冨永星のレビュー一覧

  • 自分の小さな「箱」から脱出する方法~人間関係のパターンを変えれば、うまくいく!

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    【『自分の小さな「箱」から脱出する方法』感想】

    人間関係の中で「つい相手のせいにしてしまう」「自分は悪くないと思いがち」という思考グセに悩んでいた時に出会った一冊です。

    これまでも『7つの習慣』や『嫌われる勇気』で「自分にできることに集中する」「課題の分離」といった考え方に触れてきましたが、どうしても「相手が悪い」と感じてしまう自分がいました。

    この本は物語形式で展開され、理論よりも感情にすっと入ってくる内容で、「箱に入っている自分」に気づくきっかけを与えてくれました。相手を責めたくなる時ほど、自分が箱に入っているんじゃないか?と自問するようになり、人との関わり方が変わってきた実感があり

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    2025年04月20日
  • 自分の小さな「箱」から脱出する方法~人間関係のパターンを変えれば、うまくいく!

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    面白かった
    自分自身、箱に入りまくっていることに気がつけた、家族との関係が特にそう。
    繰り返し読んで常に箱から出ていられる状態をキープしたい、とても難しそうではあるが…

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    2025年04月06日
  • 自分の小さな「箱」から脱出する方法~人間関係のパターンを変えれば、うまくいく!

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    私も気づかないうちに箱に入ってしまっていたと感じた。箱に入ってしまうことによって、自己正当化にしか意識が向かず、周りの人にも悪影響を与えてしまうことを学んだ。自分自身も思い当たる節があるため、もし、自分が今箱に入っているなと自覚をしたら、周りの人も自分と同じように感じ、行動する人間なんだということを考え、周りに意識を向けるようにしたい。

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    2025年04月05日
  • 世界は「関係」でできている 美しくも過激な量子論

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    生命化学系の大学生である私にとって、量子論との出会いは量子化学だった。本書を読んで量子論の始まりには行列力学と波動力学という二大巨頭があったことを知った。またシュレディンガーの波動方程式は量子の不連続性をなくしたいという思いが含まれていたようだ。式を追うだけでは把握しきれない科学者のドラマや気持ちを本書では描き切っている。

    そして量子論を解釈するため、著者はナーガールジュナ(龍樹)に行きつく。龍樹によればいかなる視点も別の視点との関係性抜きでは存在しえないという。量子論の結果が古代の仏教哲学と呼応しているようにみえるところが面白い。

    本もまた、他の本との繋がりが本質的であるといえるかもしれ

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    2025年03月30日
  • 時間は存在しない

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    YouTubeの量子力学/相対性理論に感化されてこちらに。科学的にも興味深いが、科学者なのに文学的で詩的な著者の文章力が凄い。こういう系の話の最後は多くは認知や哲学的な話になる印象だが、読みやすい感じ。

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    2024年12月16日
  • 世界は「関係」でできている 美しくも過激な量子論

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    ネタバレ

    すごく読みやすくて面白かったー!といいつつ、量子論の本は何冊読んでも強固としてある「自我」や「主観」といったものを相対化しきれていないところもあり、科学者たちが持っている「ほんとうに、信じられない。こんなことを、信じろというのか?これじゃあまるで…現実が…存在しないみたいじゃないか」という恐怖感には直面していない。

    序章の「深淵をのぞき込む」
    …だが、これぞまさに科学なのだ。科学とは、世界を概念化する新たな方法を探ること。時には、過激なまでに新しいやり方で。それは、自分の考えに絶えず疑問を投げかける力であり、反抗的で批判的な世親による独創的な力ー自分自身の概念の基盤を変えることができ、この世

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    2024年07月15日
  • 時間は存在しない

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    私にはループ量子重力理論も関係量子解釈も選択できる能力が無いが、時間に関する結言には深く納得した。新しい人生観を知れて嬉しく思う。

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    2023年09月05日
  • 世界は「関係」でできている 美しくも過激な量子論

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    量子力学の知見から、世界のすべてが「関係」としてだけ現れる/存在するという洞察、さらにそこから世界の一部である我々の意識/実存、または意識の中での意味の在りようが描き出される。

