冨永星のレビュー一覧

  • 世界は「関係」でできている 美しくも過激な量子論

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    科学的素養をそこまで必要としない量子論の本という触れ込みで読んでみた。確かにエピソード重点で読みやすい部分もあったが、数式や未知数が出てきた瞬間にわかったふりしかできなくなった。観測による確定とか関係性しか存在しないとか実にむつかしい哲学の話で、この辺は訳者あとがきの言う通り。
    直感に反するというだけで話が受け入れがたくなるのは、注記で批判されていた本そのままの態度で反省すべきかと思うが、それも引用されていた英作家ダグラス・アダムズの「重力井戸の底で火の玉の周りをまわって生きている人間の視野がどれだけ歪んでいるかは明確」という言を受けてみればなるほど納得。また人は目でものを見ず、脳の予期と異な

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    2022年03月24日
  • 世界は「関係」でできている 美しくも過激な量子論

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    ネタバレ

    新聞の書評を読んで面白そうだったので読んでみたけど、量子については1mmも理解できなかった。現代物理学は哲学という認識は得た。
    冨永星さんが翻訳を担当された「素数の音楽」を読んだ時も思ったけど、この解明に関わってきた人物たちのエピソードが破天荒で面白すぎる。ボグダーノフが初めて口にした言葉が生後18か月の「パパはばかだ!」に笑ってしまった。

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    2022年02月07日
  • 世界は「関係」でできている 美しくも過激な量子論

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    量子論を、その歴史と思想の観点から書いた本。
    ハイゼンベルクやシュレーディンガーだけではなく、レーニンやナーガールジュナまで登場する。
    原書は文学的にも美しい文章らしいけれど、日本語訳はそうでもない。

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    2022年02月06日
  • 世界は「関係」でできている 美しくも過激な量子論

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    前作の「時間は存在しない」が相当面白かったので期待して読んだのだが、前作ほどのインパクトはなかった。
    前作は時間とは何かというシンプルそうで難しい問題に焦点があたっていたので読みやすかったが、今回は量子力学の歴史から始まり、何について議論を展開したいのか少し読者を置いていってしまった印象。
    ただし、知的好奇心をくすぐるには十分な内容で、読んでいて新しい世界が開けるような感覚もあった。

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    2022年02月03日
  • 世界は「関係」でできている 美しくも過激な量子論

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    量子理論の本かとおもいきや、ゴリゴリの哲学本だった。
    量子の理解不能な振る舞い(観察の有無で結果が変わる)についての解釈はまだ結論が出ておらず、いろいろあるみたいだが、この本の解釈は面白いし、分かりやすかった。
    その解釈の説明が前半を占め、後半はその解釈を踏まえて、この世界をどう捉えるかという哲学的な話になっていく。
    そこからはかなり難しかった。
    何となく分かったような分からんような感じだったが、物理学と哲学の近さは感じた。

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    2021年12月11日
  • 世界は「関係」でできている 美しくも過激な量子論

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    量子論は確率、観測可能、粒状性
    位置や速度は「行列」で示される

    量子 重ね合わせ  どちらでもない状態
    ハイゼンベルグの「観測」オブザーベイション
     観察によって手持ちの情報が変わる
     二つの物理的対象物のすべての総合作用を「観測」と見なすことができる。
     あらゆる対象物のあらゆる属性が速度のように相対的

    量子もつれ エンタングルメント
     遠く離れた二つの対象物が同じ振る舞いとなる  第三の対象物との関係

    ナーガールジュナの「空」 独立した存在がありえない ≒量子力学論
     究極の実態の追求 ⇔ 相互依存と偶発的な出来事の世界
     
    意味とは、生命の外側と内側の妥当な「相対情報」

    概念の更

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    2021年12月18日
  • 自分の小さな「箱」から脱出する方法~人間関係のパターンを変えれば、うまくいく!

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    結局言いたいことは、「他人をおもいやろう」なんだと思うけどそこに行きつくまでのアプローチがおもいろい。

     箱の中と外にいる状態は、単に行動に表れるものじゃなくってもっと深いところでの問題。人を物として捉えるのではなく、自分と同じ感情のある人間として捉える。
     
     自分の感情に背いたとき人は箱に入り、自己欺瞞を行う。この状態では他人の欠点をおおげさにあげつらい、自分の長所を過大評価する。問題は相手にあるのだと思い、相手の非を責める。

    箱に入っている状態でテクニックや行動で箱の外にでることは不可能。箱の外側にあるものへの抵抗をやめた瞬間、変わり始めることができる。箱の外に留まり続けるには、箱の

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    2025年08月20日