桐谷知未のレビュー一覧

  • 記銘師ディンの事件録 木に殺された男

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    好きな種類の本。面白かった。
    アナとディンのキャラが好き。
    内容的に途中から訳がわからなくなる恐れがあるので、そこが心配していたが大丈夫だった。時間はかかったが続きが気になり苦痛なく読めた。
    「機転が利いて、滑稽で、必要なら規則を破ることをいとわない」ところはウルッとさせられた。

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    2026年10月31日
  • 記銘師ディンの事件録 木に殺された男

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    面白かった!!!意外にも。もっと話題になっても良いのに。不思議な世界観で、ファンタジーだけど、ちゃんとミステリー。探偵バディ物だし、キャラクターもいい。

    中世のヨーロッパを思わす架空の世界。雨季になると海から巨大な怪物が襲ってくる。海に隣接する州には強力な壁が築かれ、技師たちや兵士たちが防衛している。この世界では人は身体改変を受けて特殊な能力保持者になっていることがある。主人公ディンはそんな改変を受けた若き「卓越者」の一人で、驚異的な記憶力を持っている。ディンは記銘師として司法省に採用され、かわり者の天才である捜査官アナのもとで働き始める…

    このディンが、なんらかの秘密を抱えて終始オドオドしてるかと思いきや、危険な状況で素晴らしい剣さばきの特殊能力を開花させたりして、ワトソン役としてナイスキャラ。
    人に迎合せずサバサバした壮年の女性捜査官アナもまた、どんな能力を持ってるのか謎に包まれていて、探偵役として魅力的。
    この二人の関係性がバディとして深まっていくのを読み進めるだけでも面白い。

    でももちろん主題はミステリー。事件はある高官が不思議な死に方をしたことから始まる。なんと高官の体内から凄まじいスピードで木が育ち、体を突き破りながら成長したのだ。外出ができないアナの代わりに記銘師ディンが現場に派遣され、屋敷のメイドや庭師を調査していく。安楽椅子探偵のアナがディンの報告を聞きながら謎を解き進めるスタイルだが、事件は二転三転してゆく。旅をしたり、容疑者の家に乗り込んだり、何者かに奇襲されたり、帝国の暗部をあぶり出したりと、物語はダイナミックに進んでいく。

    ディンとアナ以外の登場人物たちもすごく良い。これで終わっちゃうのはもったいないと思ったが、調べてみると、本国では全5巻のシリーズ物になる予定だそうだ。日本でも来年二冊目の刊行が決定とのこと。朗報だ!出版を楽しみに待つ。

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    2026年10月29日
  • 陽の光が消えた町で

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    オモコロで原宿さんがおすすめとして紹介していたので読んだ。
    SFだけど軽めのファンタジーでもあり、難解ではなくさらっと読めて良かった〜

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    2026年10月27日
  • 陽の光が消えた町で

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    ネタバレ

    普段あまり触れないSFを読んでみようと手に取ったけれど、予想外に読みやすくすごく面白かった!
    星新一さんみたいだな…と思ったけれど、そういえば星新一さんもSF作家に分類されていたなと後から気づいた。
    後書きで、SFといっても現代に即している〜といったことが書かれていて、なるほどだからこんなにスッと心に馴染むのかと納得した。
    SFというと、もっとハラハラスリル満点!みたいなのを想像していたのだけれど、人と人との繋がりを感じられる心温まる作品が多く良い意味で予想が裏切られた。タイトルにもなっている作品は特に、限界状態のコミュニティで支え合う姿が素晴らしく、他の街から移住を望む青年の言葉が全てを語っていると思った。とても泣けました。

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    2026年10月26日
  • 記銘師ディンの事件録 木に殺された男

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    文句なく面白いです。かなりの ページ数がありますが、最後まであっという間に読み切りました。続編の翻訳が待ち遠しいです。本の最初に地図があります。とても不思議な地図ですが、その地図こそが物語の鍵であり核心なのだと感じました。

    自分が行って生きてみたいような世界観ではなかなかありませんし、事件はハードですが、登場人物はとても魅力的です。

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    2026年10月16日
  • 記銘師ディンの事件録 木に殺された男

