桐谷知未のレビュー一覧

  • 陽の光が消えた町で

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    情報過多SFと必要最低限SFの2つがあるなら今作は後者の方。
    1つ目の話が1番好きでした。
    善意から始まったやり取りが思わぬ方へ飛んでいって、このあとどうなってしまうんだろう?って思ってからのすぐに終幕!いいテンポでした。
    全部クオリティ高くて、話のトーンも全話合ってて、ちょい怖だったり、笑えるのもあったりちょうど良し度がぴったし。
    翻訳は桐谷さんですからもうバッチシ!安心ですね。

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    2026年06月25日
  • 人体大全―なぜ生まれ、死ぬその日まで無意識に動き続けられるのか―(新潮文庫)

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    新潮文庫のScience&Histroryシリーズの1つだったため、手に取った書籍である。書籍の章立てとして、脳やホルモン等のトピックごとに分け、それらがどういった経緯で発見、研究が進んだのか、それに携わるエピソードを解説する形となっている。各章ごとに興味深い内容が紹介されており、面白く読むことが出来た。
    書籍全体、というか人体に関する内容としては、他の科学分野のなかでもなかなか解明が難しい、というか「臨床」という学問自体が事例に合わせた研究・分析が必要な分野であり、研究対象の複雑さに研究・技術自体が追い付かない、追い付けない分野などだと感じた。
    また、人体の研究をするにあたり、人道的・道徳的

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    2026年06月25日
  • 記銘師ディンの事件録 木に殺された男

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    普段は読まないジャンルなのですが(ほんとミステリーとファンタジーのMIX)、面白そうだなと思って読んでみたところ、正解でした。
    いやぁ、完全架空な世界の架空な価値観の話なんですが、よくできてる!
    帝国の闇に対して、毅然と対応して、スッキリしましたね。
    謎に対してしっかりと考えさせてくれて、裏切ってもくれて、大満足読書でした。
    続編もあるようで、これは続けて読みたいです。

    ちょっと余談。
    登場人物が、わりと性別不詳というか、男性かなぁと思いながら読み進めていくと女性だったってことが何度もあってw
    そういうのも作品のファンタジー風味に一役買ってる感じがしました。

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    2026年05月27日
  • 記銘師ディンの事件録 木に殺された男

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    とても良い小説でした。自作も楽しみですね!分厚かったですが、内容も翻訳も、自分にとってはリーダブルでした。

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    2026年05月26日
  • 記銘師ディンの事件録 木に殺された男

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     SF?ミステリー?ファンタジー?いやいやジャンル分けなどどうでもいい。謎めいた死因と不可思議な舞台設定。驚異的な探偵と、その助手。
     手にするまでは、もっと難解で、設定を理解するのに苦労するのではないか、と案じていたが、読み始めたら、するすると読み進むことができた。そして、探偵と助手の二人がとても魅力的に感じられた。続きも出るようなので、楽しみである。

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    2026年05月25日
  • 記銘師ディンの事件録 木に殺された男

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     面白かった。
     世界幻想文学大賞、ヒューゴー賞受賞と表紙に書かれているんだけど、個人的には幻想文学でも、SFファンタジーでもない質感だった。とはいえ、幻想文学ではあるし、SFファンタジーではある。一番違い感覚はラノベですが、実際に読んでみると思いのほか骨太なミステリになっているし、作者の自認もこれです。
     ファンタジーな設定が細やかに説明されていて、訳し方も上手いのだろう、読んでいてあまりストレスは感じなかった。主人公視点で、この主人公がいたって普通の感覚の持ち主であることも、良い読感をもたらしていると思う。
     序盤に出てきた厭なヤツが痛い目にあわないのが若干不服だが、押し並べて因果応報がほ

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    2026年05月10日
  • 記銘師ディンの事件録 木に殺された男

