冨永星のレビュー一覧

  • 世界は「関係」でできている 美しくも過激な量子論

    Posted by ブクログ

     世界は物でできている――私たちは長くそう考えてきた。石や木、人や星がまずあり、そこに関係が生まれるという見方である。だが物理学者 カルロ・ロヴェッリは逆を言う。世界は「もの」ではなく「関係」でできているのだと。山と川、人と人、過去と未来さえ、互いの結びつきの中で姿を得る。
     そう聞くと難しく思えるが、日々の暮らしを振り返れば合点がいく。人は出会いで変わり、言葉ひとつで景色の色も変わる。孤立した存在など、実はどこにもないのかもしれない。
     私たちもまた、無数の結び目の一つとして、この世界を静かに編み続けている。

    0
    2026年03月11日
  • 時間は存在しない

    Posted by ブクログ

    物理学者が書く本だが、なんというかすごい詩的な文章だった。

    ガチで理解できたら、すごい面白い世界なのだろうが、ちゃんとした理解はできなかった。
    (audibleだからかも)

    残ったポイント)

    - 熱力学があるから、ボールは止まる
    - エントロピーが増大してるは、人間が近視眼的に見ているから?
    - 時間は、一つではなく、なので離れた場所と今は共有不可
    - 時間は意識が生み出している


    スケールが大きすぎてなんか、フワッとした

    0
    2026年01月30日
  • ブラックホールは白くなる

    Posted by ブクログ

    ブラックホールが白くなる、という挑戦的なタイトル。時間と空間を短絡して移動するワームホールという概念は、SFの世界では聞いたことがあるが、これと関係するのか?という素朴な疑問から手に取る。ブラックホールはそこに落ち込んだ物は再び出れない、のに対して、ホワイトホールはそこに留まることは出来ずに、そこから出てくるだけ、らしい。この両極端のホールが実は進化の過程で変質するらしい。これは空間の観念で話していても理解困難だが、これに時間のファクターを入れて説明されているが、理解は不能になる。ホールとともにあるものの時間の経過は常識的に進んでいくが、ホールの外の世界では遅々として進まず、数十億年という桁外

    0
    2025年12月19日
  • 時間は存在しない

    Posted by ブクログ

    特に序盤の解説が興味深かった。
    相対性理論については多少馴染みがあったが、この理論に自身のループ量子重力理論を絡めて、時間の一方向の矢印や不可逆なエントロピーの増大についての理論展開はとても面白く感じた。
    全ての概念について、結局は人間が出来事を秩序立てて整理する為に生み出したものであり、鵜呑みにしてはいけないなと改めて。

    0
    2025年07月15日
  • 時間は存在しない

    Posted by ブクログ

    自分の物理や科学の知識が、圧倒的に足りていないこともあり、内容が非常に難しかったです。この世界の時間の流れは一定ではないとか、この宇宙を動かしているのはエントロピーだとか、新しい知識に触れることはできましたが、人に説明できるほど完全に理解できたような実感はないです。ただ、筆者の論旨のひとつの、過去と未来が違うのは、ひとえにこの世界を見ているわたしたち自身の視界が曖昧だからという見解には目から鱗が落ちた気持ちでした。もっといろんなことを(物理とか科学も)勉強して、自分自身の視界を明瞭にしたいなと思いました。

    0
    2025年07月13日
  • ブラックホールは白くなる

    Posted by ブクログ

    ブラックホールはホワイトホールになる。そして〇〇〇〇〇〇の正体はホワイトホールなのかもしれない…。
    ロヴェリは本書で興味深い仮説を提示している。うすい本なのですぐ読みおわった。

    0
    2025年05月14日
  • 時間は存在しない

    Posted by ブクログ

    時間って何だろうということを考える良いきっかけとなった。

    考えてみると不思議なものであり、目には見えないし、感じることしかできない。その感じいているものでさえ、私たちの生きているスケールが大きすぎるあまり近似されたものであり、そもそも時間は存在しない。でもじゃあ、何で感じるの?という疑問に物理学に最先端を行くカルロさんが答えてくれる、そんな内容だった。