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    ネタバレ

    いや〜〜これは文句なしに面白い!!めちゃくちゃ贅沢な舞台を作り上げたなぁ。絶対映像化されそうすぎる。映えるもん。Netflixあたりでもう話進んでそう。
    厨二病感溢れるルビが振られた職業名や単語の読み方を思い出すのにいちいち5秒くらいかかったけど、世界観に没入するために頑張ってメモにまとめて意地でもルビ通りに読み通したので、なかなか骨が折れた。続刊では全てルビを振ってもらえてることを祈る。

    あとがきによると全五部作予定ということで、続刊の邦訳が今から楽しみ!!
    え、出るよね……?あのSFなんだかファンタジーなんだか色々詰め込んだ超絶重厚な設定を英語で読み進められる気はしないぞ……ほんとお願いしますよ!!!

    ↓以降ネタバレ注意









    ミステリー部分については終盤まではちょっと弱めかなぁと感じてた。
    実行犯、暗殺者、首謀者の中で、前者二名については読んでればわりと素直に分かったから。というか、匂わせ強めだった。
    とか思ってたら首謀者はまさかの人物でびっくり!
    でもアナの種明かしで納得。ちゃんとヒントあったな〜!!悔しい!!

    ディンの能力に関しては、かなりうまい調整だな〜と思った。強すぎないというか、識字障害が良いスパイスになってる。あといい具合にイカれちまってる人間性も非常にいい。筋肉記憶はチートだけど見てて気持ちいい。
    アナが傍若無人にディンを振り回してるように見えて、その実大切な相棒として出来る限り護ろうとしてるのも本当に良かった。

    恋に関しては、やや唐突に感じたかな。
    どの辺から惹かれ合ってたんだろ?煙草一緒に吸ったとこか?この辺の描写は突然キスしだす洋画のあの感じが想起されてちょっと面白かったww

    いや〜総じて大満足。早く続刊が読みたい。楽しみ!!!

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    2026年10月17日
  • 記銘師ディンの事件録 木に殺された男

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    ああ、もう!すっかり夢中です。アナとディンのバディに。

    ファンタジーミステリーというのか、作り込まれた架空の世界の中で起こる殺人事件の捜査。海から襲い来る巨獣リヴァイアサンとは何なのか、生体変革はいかにして行われるのか、どれくらいの人種がいるのか。リヴァイアサンに対応すべく発展したこの世界を、よく分からないまま旅行して巡ったようなそんな時間でした。ミステリーとしてもどっぷり楽しめるし、はあ、なんなんだ。なんて面白いんだ。あとがきによれば、5部作になる予定だとか。はやく続きが読みたい。そして映像化したのも見たい!

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    2026年10月13日
  • 記銘師ディンの事件録 木に殺された男

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    ネタバレ

     遺伝子技術・改変技術により、インフラ・家などを生物から作り出し、人間にも改変技術を施し、高知能、完全記憶、演算能力、空間把握、言語能力等の能力者を生んでいる世界。リヴァイアサンの脅威にさらされる中、臨海防壁を担当するエンジニアとターゲットとする偏奇的な連続殺人事件が起こる。完全記憶を持つ記銘師が探偵助手として高度な知能を持つ上司が外出しない安楽椅子探偵として臨む。
     殺人事件の動機に滅亡した州に関する陰謀が絡む。
     世界構築も素晴らしいがミステリーとして上質。記憶は香りと連動。

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    2026年10月12日
  • 陽の光が消えた町で

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    遠い未来や宇宙の話ではなく、一年後くらいにありそうな少しだけ未来で、人々の希望や繋がりの物語。
    池澤春菜さんがこの本を「ホープパンク」と表現していて、確かにどの短編も希望を持って戦っている人たちばかりだった。
    一番好きだったのは表題作の「陽の光が消えた町で」。
    物資もインフラも不安定な中、地区の人々が自分の時間や特技も含めて物々交換をして助け合って暮らしている姿は、「コミュニティ」のつながりの強さと、「コミュニティ」の持つ希望が感じられた。
    AIの話2本が入っていて、「デジタル社会の歩き方」で感じた今の時代の問題点が、別角度の解決策を提示されているように感じられた。
    読む順番とタイミングが絶妙だったみたい。
    「人は意思決定を少なくし、屋外で過ごして、車をなるべく使わず、従来のソーシャルメディアに費やす時間を減らすほど幸せになる。」
    この一文に、SNSと距離を置き、スマホから手を離し、アナログな日々の大切さを改めて感じられた。

