桐谷知未のレビュー一覧

  • メイフェアのおかしな後見人 あるいは侯爵の結婚騒動

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    一作目に続いて面白かった。恋愛騒動がうまくいきそうな流れはさておき、噂、しきたり、服装、階級社会…今のイギリスを知る上でも、こういうベースがあったんだということを知る勉強になると思う。

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    2018年09月01日
  • メイフェアの不運な花嫁

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    ダウントンアビーを見終わって喪失感に襲われている時に最適。時代設定は19世紀でかなり違うし、白粉やら髪粉やらずいぶん旧時代なしきたりが多いが、階級社会のおかあいなプライド、晩餐会、嫁取り騒動…いつの時代も変わっていないのかもと思わせる内容

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    2018年08月30日
  • メイフェアの不運な花嫁

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    ロマンス小説…なのかな?一冊に2話入っていて、1話が結構短いのでサクサク読めます。割とドタバタな、コメディ風味で楽しんで読めました。ちょっとピリッとした毒のある感じというか容赦のない感じもあって痛快。登場人物の心理描写を丁寧に読みたい時には不向きかも。
    主役は屋敷の使用人達なので、屋敷の借主の恋愛パートは割とあっさり進んで行く感があります。使用人達には幸せになって欲しいな。続きも買ってあるので読むのが楽しみ。シリーズは全部で6話書かれているらしいので、以降の邦訳も早く出るといいな。

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    2017年02月10日
  • ハイパーインフレの悪夢―ドイツ「国家破綻の歴史」は警告する―

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    「国を打ち倒したかったら、まずは通貨を破壊せよ」
    想像を絶するハイパーインフレの実態。。。というか、ほとんどどのページを見てもパンが一日で30%値上がりした、とかそういう話ばかりで逆に眠たくなるくらいだ。

    1914年に50%程度だったドイツのエンゲル係数は、1919年には75%になっていたという。1913年から1923年までに、丸くは実に1兆分の1の価値にまで暴落(というか微小すぎて無視していいレベル)

    WW1:軍部:戦争したい→政府:戦費調達→インフレ
    (兵士の戦意をある程度くじくくらいのインフレだったようだ)
    ベルサイユ条約(フランスがありったけの恨みを込めて創り上げた条約)
    マルク安

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    2011年12月05日
  • 陽の光が消えた町で

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    ネタバレ

    受賞作を集めた短編集ということで、それなりに面白かった。エンタメ・ライト寄りではあるけど。

    「陽の光が消えた町で」表題作。何かの理由で日照量が下がった近未来で、人のつながり・優しさというものがある話。正直都合のよいハートウォーミングストーリー感が拭えなかったw、面白かったけど。

    「怪物」好きな作品そのいち。無二の"親友"(と関係性を括りたくないが、1:1の深い関係)が、疎遠になり、最後は相手を殺す/解放するという、愛の形の一作。SFというよりかはバイオホラー?仲良くなる過程で、SFの本を貸し合うのが可愛かった

    「海を見渡す四姉妹」いちばん好きだった作品笑。こちらもSF

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    2026年07月19日
  • 陽の光が消えた町で

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    『友だちが怪物になってしまったなら、そうするしかないからだ』
    「流れ星にだけじゃないよ。一番星とか、白い馬とか、なんにでも。いつだって友だちが欲しいって願ってた」
    ー怪物

    「あなたのママはここの一員だからね」
    ー海を見渡す四姉妹

    ちょっとひやっとする話があったり、不思議な話があったり。
    怪物に出てくるふたりの大切な関係が、せつなかったり。四姉妹に出てくる、『ここの一員』。
    ぞわぞわするセリフ、何か起こりそうな不思議な感覚。

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    2026年07月18日
  • 記銘師ディンの事件録 木に殺された男

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    世界幻想文学大賞・ヒューゴー賞受賞。
    海からリヴァイアサンが襲ってくるため環状の防壁を建て、人間は様々な特化した能力を持つように改変され、変異した植物をテクノロジーで制御する、そんな世界で起こった事件。体から巨大な木を生やして絶命するという奇妙な謎に、捜査官のアナと、全てを記憶する改変を受けた助手のディンが挑む。
    特殊設定ミステリでもあるが、それよりもファンタジーとしての魅力がある。鬱蒼とした雰囲気の中で淡々と話が進むのに、面白くてスルスル読めてしまった。表紙の絵も素敵。
    続編もあるようなので翻訳されたら読みたい。