    文体は詩的で扱うトピックのせいか、哲学的な内容も多く正直わかり易くはない。エッセイというジャンルだからか、物理学の数式や理論的な記述は少なく、結論や表面だけをさらっていくだけでモヤモヤする。ただ、深い議論をされたところでほとんど理解できない

    0
    2025年05月05日
  • 時間は存在しない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    “するとナーガセーナは勝ち誇ったようにいう。「馬車と同じように、ナーガセーナという名前も関係と出来事の集まりを指しているにすぎない」と。
    わたしたちは、時間と空間のなかで構成された有限の過程であり、出来事なのだ。
    それにしても、わたしたちが独立した実体でないとすると、何がわたしたちのアイデンティティー、「自分は一つのまとまった存在だ」という感覚の基になっているのか。このわたし、カルロをまとまりあるものとし、その髪や爪や足、さらには怒りや夢をも自分の一部だと感じさせ、悩み考えさまざまなことを感じている今日のカルロが昨日や明日のカルロと同じだと思わせているのは何なのか。”

    自分が何者であるのかと

    0
    2025年04月02日
  • 世界は「関係」でできている 美しくも過激な量子論

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    量子力学が分かりにくい。ニュートン力学など従来の考えではとうてい納得いかない。
    多くの人の共通した認識ではなかろうか。本書もこの観点、筆者も通った道から説明をしている。そもそもこの導入が罠である。もっとも私達の多くはこの文脈からしかのみこの山を登れない。この山は様々な状態を内包している。しかしそこにはすぐには気づかない。
    第五章にて、ボーアの直感をあらゆる自然現象に拡張した記述として以下を挙げている。

    以前は、あらゆる対象物の属性は、たとえその対象物と、ほかの対象物との相互作用を無視したとしても定まると考えられていたが、量子力学は、その相互作用が現象と不可分であることを示している。どんな現

    0
    2024年09月07日
  • 規則より思いやりが大事な場所で 物理学者はいかに世界を見ているか

    Posted by ブクログ

    イタリアの理論物理学のトップランナーが、2010〜2020年にかけて仏英の新聞・スイスメディア等に発表したエッセイ集。人となりを示す生の考え方や視点、科学者として、イタリアの一市民として、西洋の知識人として。

    まさに理系のエッセイ。文系の人はどのくらい楽しめるんだろうか、と思いました。

    0
    2024年04月20日
  • 規則より思いやりが大事な場所で 物理学者はいかに世界を見ているか

    Posted by ブクログ

    「確かさと不確かさの間で」

    「統計学の基本概念の誤解が広がっていることが、個人にとっても社会にとっても混乱と損失の源になっている。提案:学校教育にもっと確率の理論を」

    「なぜわたしは無神論者なのか」

    「個人的には、地獄に落ちるのが怖いからという理由で善行する人々を好まない。善行をすることを重んじて善行をする人のほうが好ましい」

    0
    2024年01月20日
  • 世界は「関係」でできている 美しくも過激な量子論

    Posted by ブクログ

    あらゆる物が他との関係において観測される事象ということだろうか。モノからコトへみたいな。ナーガールジュナの空の思想が少しだけイメージできた気がした。
    ただ、文章はちょっと文学的すぎるかもしれない。物理的な内容にあまり突っ込まず雰囲気だけ書いてある感じ。やや冗長で、この内容なら半分以下のページ数で説明できるのではと思った。