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    2026年10月08日
  • 陽の光が消えた町で

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    翻訳本はあまり得意ではなかったけど、少し不思議な、でもどこか現実的な6つの物語が、私の苦手をまた一つ好きなものへと変えてくれた、そんな一冊になりました。何言ってるかよくわかんないけど、ぜひ読むべし!

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    2026年10月02日
  • 記銘師ディンの事件録 木に殺された男

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    雨季になると巨獣リヴァイアサンの襲撃に悩まされる神聖カナム大帝国で、技術省高官が謎めいた死を遂げる。それが誰かに仕組まれた殺人であるとして捜査に乗り出したのは、変わり者の捜査官アナと助手で記銘師のディン。二人の活躍により無事事件は解決するものの、同じ手口で十人の技官が殺されていたことが判明する。ファンタジー世界を下地にしたミステリです。
    科学や薬学の技術で人間の一部の能力を飛躍的に強化した「卓越者」たちが存在する世界。謎めいた魔法のようなアイテムも多々登場し、それほどここに詳しい説明がなされないのですが(単位などはまったく謎です)。しかしその世界観が読むうちに案外スムーズに馴染んできます。
    体内から爆発的に生えた木に殺される、というインパクトのある手口に唖然。しかもそのシーンが目の当たりにされるところもあって、これは衝撃的でした。しかしどうやってそれを仕込んだか、というところなどは完全に本格ミステリ。特殊設定ミステリとしての読みごたえが抜群です。
    現場に行かないアナの代わりに状況を記憶し伝達し、さらにとんでもない能力が徐々に明らかになるディンだけれど、何かを抱えているらしいのも読みどころ。アナとのバディとしての活躍も実に楽しいです。これ、続編も書かれているのですね。邦訳が待たれます。

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    2026年09月27日
  • 陽の光が消えた町で

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    「世界が壊れたら、人間は奪い合う」。SFや映画を見ていると、いつの間にかそんな未来を当たり前だと思っていませんか?

    『陽の光が消えた町で』は、その思い込みを気持ちよくひっくり返してくれる短篇集です。

    表題作では、陽の光や電力が失われた町で、住民たちが自転車発電や物々交換をしながら生活を立て直していきます。最初は「こんなに善意だけで回るの?」と思いました。しかし読み進めるうちに、危機に直面したとき、人は争うだけでなく助け合うこともできるという未来の方が、むしろ新鮮に感じられてきます。

    そして、本書は単純な楽観論でもありません。

    印象に残ったのが、AIを描いた短篇です。中でも「報酬は猫の写真で」というタイトルから想像する可愛らしさとは裏腹に、

    さらに、AIを描いた2つの短篇(「報酬は猫の写真で」「アルゴリズムでよりよい生活を」)も痺れる面白さです。一見すると人間に害のない親切なAIなのに、いつの間にか人間が巧みに操られているような、ぞっとするホラー的な味わいもあり、「人間らしさとは何か」「自主的な幸福とは何か」を深々と考えさせられます。

    絶望する未来だけでなく、協力する未来も想像できる。ディストピアSFに少し疲れた人にこそ手渡したい、人間への見方を更新してくれる一冊です。

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    2026年09月21日
  • 記銘師ディンの事件録 木に殺された男

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    ファンタジーとミステリが合わさった傑作。
    捜査官は家からあまり出たがらない。助手が頑張って情報を集める。そんな感じのバディ物。そういうのが好きな人にはおすすめ。僕は好きです。

    ファンタジーと言っても魔法の世界ではなく、移植技術など現実とは違う文明が育ってきたイメージ。
    でも雨季にはリヴァイアサンが定期的に襲ってくるからやっぱりファンタジーですかね。

    世界観がきちんと説明されて、読み手には推理するための情報がきちんと渡されるので、ミステリ要素もしっかりしていると思います。

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    2026年09月17日
  • 記銘師ディンの事件録 木に殺された男

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    ファンタジー×ミステリ最高だった!
    いつもなら斜め読みしてしまうところを、なんせ4000円もした本なので大切にゆっくり読んだ!!

