あらすじ
ほぼ同じDNAをもつ二人が何もかも異なるのはなぜか。毎日5個もの細胞ががん化しているのに、なぜ簡単には死なないのか。生命体とウイルスのちがいは。全盲の人が昼を感知できるのはなぜか。コンピュータがとうぶん脳には勝てない分野とは――。医療・医学の最前線を取材し、7000じょ個の原子の塊が2キロの遺骨となって終わるまでのすべてを調べ、描き尽くした大ヒット医学エンタメ登場。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
人体についてのエッセイ。
思えば人はどのくらい自分の体のことを知っているのだろうか。
この本を読むと、実は殆ど知らないことばかりのように思ってしまう。自分の体のことを知らなくても、生きていける。なんと不思議なことか。
ヒトを構築する元素は59種類あるそうだ。炭素、水素、窒素、カルシウム、リンの6種類で99.1%を占める。人体を構成する化学物質を金物店で買うと5ドル程度で買うことができるそうだ。まあなんて安いこと。
しかしこの原子、一個一個はなんの考えも意志もないが、どういうわけか集まると人体の組織をつくり、臓器を作る。それだけではない、一番不思議なのは、「意識」を作ってしまうことだ。しかも精緻な意識。微妙な感情や感覚を持つ。ただの原子の集合体がだ。なんて不思議なんだろう。
と思いつつ読み進める。
皮膚の話、微生物との共生、脳、睡眠、心臓、ホルモン、骨、胃などどれだけ人体が精巧につくられているか、不思議な構造をしているのかが語られる。だが、なぜそうなっているのか殆どよくわかっていない。
著者のビル・ブライソンは米国生まれのノンフィクション作家。
本書は、『人類が知っていることすべての短い歴史』に続いて2冊目。なんとも面白い本を書く人だ。
Posted by ブクログ
人体は 不思議だ。この本のとおり 無意識に動き続ける自分のカラダ。不思議極まりないから 知りたくなる気持ち すごくわかる。前世紀の医学者や科学者の びっくり実験(!)は 可笑しいけど 興味深く、それが今につながっているんだなぁと。訳者あとがきにあった 「ヒトは常に少しだけ未来を見つめながら、これからも『不思議を
思議する』営みを続けていくのだろう。」で、読んでよかったなぁ〜としみじみ思ったし、自分のカラダが愛おしくなった。ちゃんとした感想になってないなぁ…笑。