    0
    2023年10月17日
  • 世界は「関係」でできている 美しくも過激な量子論

    Posted by ブクログ

    自然はわたしたちの形而上学的な偏見よりもはるかに豊かなのだ。自然のほうが、わたしたちよりずっと豊かな想像力をもっている

    0
    2023年05月20日
  • 世界は「関係」でできている 美しくも過激な量子論

    Posted by ブクログ

    『時間は存在しない』の、ループ量子重力理論の研究者カルロ・ロヴェッリの本。
    量子力学の発端の、生き生きとした歴史を示す導入は読みやすいが、第2章後半から、この世界構造は何なのか、という量子論にとって避けられない根源的な問いへの思索となり、難解になっていく。ここからは読者を選ぶように思われる。
    量子力学は情報理論だ、関係だ、「空」だと言われても、それが物理事象とうまく接続できない読者としては、わかった気になるようでならないようで、著者の思索に振り回されて困惑する。世界の本質の思索において、物理は哲学と無縁ではいられない、と頭でわかってはいても。それでも、思想の網を広く持つことが重要だ、という物理

    0
    2023年02月11日
  • 世界は「関係」でできている 美しくも過激な量子論

    Posted by ブクログ

    途中までだが、量子論の考え方と、すべては関係によって成り立つ考え方は、唯識やスピノザなどともつながると思ったが、思考したり語るにはまだまだ聞き齧っただけでは歯が立たない。

    0
    2022年12月10日
  • 世界は「関係」でできている 美しくも過激な量子論

    Posted by ブクログ

    哲学的な面もあり興味深い本なのですが、わたしには少しレベルが高かったかなと…

    個人的には、『時間は存在しない』の方が楽しめました。

    0
    2022年11月23日
  • 世界は「関係」でできている 美しくも過激な量子論

    Posted by ブクログ

    相互作用のネットワークの節を素粒子と呼んでいるに過ぎない、そう考えれば素粒子の不可思議な振る舞いが理解できるのか?
    あまりに哲学的に過ぎて理解できない。
    物質的世界と精神的世界が同じ?分からない。

    0
    2022年09月30日
  • 世界は「関係」でできている 美しくも過激な量子論

    Posted by ブクログ

    「時間は存在しない」という著作で、私を混乱に陥れた理論物理学者カルロ・ロヴェッリの初学者向け量子物理学の入門書。

    著者が序文に記している「私はこの本を、なによりもまず量子物理学にはなじまが薄いが、それでも量子力学がどんなもので何を意味しているかをできる限り理解したいと考えている人々に向けてまとめた。」という意図は成功していると思う。
    言葉で書いてある部分を拾いながら、それを理解しようと努力することはできた。
    ただ、数式が出てくると、私はその意味を理解しようという努力をスキップした。
    見えても理解できないものはあるのだ。
    ただ、なんとなく、マルチバースの考え方は、空想だけでなく、現実に理論的に

    0
    2022年06月28日
  • 世界は「関係」でできている 美しくも過激な量子論

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    科学的素養をそこまで必要としない量子論の本という触れ込みで読んでみた。確かにエピソード重点で読みやすい部分もあったが、数式や未知数が出てきた瞬間にわかったふりしかできなくなった。観測による確定とか関係性しか存在しないとか実にむつかしい哲学の話で、この辺は訳者あとがきの言う通り。
    直感に反するというだけで話が受け入れがたくなるのは、注記で批判されていた本そのままの態度で反省すべきかと思うが、それも引用されていた英作家ダグラス・アダムズの「重力井戸の底で火の玉の周りをまわって生きている人間の視野がどれだけ歪んでいるかは明確」という言を受けてみればなるほど納得。また人は目でものを見ず、脳の予期と異な

    0
    2022年03月24日
  • 世界は「関係」でできている 美しくも過激な量子論

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    新聞の書評を読んで面白そうだったので読んでみたけど、量子については1mmも理解できなかった。現代物理学は哲学という認識は得た。
    冨永星さんが翻訳を担当された「素数の音楽」を読んだ時も思ったけど、この解明に関わってきた人物たちのエピソードが破天荒で面白すぎる。ボグダーノフが初めて口にした言葉が生後18か月の「パパはばかだ!」に笑ってしまった。

    0
    2022年02月07日