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    めちゃくちゃおもしろい。一気に読んでしまった。

    雨季になると深海から巨獣リヴァイアサンが上陸し、なにもかもめちゃくちゃにしてしまう世界。人類はそれに抵抗するため、巨大な防壁を何重にも築き、重火器や軍隊によりその「帝国」を維持している。リヴァイアサンは人類の敵ではあるが、同時にその血は動植物に突然変異をもたらす恩恵でもある。帝国をささえる官僚や軍人たちはリヴァイアサン由来のバイオテクノロジーにより肉体や精神を強化したり特殊能力を獲得しており、食物や建築素材も突然変異によるものが多い。

    雨季が近づく辺境の地で、ひとりの技術官僚が不審な死を遂げる。急成長する樹木が身体をつきやぶり、一瞬で死んでし

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    2026年04月29日
  • 記銘師ディンの事件録 木に殺された男

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    奇怪な死に方をした男の調査から始まる物語。どんどんと謎が解明されていくとともに新たな謎が出てきます。
    探偵役の推理がすごすぎてテンポよく物語が進んでいきます。最後まで飽きずに読めて面白かったです。

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    2026年04月19日
  • 記銘師ディンの事件録 木に殺された男

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    ネタバレ

    いや〜〜面白かった!なかなかグロテスクな描写もいっぱいで想像して うっ ともなるんだけど、幾重に絡んだ謎もヒントがいっぱいなので予想しながら楽しめたしハラハラ展開も不安なる程ひどい事にならなかったので割と焦らず最後まで読めました。

    え、あの、ケフェウスその雰囲気ってまさかそういう・・?ってなってからは事件よりそっちがどうなるか気になってしまったけど(笑)だってまさかここまで見てきたあのディンにそんな展開くると思いもしなかったし!!予期せず萌ツボを刺激されてとてもニヤニヤでした。ちなみにこれがどの性別の組み合わせであろうとああいう関係性の生まれ方大好きです。

    ただ色んな固有名詞の読み方がなか

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    2026年04月08日
  • 人体大全―なぜ生まれ、死ぬその日まで無意識に動き続けられるのか―(新潮文庫)

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    体のいろいろな臓器や機能に関して23章に分けて、巧みでユーモアのある比喩で説明や紹介してくれています。発見者のエピソードも含まれていたり、筆者はタイムズ誌の編集者などをされていたそうで、読者を惹きつける独自の視点で語られていたので非常に興味深く、面白く読めます。科学博物館の特別展をみているようなイメージです。

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    2026年02月22日
  • コード・グレー――救命救急医がみた医療の限界と不確実性

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    215 ページしかないので、書かれいることは、1つだけ。アメリカの医療がどういうように壊れているかについて。上手く書かれている。光があり、大きな影がある。

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    2025年12月07日
  • ハイパーインフレの悪夢―ドイツ「国家破綻の歴史」は警告する―

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    本書では、ドイツが経験したハイパーインフレの歴史が丁寧に描かれており、通貨価値が崩壊するという現象の恐ろしさを、まるで目の前で起きているかのように感じながら読み進めた。特に「貨幣とは何か」「紙幣の価値は人々の共同幻想に基づく」という指摘は、自分に強い印象を残した。

    私たちが当たり前のように使っているお金も、社会全体の信頼が揺らげば、あっという間にその価値を失う。貨幣の信用が成立するには、一定以上の信頼が欠かせないという事実を改めて思い知らされた。

    現在の日本や世界情勢は目まぐるしく変化しており、将来を正確に予測することは極めて難しい。しかし、本書を通じて「不確実な時代をどう生きるのか」を考

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    2025年12月07日
  • ハイパーインフレの悪夢―ドイツ「国家破綻の歴史」は警告する―

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    アダム・ファーガソン著『ハイパーインフレの悪夢――ドイツ「国家破綻の歴史」は警告する』は、1923年ワイマール共和国で起きたハイパーインフレの地獄を、生々しい資料と証言で再現した迫真の記録です。パンやシャンパンの値段が1日単位で桁違いに高騰する中、市民がどう生き抜こうとしたのか、リアルすぎる描写に背筋が凍りました。

    著者はジャーナリストかつ歴史家として、外交資料・日記・新聞を縦横に活用し、学問の厳密さと読み物としての引力を見事に融合しています。インフレによって日常が崩れ、信頼さえ奪われる様子は、現代の私たちにも多くの示唆を与えてくれます。