    非常にスリリングに感じた。内容が自分の考えにとてもあっている、納得できるということからかもしれない。
    書籍にもあるが、哲学で多く論じられている実在論とはややレイヤが違い一概に比較できないとも思うが、あらゆる実在が相対的(関係)であるという著者の考えは、実在の理解として、とても納得できる。

    さらに著者は、相対的といったときの我々の存在については、意識は世界の一部であり、ただただ自然であるという。分かっていると言いたい

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    2022年11月12日
  • 世界は「関係」でできている 美しくも過激な量子論

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    世界は対象によってできているのではなく,関係によって対象が存在しているというコペルニクス的転換によって量子論を解釈する関係論的解釈に基づいている。本書は物理学の範疇を華麗に抜け出し、哲学、心理学、生物学の範囲を駆け抜けてゆく。関係論的解釈によって二元論など先入観に囚われた世界を新たな記述によって再解釈し、観測することが可能になる。

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    2022年03月10日
  • 世界は「関係」でできている 美しくも過激な量子論

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    またもや素晴らしい本に出会った。量子論という理系的な内容を、学問的な専門知識と卓越した詩的な文章能力を両立させて面白くかつ美しく教えてくれる本だ。完全に自分の好みのツボ。生物学の福岡伸一さんや数学のサイモンシンさんのファンならば絶対に読んだほうが良い。
    数か月前に、同じ著者の「時間は存在しない」を手に取ったが、それは全くとしていいほど自分に響かなかったが、おそらくそれは自分の不勉強のためだろう。再度チャレンジしてみたいと思う。

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    2022年02月20日
  • 世界は「関係」でできている 美しくも過激な量子論

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     つい最近「実在とは何か(アダム・ベッカー著)」という、主に哲学の立場からコペンハーゲン解釈の論理実証主義的な実在否定論を批判する本を読んだが、この本はそれとは全く正反対の立場に立つ。つまり自然主義の見地から「世界はそこに内在する自然の一部と他の一部の相互作用の網の目によって成り立っている」とし、事実の総体としての「実在」を否定するのである。どちらの見方にも説得力と疑問点がありどちらが正しいと断ずることはもちろんできないが、短期間に全く正反対の立場に接することは知識の整理になるし、独断への落ち込みを避ける最も有効な手段だと思う。

     本書の導入部分はシュレーディンガーの波動関数〈ψ(プサイ)〉

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    2022年02月20日
  • 世界は「関係」でできている 美しくも過激な量子論

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    タイトルからポピュラーサイエンス的な量子力学解説と言った趣向の本かと思ったが途中から、これはちょっと違うなと思い始め、最後にかけては哲学というか文学というか様々な分野を統合して世界への認識を改めていくような割と革命的な世界の見方を提示してくれる。世界の見方が変わる本。
    作者カルロ・ロヴェッリのヨーロッパの哲人的なさまざまな分野での深い教養とそれを魅力的に語る言葉の翻訳を通しても伝わる素晴らしい文章が非常に魅力的。
    シェイクスピアの引用から始まる最終章が白眉。

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    2022年02月11日
  • 世界は「関係」でできている 美しくも過激な量子論

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    世界の見方が少し変わるとても面白い本だった。 量子力学の専門的な話と言うよりも、「世界について理解する」というような哲学的な本であった。

    ただ、序盤の量子力学の解説に関しては少し背景知識がないと理解が難しい。
    とはいえ文系の私でも理解出来て、楽しめたので、わかりやすい本だと思う。

    古典物理学では説明不可能な量子現象に対する解釈として「関係」という概念を用いて説明している。そして、その考え方が哲学的にも特異でなく、先例のある考え方であることを解説している。

    題名のような過激さは本の中にはない。表紙のデザインとタイトルだけだろう。 非常に読んで楽しかった。

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    2022年01月15日
  • 世界は「関係」でできている 美しくも過激な量子論

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    解説竹内氏の「ルネサンス的な知性による本」まさにその通り!!
    量子物理学のテーマからこんな哲学の話につながっていくとは思わなかった。たしかに世界の真理を解き明かそうとする学問という根っこは同じか。