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    2026年07月11日
  • 陽の光が消えた町で

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    ネタバレ

    短編集でサクサクと読みやすかったです。
    人と人との関わりやその繋がりの温かさを感じた。「怪物」は少し切なかった。親友のアンドルーが殺人をおこしてしまって主人公が制裁を加えなくてはいけない。だけどアンドルーが最期にパスワードを教えて、そのパスワードが主人公の名前だったのは、なんか哀しいけど感慨深かった。AIから見た人間を描く独特な世界観を持つ話「報酬は猫の写真で」も面白かった。AIが意思を持って人間に関与することって実際にあるのかなあって考えながら読んだ。
    最後の「アルゴリズムでよりよい生活を」も
    AIが管理?したプログラムされたアプリの話で、人間の生活を管理していくんだけど、人間は人間らしさを

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    2026年07月04日
  • 記銘師ディンの事件録 木に殺された男

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    未知の物語の世界観や設定、登場人物の性格を理解できるまで少し時間が掛かったが、ひと通り理解できた後はかなり面白かった。

    しかし、私は記銘師ではないため、登場人物の名前が全然覚えられなくて、『この人だれやったっけ??』となった。なんならクライマックスですら…。申し訳ない。

    記銘師的な記憶力に移植(グラフト)や侵染(サフュージョン)してる人はきっと五倍は楽しめると思う。わたしもやれるなら改変したい。

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    2026年06月29日
  • 記銘師ディンの事件録 木に殺された男

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    探偵役やワトソン役、世界観は魅力的
    ストーリーも面白い
    木に殺されるというのも幻想的

    でもリヴァイアサンや城壁やら能力者やら出て来て、そこが謎解きと絡み合って、ミステリの解決とともに世界の秘密が明かされる、みたいなものを期待したのでちょっと肩透かし

    この世界でないと成立しないミステリかというとそうでもない気がする

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    2026年06月26日
  • 陽の光が消えた町で

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    情報過多SFと必要最低限SFの2つがあるなら今作は後者の方。
    1つ目の話が1番好きでした。
    善意から始まったやり取りが思わぬ方へ飛んでいって、このあとどうなってしまうんだろう?って思ってからのすぐに終幕!いいテンポでした。
    全部クオリティ高くて、話のトーンも全話合ってて、ちょい怖だったり、笑えるのもあったりちょうど良し度がぴったし。
    翻訳は桐谷さんですからもうバッチシ!安心ですね。

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    2026年06月25日
  • 人体大全―なぜ生まれ、死ぬその日まで無意識に動き続けられるのか―(新潮文庫)

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    新潮文庫のScience&Histroryシリーズの1つだったため、手に取った書籍である。書籍の章立てとして、脳やホルモン等のトピックごとに分け、それらがどういった経緯で発見、研究が進んだのか、それに携わるエピソードを解説する形となっている。各章ごとに興味深い内容が紹介されており、面白く読むことが出来た。
    書籍全体、というか人体に関する内容としては、他の科学分野のなかでもなかなか解明が難しい、というか「臨床」という学問自体が事例に合わせた研究・分析が必要な分野であり、研究対象の複雑さに研究・技術自体が追い付かない、追い付けない分野などだと感じた。
    また、人体の研究をするにあたり、人道的・道徳的

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    2026年06月25日
  • 記銘師ディンの事件録 木に殺された男

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    普段は読まないジャンルなのですが(ほんとミステリーとファンタジーのMIX)、面白そうだなと思って読んでみたところ、正解でした。
    いやぁ、完全架空な世界の架空な価値観の話なんですが、よくできてる!
    帝国の闇に対して、毅然と対応して、スッキリしましたね。
    謎に対してしっかりと考えさせてくれて、裏切ってもくれて、大満足読書でした。
    続編もあるようで、これは続けて読みたいです。

    ちょっと余談。
    登場人物が、わりと性別不詳というか、男性かなぁと思いながら読み進めていくと女性だったってことが何度もあってw
    そういうのも作品のファンタジー風味に一役買ってる感じがしました。