    この本は単なる経済史ではなく、「お金とは何か」「価

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    2025年09月10日
  • 人体大全―なぜ生まれ、死ぬその日まで無意識に動き続けられるのか―(新潮文庫)

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    人体は 不思議だ。この本のとおり 無意識に動き続ける自分のカラダ。不思議極まりないから 知りたくなる気持ち すごくわかる。前世紀の医学者や科学者の びっくり実験(!)は 可笑しいけど 興味深く、それが今につながっているんだなぁと。訳者あとがきにあった 「ヒトは常に少しだけ未来を見つめながら、これからも『不思議を
    思議する』営みを続けていくのだろう。」で、読んでよかったなぁ〜としみじみ思ったし、自分のカラダが愛おしくなった。ちゃんとした感想になってないなぁ…笑。

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    2024年11月13日
  • 人体大全―なぜ生まれ、死ぬその日まで無意識に動き続けられるのか―(新潮文庫)

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    人のDNAを1本に繋げてみたり、クマの冬眠は冬眠じゃないだとか、誰かに言いたくなる雑学的な知識が詰まっていてものすごく興味深い本でした。既に読み返したい。

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    2024年10月14日
  • 生き抜く力をはぐくむ 愛着の子育て

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    【読後メモ】
    愛着の子育ての目標は、子どもが4つのSを感じられるようにすること。

    1.安全であること(Safe)
    2.見守られていること(Seen)
    3.なだめられていること(Soothed)
    4.安心していること(Secure)

    この4つを親が差し出せれば、「安定型愛着」を育むことができる。
    常に完璧な親である必要はなく、寄り添う=甘やかすこととも違う。
    状況に応じて子どもに寄り添う姿勢が何よりも大切。
    その結果として、子どもは自分が安全で、豊かな人間関係と愛に恵まれ、避けられない困難にもうまく対処できると信じて、まわりの世界に安心と居心地のよさを感じながら生き抜く力を身につけていける。

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    2023年08月13日
  • ハイパーインフレの悪夢―ドイツ「国家破綻の歴史」は警告する―

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    第一次世界大戦後のドイツ。お金を大量にばらまきインフレを起こした。インフレは人々の生活を貧しくし、結果としてドイツがヒトラーによって戦争に進む要因になった。お金のばらまきという観点では、今の日本によく似ている。お金のばらまくことによって、お金の価値が減少し物価が高くなる。つまりインフレが起こる。ドイツの歴史をたどると今後の日本が朧気ながら見えてくる。もしかするとインフレによってハイパーインフレが起こり、日銀はなくなり、新しい円が生まれるのかもしれない。

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    2022年12月18日
  • 生き抜く力をはぐくむ 愛着の子育て

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    safe, secure, seen, soothed の4s。
    これで子どもと親が安定するのであれば嬉しい。
    だけど、これが難しい。

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    2022年07月04日
  • ハイパーインフレの悪夢―ドイツ「国家破綻の歴史」は警告する―

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    極まったインフレが起こると何が起こるか、人、国がどうなるのかを知れる本。

    需要と供給、為替相場における通貨安/通貨高など経済の基本的な考え方を知った上で読むと、より実感を持って読めると思う。

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    2022年06月18日
  • メイフェアの不埒な紳士 あるいは夢見ぬ令嬢の結婚騒動

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    伝統的なロマンス小説の時代設定で、コミカルな作品。
    メイフェアの不運な屋敷シリーズの3冊目。

    メイフェアという良い立地にあるお屋敷は、毎年シーズンごとに借り手が変わります。
    執事のレインバードをはじめとする召使いたちは大家にセットで雇われていますが、薄給。
    住んでくれる人が出来ると、チップなどの収入が増えるために、息がつけるので大歓迎。
    とはいえ、借り主によってだいぶ生活も変わることに!?
    そのため、話の雰囲気も変わるのです。

    今回は、借り手のガイ卿が戦争から帰ったばかりだったため、その解放感でいきなり乱痴気騒ぎを起こします。
    青くなる召使いたちでしたが。
    酔っぱらっているうちに出会ったエ

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    2022年04月08日