    竹内薫氏の解説、冨永星氏の訳者あとがきから読んでもいいかもしれない。本文で迷子にならないようガイドになってくれる感じ。

    正直、量子物理学の現象の詳細やら過去の物理学者のアレコレは斜め読みですっ飛ばしていたが(とはいえシュレーディンガーのスキャンダラスな私生活には思わず目をみはる)、哲学的思索へとつながっていく流れに引き込まれていき、じっくり読み耽ってしまった。

    量子物理学では、対象物と測定装置

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    2021年12月07日
  • xはたの(も)しい 魚から無限に至る、数学再発見の旅

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    久々にいいものに会いました。
    (でもこれを読みながらにやにやしてると変人みたいだな私)

    読み物での数学的なトピックといえば、円周率、黄金比やフィボナッチ数列、ピタゴラス学派、ゼノンのパラドクス、確率・・・。
    正直、食傷気味の感がありました。
    この本は話が巧みで、引き出しも豊富。引き込まれていきました。
    楽しかったのは決して、大学で理数科目を逍遥したからではない。数学好きでなく読書好きとしてわくわくしました。
    内容が専門的になると私は理解できないが、これは一般書で、間口が狭くなっていないと思います。
    後付けの脚注が豊富で勉強にもなります。
    章が丁度良く短いのもありがたい。
    訳書だと文の調子がお

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    2015年03月06日
  • 時間は存在しない

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    誰に対しても、どこでも一様に流れている時間はないこと、現在というものはないこと、当たり前だと思ったこれらが実際は違うという事実は興味深い。また時間の方向もないことが、様々な物理方程式にみられるらしいことは特におもしろい。その後の、では時間のない世界をどう記述するのか、それでも感じる時間の正体はなにか、これらの論説は解説読んでも理解不能でした。

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    2025年10月15日
  • 時間は存在しない

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    マクロな曖昧さ、これ、一神教の神でいいかな。

    この状態、状況を記述しようとすると、その背後に神の視点なりが、立ち現れて来ると感じる、と、思えるな。記述自体は、聖書、寓話の一説、ミクロな個々のイベント、出来事の一つでしかない。

    世の皇帝たちが、暦の作成に力を入れたのも、よく分かる。現況のトランプ関税も、パラダイムシフトか、アメリカの新たなブランディング戦略なのだろうかな。負債処理、金利操作の一つにもなってるし。

    ロシアに暴露されちゃったし、当然、エントロピーは、増大するよね。失敗すると、核戦争もあるかな、うーん、一神教、縁遠いんだけどな、わし。

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    2025年09月26日
  • ブラックホールは白くなる

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    ロヴェッリの「時間は存在しない」からの3部作最終巻(のはず)。著者が書かれているように本シリーズは物理をあまり知らない人と「専門家」向け。専門家と言っても本書は高度な知識や数式による表現はなく、物理に対する形而上学的な哲学的な著者自身の信念的な考えを伝えている意味合いが強い感じ。自分はもちろん前者寄りだが、特に第三部は著者の熱いメッセージが伝わってくる。時間/過去/未来に対し、宇宙と言うとてつもなく大きくとてつもなく長い歴史の振る舞いを通じてとてつもなく小さく短い存在の人間がどう捉えているか(捉えるべきか)いう観点はとても深遠で壮大な感じで良き。マクロな話(人や心)とミクロな話(量子の世界)と

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    2025年08月13日
  • 自分の小さな「箱」から脱出する方法~人間関係のパターンを変えれば、うまくいく!

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    自分は悪くない、とかあっちが思いやりがない、とか思いがちでそれでなんだかもやっとうまく行かない…はよくある事だと思う。それを、箱、というものを介して説明する事で「あ〜!!」と気づかせてくれた。続きも読んでみようと思う。

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    2025年07月28日
  • 自分の小さな「箱」から脱出する方法~人間関係のパターンを変えれば、うまくいく!

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    友人から勧められて読みました。人は自分の意思に背いた判断をした時に、その選択を正当化するために周りの人間に対して否定的な感情を抱き、箱の中に入ってしまうという整理については共感を覚えました。その様な考え方を繰り返していくうちに、ゆがんだ目で身の回りのことを見る様になり、箱から脱出できなくなる負のループに陥るというのはまさにそうだなと思いました。他者に対抗するのをやめた時に人は初めて箱から脱出することができるというのはこれからの人生において肝に銘じたいです。

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    2025年07月19日