あらすじ
僕はいい教師なんかじゃない――。文化祭の終わり際、自見は"A組のモンスター"が恵利香だと確信するが、しらを切る恵利香。文化祭後の人気投票1位がD組という結果に桃と真紀が不満に感じているのを尻目に恵利香は暗躍を始める。自見はA組の問題解決のため、つばきと組むことを受け入れ、桃と協力関係を築く。少しずつ生徒にも心を開いていた自見だが、黒崎百合子が自らの命と引き換えにかけた"呪い"が自見から感情を奪い、心を開くことを拒絶させる――。文化祭は終わってもA組の騒動はまだまだ終わらない、女子校再生ストーリー第14巻!
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「いじめ」「体罰」「モンスターペアレント」など、学校生活における問題が絶えない昨今、教師と生徒のあるべき姿とは一体…?
女子校を舞台に、担任いじめが横行するクラス・ 1年A組を担任することになった教師・自見太郎(童貞)がその独特の教師観で問題児たちを教育していく物語。
赴任初日から始まるいじめの連続…。生徒という立場を利用した卑劣で狡猾なやり方がとにかく汚い!
ちなみに私は1年A組みたいなクラスだったら秒でやめます。(by.作者・英貴)
モデルとして芸能界で活躍する女子生徒にハメられ、強姦の疑いをかけられる自見先生。
しかし教師として、男として立場の弱い彼が、この圧倒的理不尽に立ち向かう姿に感動します…!
問題児達を“熱血さ”ではなく“真面目さ”で更生させる、女子校再生ストーリーがアツい!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
まだまださっぱりわからない流れ……誰がどこでどうなのやら。
肝心のピースが欠けた状態は続いている。
恵利香と百合子が何故似ていて、お互いに何を見ている見ていたのか、まだ答えは出ない。
不戦敗が続いていた天竺先生、これは珍しく勝っているのかねえ。
Posted by ブクログ
屋上での百合子の発言、あれは何処まで本心で何処から演技だったのだろうね…。後に自見が述懐しているけど、こうして彼女の死に際が描かれても彼女の意図は意味不明なまま
それでも彼女が最後の瞬間を自見に付き合わせた点には自見が考えている以上の意味があるのではないかと思えるが、それだって最早確認のしようが無いもんなぁ……
悪意と害意に満ちた百合子の死、けれどそれを打ち破ったのは在り来りで深い意味も持たない他者を思い遣る心であったような
加害者生徒達に過度な罪を着せる事はなく、百合子の尊厳も守り、自見も教職を続けられた。そこにどれほどの不条理があろうと百合子の狙いは外れた…ように見える
でも、最も百合子の思惑を外したのは桃の存在であったように思えるよ。因縁のハンカチを捨て、何の気なしに己のハンカチを差し出した。そのような行動に出る桃は自見への好意に策謀を含ませたりしない
彼女の存在は自見に一つの救いが訪れた瞬間だったと言えるのかもしれない
過去は変えられないままでも、善い人生は築けられる。そう思わせた途端に動き出すのが本当のモンスター
変わらず恵利香の思惑は判らぬまま。その様はまるで百合子を思い起こさせる。他者への絶望が他者への破壊衝動へと繋がっている
渚沙のトラウマの前提をひっくり返し、彼女に優しさを示した自見に暴力を向ける。根底に何が有るか見通せない彼女の言動はもはや恐怖さえ呼び起こすもの
それだけに彼女が自見に見せた「お揃い」の何かが彼女を理解するヒントと成り得る気がするのだけど…
気になるのは恵利香と百合子の類似かな
恵利香と向き合う事はかつて理解してやれなかった百合子への理解にも繋がり、翻って恵利香そのものへの理解にも繋がったりするのだろうか?
それはさておき、やる気を漲らせる真紀が面倒事を起こす予感しかしないのだけど……(笑)