    おかげで世界観に浸れてお気に入りになった。
    続編絶対お願いします!!!!


    、、、と思って調べてたら続編の刊行も決まっているようで一安心。
    またひとつ楽しみができたな。

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    2026年08月27日
  • 陽の光が消えた町で

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    よかった。

    自分の生きているこの世界から地続きで続いているような未来での物語。

    お仕着せがましい教訓などがあるわけでもないが、穏やかにあるべき方向へ少し踏み出した感触のある物語がたちが好きだった。

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    2026年08月23日
  • 記銘師ディンの事件録 木に殺された男

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    嘘みたいに面白かった。
    まず世界観の作り込みが細かくて隙がない。
    丁寧な世界の描写を読んでいると、精巧なジオラマを見ている感覚になって楽しかった。
    キャラクターも魅力的で、事件の真相も複雑で全く予想できず、最後までワクワクさせられた。
    3作目まで完成しているみたいなので、次作も絶対に翻訳してほしい。

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    2026年08月22日
  • 記銘師ディンの事件録 木に殺された男

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    今年はこの本に出会うために生きたんだな!と思える本。早川書房さん、続編も翻訳お願いします!
    ファンタジー×ミステリーなんだけど、ファンタジーの作り込みがすごいし、構成が上手いからずーっと右肩上がりの高揚で読み続けられる。
    最高のエンタメ小説!

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    2026年08月13日
  • 記銘師ディンの事件録 木に殺された男

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    面白かった!
    世界の作り込みが丁寧で、没入感がすごかった。植物でできた壁、薬液で開錠するドア、巨獣の襲来に備えて改変される人間。なんか、すごい。未だに移動手段は馬車で、通信手段は信号弾なのに、現実世界とは全く違う方向に科学が進歩している…!
    変人上司と振り回される部下の関係性も良かったし、途中からディンの方も「えっ?」ってなる能力を発揮。最後まで目が離せない展開で楽しく読み終わった。

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    2026年08月02日
  • 記銘師ディンの事件録 木に殺された男

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    面白かった。幻想的な世界の中で人間と同じ感情を持つ者たち(外見や能力は違うけど)が殺人事件の謎を解く。最後にええっていうロマンスがあり、個性的な登場人物のおかげで見分けながら読めた。続編も読みたい!ロマンスの行方が気になるので 90

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    2026年07月28日
  • 記銘師ディンの事件録 木に殺された男

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    ネタバレ

    とても面白かった!
    ファンタジーな世界観と探偵役のアナ・助手で能力者の主人公ディンのキャラクター、そしてミステリーと各要素が魅力的かつ全体として綺麗にまとまっており読みやすい。

    巨獣リヴァイアサンの侵入を阻止する防壁を持つ帝国は進撃の巨人っぽい雰囲気。ハードカバーで500ページ近くあり読み応えはあるが、メインとなる殺人事件の軸と、リヴァイアサンによる脅威の軸で二種類の緊張感があるためかなり展開は多く最後まで飽きずに読むことができた。
    世界はファンタジーだがかなり生活を感じることができるし、ミステリーへの組み入れ方も巧妙で違和感なく面白い。

    章ごとに振り直してはくれているが、省の名称、階級の名称など読み方が覚えられず、人物名も馴染みがない感じで序盤は見返すことも多かった。
    (錬薬省〈アポセティカル〉がかっこよくて気に入った。)

    内容には関係ないが原題『The Tainted Cup』は「穢れた・毒された杯」というような意味になるらしく、読後に見るとなるほどと思えるタイトルなので、(色々意図はあるのだろうけど…)日本語版のタイトルが少しもったいなく感じてしまった。

    個人的にミルジンがとても好きだったので続編でも出て欲しいけど無さそうか…!続編の邦訳にも期待。

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    2026年07月15日