桐谷知未のレビュー一覧
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ネタバレとても面白かった!
ファンタジーな世界観と探偵役のアナ・助手で能力者の主人公ディンのキャラクター、そしてミステリーと各要素が魅力的かつ全体として綺麗にまとまっており読みやすい。
巨獣リヴァイアサンの侵入を阻止する防壁を持つ帝国は進撃の巨人っぽい雰囲気。ハードカバーで500ページ近くあり読み応えはあるが、メインとなる殺人事件の軸と、リヴァイアサンによる脅威の軸で二種類の緊張感があるためかなり展開は多く最後まで飽きずに読むことができた。
世界はファンタジーだがかなり生活を感じることができるし、ミステリーへの組み入れ方も巧妙で違和感なく面白い。
章ごとに振り直してはくれているが、省の名称、階級の -
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災害により食糧や電気が供給不安定になった社会、生命維持装置のため、近隣住人たちで自転車発電チームを結成することになる表題作・ほか6篇。
2026年海外文学ベスト本になるかもしれない…本当に読んでよかった!
未来への夢と希望、失った友情と過去、未知のものとの温かいやりとりなどなど、日常に少し不思議な要素が溶け込んだ読みやすく読後感のよい短編集。
SFがサイエンスフィクションではなく、藤子・F・不二雄的に「すこしふしぎ」に機能する笑
“終末モノ”すらほの明るく、主人公たちがタイプは違えど理知的な人物ばかりなのも良かった。
みんなが助け合ってる場所で暮らしたいよね。
「怪物」に登場する文学をすべ -
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#記銘師ディンの事件録 木に殺された男
ファンタジー世界におけるミステリは、その世界観が矛盾なく確立していないと、謎解きに説得力がなくなる危険性がある。でも本作にその心配は杞憂。骨太のダークファンタジーの舞台が用意されている。
そこに性格破綻した安楽椅子探偵と、完璧な記憶力を持ちながら、陰のある助手が活躍する王道のバディ小説の風格。
SF・ファンタジー好き×ミステリ好き×バディものが好きな自分にとっては、この上ないご馳走様なのだ。
本国では2作目が刊行済みでこの夏には3作目も発売予定。全5部作の予定とのことで、生きる楽しみが増えた。
#読書好きな人と繋がりたい -
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面白い。大当たり!
『ハイ・ファンタジー』+『サイバー・パンク』+『シャーロック・ホームズ』+『ゴジラ』(なんだこのバカっぽい煽り文句は)
でも面白い!
神聖カナム大帝国は、雨季になると東の海から姿を現す巨獣リヴァイアサンに悩まされている。辺境の町ダレタナで政府高官が不可解な死を遂げた。司法省捜査官助手になったばかりで、見たもの全てを記憶できる“記銘師”のディンは、変人の上司アナと共に捜査に乗り出すが…。
入念に創り込まれた『ハイ・ファンタジー』の世界観。独自の技術で“生体改変”された人々が、中世ヨーロッパ風のダークな異世界で捜査し、戦い、暗躍する。SF小説やダーク・ファンタジー好きにはう -
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一応はミステリに分類したけれど、ファンタジーあるいはSFにも分類できそう。舞台は、神聖カナム帝国の辺境。雨期になると、東の海から巨獣リヴァイアサンが上陸を試みてくる。それを防ぐために帝国は三重の環状防壁を築き、さらに海岸線近くに臨海防壁を築いていた。そして人と資源を軍団につぎ込んで国を守っていた。このへんの設定は、『進撃の巨人』を思わせる。もしかすると、作者は読んでいたのかもしれない。
そして、上陸を阻止した巨獣の死体から流れ出した血がしみ込んだ土地からは、変異した植物が生えてきた。これらの植物の不思議な力を利用して、動植物を<生体改変>している。これは人間にも応用されている。主人公ディ -
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ネタバレ今年のベストがもう決まってしまった。
本当に出会えて幸せな一冊。
とにかく面白い!アナとディンのキャラクターも最高だし、世界観も唯一無二でダークファンタジーを兼ね備えているミステリなのがめちゃくちゃ贅沢。
ディンが自分の秘密をアナに明かすところは泣いてしまった。なぜだか自分が救われたような気持ちになる。
訳者のあとがきを読んでびっくり!