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    2026年05月27日
  • 記銘師ディンの事件録 木に殺された男

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    とても良い小説でした。自作も楽しみですね!分厚かったですが、内容も翻訳も、自分にとってはリーダブルでした。

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    2026年05月26日
  • 記銘師ディンの事件録 木に殺された男

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     SF?ミステリー?ファンタジー?いやいやジャンル分けなどどうでもいい。謎めいた死因と不可思議な舞台設定。驚異的な探偵と、その助手。
     手にするまでは、もっと難解で、設定を理解するのに苦労するのではないか、と案じていたが、読み始めたら、するすると読み進むことができた。そして、探偵と助手の二人がとても魅力的に感じられた。続きも出るようなので、楽しみである。

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    2026年05月25日
  • 記銘師ディンの事件録 木に殺された男

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     面白かった。
     世界幻想文学大賞、ヒューゴー賞受賞と表紙に書かれているんだけど、個人的には幻想文学でも、SFファンタジーでもない質感だった。とはいえ、幻想文学ではあるし、SFファンタジーではある。一番違い感覚はラノベですが、実際に読んでみると思いのほか骨太なミステリになっているし、作者の自認もこれです。
     ファンタジーな設定が細やかに説明されていて、訳し方も上手いのだろう、読んでいてあまりストレスは感じなかった。主人公視点で、この主人公がいたって普通の感覚の持ち主であることも、良い読感をもたらしていると思う。
     序盤に出てきた厭なヤツが痛い目にあわないのが若干不服だが、押し並べて因果応報がほ

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    2026年05月10日
  • 記銘師ディンの事件録 木に殺された男

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    めちゃくちゃおもしろい。一気に読んでしまった。

    雨季になると深海から巨獣リヴァイアサンが上陸し、なにもかもめちゃくちゃにしてしまう世界。人類はそれに抵抗するため、巨大な防壁を何重にも築き、重火器や軍隊によりその「帝国」を維持している。リヴァイアサンは人類の敵ではあるが、同時にその血は動植物に突然変異をもたらす恩恵でもある。帝国をささえる官僚や軍人たちはリヴァイアサン由来のバイオテクノロジーにより肉体や精神を強化したり特殊能力を獲得しており、食物や建築素材も突然変異によるものが多い。

    雨季が近づく辺境の地で、ひとりの技術官僚が不審な死を遂げる。急成長する樹木が身体をつきやぶり、一瞬で死んでし

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    2026年04月29日
  • 記銘師ディンの事件録 木に殺された男

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    奇怪な死に方をした男の調査から始まる物語。どんどんと謎が解明されていくとともに新たな謎が出てきます。
    探偵役の推理がすごすぎてテンポよく物語が進んでいきます。最後まで飽きずに読めて面白かったです。

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    2026年04月19日
  • 記銘師ディンの事件録 木に殺された男

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    ネタバレ

    いや〜〜面白かった!なかなかグロテスクな描写もいっぱいで想像して うっ ともなるんだけど、幾重に絡んだ謎もヒントがいっぱいなので予想しながら楽しめたしハラハラ展開も不安なる程ひどい事にならなかったので割と焦らず最後まで読めました。

    え、あの、ケフェウスその雰囲気ってまさかそういう・・?ってなってからは事件よりそっちがどうなるか気になってしまったけど(笑)だってまさかここまで見てきたあのディンにそんな展開くると思いもしなかったし!!予期せず萌ツボを刺激されてとてもニヤニヤでした。ちなみにこれがどの性別の組み合わせであろうとああいう関係性の生まれ方大好きです。

    ただ色んな固有名詞の読み方がなか

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    2026年04月08日
  • 人体大全―なぜ生まれ、死ぬその日まで無意識に動き続けられるのか―(新潮文庫)

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    体のいろいろな臓器や機能に関して23章に分けて、巧みでユーモアのある比喩で説明や紹介してくれています。発見者のエピソードも含まれていたり、筆者はタイムズ誌の編集者などをされていたそうで、読者を惹きつける独自の視点で語られていたので非常に興味深く、面白く読めます。科学博物館の特別展をみているようなイメージです。

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    2026年02月22日