな。彼は極度の復讐心に満ちた人間というわけではないけれど、積極的に過ちを許す人間でもなかったから
前巻にて桃が自見の呪縛を祓った件が良い意味で自見の内面に作用しているのだと再認識できたよ
それでも恵利香が難敵である事実は変わらない。自見に警戒されていると判った上でなお彼に接触する。それは何かが欲しくて欲しくて堪らず我慢できない子供かのよう
だとしたら、恵利香が発した「私だけを見て自見先生」という言葉は欲しい物に関連しているのかと思わせられるが…
自見にとっては恵利香のその言葉こそクリティカルヒット。彼女は判った上でそれを言っているのかそれとも偶然の一致なのか…
彼女は相変わらず正体が見えませんよ
恵利香に対抗するには綺麗事だけでは済まないかも知れない。思い切った方法が必要になる
そうして桃達だけでなく、真紀や渚沙まで仲間に加わるとは思わなかったけどさ。かつて自見を困らせたモンスターグループが揃いも揃って彼に味方するなんてクライマックス感があるね
渚沙が仲間に加わった事で見えてくるのは恵利香と百合子の類似。またもや自見のトラウマ案件だ
そのような辛さと直面せざるを得ない事態だけに桃達が仲間になってくれるのは有り難いだろうに、自見にとって彼女らは生徒だから守らなければならないという、教職としての本懐に立ち返るような構図に成るのは印象的。彼にとって仕事でしか無かった教師という在り方が精神的にも根付いてきたような…
ただ、そうして一対一の個人ではなく教師と生徒という枠を持ち出されるとショックを受けてしまうのが桃か…
自見を好きな同士である桃と茉莉の友情は果たしてどうなっていくのだろうね?
仲間は揃った、情報は集まった。そして恵利香はもっと自見と接触したいと考えている
整えられた恵利香を追い詰める為の算段。少しずつ描かれる過去からすると、彼女を単純な加害者とするのは間違っているように思えてしまうが、彼女がつばきにした事を思えば加害の事実から逃れさせるのも間違いと思える
彼女が自見に求めるもの、彼女が過去から得た教訓
それらが明かされた時、自見は恵利香の要求にどう応える事になるのだろうね?また、それは百合子の悲劇とどう結びついてくるのだろう? -
無料版購入済み
知り合いがしてたら引く
マンガなので笑っていられますが、知り合いでこんなプレイをしている人がいたらドン引きです。
おそらく、似たようなことをしている人たちがいるとは思うのですが…。
お互いに納得しているならいいか…。 -
ネタバレ 購入済み
実はギャグ漫画です
パンツ買ったり、下着の方ね、脱毛したり、占い行ったり、
婚活パーティー行ったりですが。
どうせならお見合いとかしてみりゃいいじゃんとかも思いました。
失敗談を中心に語られる大変読みやすい話です。
これが会社の嫌な上司とかだと、自慢話や苦労話になるので、大抵無駄に長い。
キャバクラとかで自分の金で行ってやれよとなります。
もちろん本人相手には口にしません。サラリーマンですから。
さて本書では、色々やらかしてもくれる話なので、そこそこ楽しめます。
絵は意図的にラフに描いているから、他の作品と比べない方がいいと思います。
お好みで。 -
無料版購入済み
熱血物の反対をゆく
昔あった熱血物の教師と生徒の話のまるっきり反対をゆくストーリー。
主人公の教師があまりにも冷徹なのが、周辺の女子高校生のどろどろべたべたと良い対比になって、むしろすがすがしい。