アメリカでは去年続編が一冊でており、今年も一冊刊行予定とか。
しかも現時点で五部作の予定らしい
早く読みたくて仕方ない
もはやアメリカ人になりたい
英語の小説を読めない自分を殴りたくなってしまう
最高の小説! -
Posted by ブクログ
ネタバレ毎年、雨季になると巨獣・リヴァイアサンに侵攻を受ける神聖カナム大帝国。巨獣の撃退に多大な犠牲を払いながらも、まさにその巨獣由来の成分を用いた人体改造で超人を作り出したり、様々な動植物を改変することで生活の質を向上させたりと、薄氷の上といえども長らく文明を維持してきたその帝国で、リヴァイアサンの襲来と時期を重ねるようにして奇妙な連続殺人が起きる──といった筋立ての、ファンタジーであり、SFであり、作品世界がよく作り込まれたミステリ小説。
世界設定は当初は難解に感じられたけれど、登場人物が生き生きとしているからかすぐに物語に没入することができた。
主役のディンとアナはそれぞれのキャラクターも、ふ -
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ネタバレアメリカの作家、ロバート・ジャクソン・ベネットのファンタジーミステリ。世界幻想文学大賞とヒューゴー賞を受賞し、MWA最終候補というとんでもない作品。
神聖カナム大帝国の辺境の州で、政府の高官が体の中から樹に食い破られて死亡する事件が発生する。完全記憶能力を持つ記銘師のディンは、上司で変人のアナと調査を開始するが…
間違いなく今年度ベスト級の作品。名だたる賞の受賞も納得の作品。
読みやすさもさることながら、ストーリー展開やミステリ的な意外性もしっかりしていて、のめり込んでしまった。
特殊能力や海からやってくるリヴァイアサンなど、ファンタジーの材料でもあるが、それらをしっかりと推理に活用してい -
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家から出ない安楽椅子探偵が、助手を現場に派遣して事件の全容をつかみ、最後に関係者全員を集めて謎解きをする、殺人ミステリの王道を行くスタイルなのだが、表紙カバーのイラストが無気味で、ホラーか何かと勘違いされて敬遠されてしまいそうだ。ミステリ好きの読者はどうか安心して読まれるがいい。とんでもなく面白いことは保証する。
しかし、ただのミステリではない。まず、移動は馬、通信手段は鳩ならぬ「伝書鷹」、武器は腰に下げた剣という、西欧中世あたりを思わせる、神聖カナム大帝国辺境地帯が舞台。そう聞くと歴史小説みたいだが、雨季になるとリヴァイアサンという巨獣が深海から浮上し、帝国東部に幾重にも巡らした堡塁を襲う -
Posted by ブクログ
むっちゃおもしろかった。〈ゴジラ的な巨獣が年に一度襲ってくるので、それに対抗するため、能力の改変が行われている帝国〉という世界の作り込みがすごいのと、その中で記憶する能力を極限まで高めた「記銘師」ディンが、体からいきなり樹が生えてきて死ぬというわけのわからんグロい事件の捜査に突っこまれて、あたふたしながらすごい才能を発揮していく姿が痛快。
能力の改変を受けて「記銘師」になっているのだから「才能を発揮」するのは当たり前かもしれないけど、ディスレクシアであることをひた隠しにしていたりして、ちょっとしたデコボコがあるところがいい。上司のアナも天才的な安楽椅子探偵みたいな人でクセ強。ホームズというより -
Posted by ブクログ
超★5 海の巨獣に襲われる帝国、木に殺された男の謎… 重量級の幻想ミステリ #記銘師ディンの事件録
■あらすじ
舞台は神聖カナム大帝国、海に面したこの国が恐れているのは、海の巨獣リヴァイアサン。この災厄に対抗するために、人々は身体能力を改良する特殊能力を得ていた。
ある日、地方豪族の邸宅で高官の死体が発見される。彼は体から巨大な木を生やした姿で亡くなっていた。記銘師ディンと捜査官アナは、この奇妙な事件の捜査を始めるが…
■きっと読みたくなるレビュー
超★5 おもろい! 重量級の幻想ミステリー、今年必読の一冊ですね。
カテゴリ分けするとファンタジー、SF寄りになっちゃうと思うけど、謎解き