中村智子のレビュー一覧

  • 動物と話せる少女リリアーネ ペンギン、飛べ大空へ!下

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    “パシャは驚きました。『冠がきれいだって?』
    『そうよ、きれいよ!わたしもそんなすてきな髪型にしたいわ』
    パシャは驚きのあまり、言葉を失ってしまいました。
    そこへラプンツェルがやってきました。
    『わたしもあなたの羽が好きよ。とてもきれいにゆれるんですもの!』
    リリは丘のふもとにつき、立ちあがりました。そして、ペンギンたちのやりとりを驚きながら見守っていました。
    パシャは気はずかしそうにしていました。『きみたちは、おれさまの冠が好きなのか?』パシャは信じられないといったようすです。
    『とっても好きよ!』そこへ、よたよた歩いてきた白雪姫が口をはさみました。
    『あんたがそんなに口うるさいやつでなかっ

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    2014年12月07日
  • 動物と話せる少女リリアーネ ペンギン、飛べ大空へ!上

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    “「きのうはほとんど眠らなかったよ」イザヤは眠そうな声で言うと同時に、右に向けて傘を開き、横からせまってきたカメラマンをさえぎりました。
    「どうして寝なかったの?」リリはたずねました。幸いなことに、レポーターたちとの間には少しばかり距離がありました。そのおかげで、ふたりの会話は聞かれません。
    「一晩中、考えていたんだよ。ユキを助ける方法をね」
    そのことは、リリもさんざん頭を悩ませていました。けれども、なにも思いつきませんでした。なにしろ、ペンギンは空を飛べない動物なのですから。
    すると、イザヤがにこっと笑いました。
    「なにかいい考えがあるのね!」リリはひじでイザヤをつつきました。「なあに?教え

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    2014年12月06日
  • 動物と話せる少女リリアーネ 迷子の子鹿と雪山の奇跡!

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    “『この少年は、きみより賢いだろう?』とつぜん、ハナヒゲ博士は言いました。
    「ええ、そうよ」リリはみとめました。「イザヤはとても頭がいいの。わたしの大親友なのよ」
    『なるほどね……』ハナヒゲ博士はイザヤを食い入るように見つめました。
    『それなら少年のことによく気をつけておくんだな』
    「どうして?」
    『じきに病気になりそうだよ』
    リリは驚いてイザヤを見つめました。確かに、イザヤのほおは赤く、目もとろんとしています。「だいじょうぶ?具合悪いの?」リリは心配そうにたずねました。”[P.148]

    8巻目。
    植物に語りかけるように、薬草の力を引き出す事も出来ることに気づくリリ。
    挿絵がいつもと違う、と

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    2014年10月18日
  • 動物と話せる少女リリアーネ さすらいのオオカミ 森に帰る!

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    “すると、ボンサイがワンワンほえました。『リリ!ふたりとも、すごく変なふうに話してるよ!それにリリ、すごく顔が怒ってるよ!』
    リリは驚いてボンサイを見つめました。犬の言う通りです。イザヤとリリはこれまでにないほどはげしく言いあらそっていました。ふたりがどなりあうことに慣れていなかったボンサイには、それはずいぶん奇妙にうつったのでしょう。リリはこわばった表情をゆるめようとしました。それにしても、どうしてけんかになってしまったのでしょうか?
    リリはイザヤをそっと見ました。イザヤはきびしい表情でテーブルについていました。青ざめて、目の下にできたくまの色はさらに濃くなっていました。「つかれているの?」

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    2016年11月29日
  • 動物と話せる少女リリアーネ 赤ちゃんパンダのママを探して!

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    “「えーと、どうも」トリクシィはためらいながらつぶやきました。「だいじょうぶ?」リリが泣いていることに気がついているようです。
    とつぜん、リリはものすごい勢いで怒り始めました。「関係ないでしょう!だいたいここになにしに来たのよ!人の家に勝手に入ってこないで!あっち行って!」リリは出しぬけにさけぶとこぶしをにぎりしめ、地面をなぐりつけました。
    「うわあ」トリクシィはかわすように手をあげました。「落ちつきなさいよ、スーゼウィンド。まだなにもしていないじゃない!」トリクシィは驚いて口をへの字に曲げました。「昔ならともかく、最近はなにもしていないでしょ」
    リリはうなだれました。トリクシィの言う通りです

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    2014年07月13日
  • 走れストーム 風のように! 5

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    “リリはまだ、そんなふうに考えられませんでした。イザヤの言う通り、ふたりはストームを救ったのです。けれども、そのことを喜ぶ気にはなれませんでした。「でも、その代わりにぎせいになったものは?」リリはたずねました。「牧場が丸ごと売られてしまうかもしれないのよ!」
    しゃべっているとちゅうで、リリは自分でも、牧場を救うためにストームが苦しまされるなんて、ぜったいにあってはならないことだと考えていることに気がつきました。この事件には、ハッピー・エンドはないのです。
    「正しいことはなにか。それを決めるのは、とてもむずかしいわね」リリは小さな声で言うと、なみだぐみました。”[P.151]

    5巻目。
    転校生

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    2014年07月04日
  • 笑うチンパンジーのひみつ! 4

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    “開けはなたれた窓から入ってきた猫の表情はしんけんです。「お知らせしたいことがあります。わたくしの使用人が、さきほどから夢中になって、こちらの窓に向けてなにやら投げつけておりますわよ。あなたの気を引こうとしているのだと思いますけど」猫は説明しました。「使用人のとほうにくれたようすを、だまって見ているわけにもいかず、お知らせにまいりました」猫は前足でひげをなでました。「このさいですからもうしあげておきますが、あの使用人は、相対的に、能力がかたよっていますわね。それにひきかえ、新しい"缶切り"のほうは応用力があるともうしますか、使い道が広くて便利ですわ」
    「新しい缶切りってなん

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    2014年07月04日
  • トラはライオンに恋してる! 2

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    “「信じられないかもしれないけれど、トリクシィのお姉さんが動物園で働いているの」
    「なんだって?」イザヤは驚いた表情で、リリを見つめました。
    リリがきょうのできごとを話すと、イザヤは心配そうになんども首を横にふりながら聞いていました。
    「それはちっともいいことじゃないな」イザヤはリリが話しおわると言いました。「トリクシィは、ぼくらに仕返しするチャンスをねらっているんだ。今のところ、学校では成功していないけどね。ぼくはかけてもいいよ。トリクシィは、トリーナをそそのかしてきみに仕返ししようとたくらんでるよ」
    「そうかもしれない」リリは緊張して、下くちびるをかみました。”[P.60]

    2巻目。

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    2014年04月11日
  • 動物園は大さわぎ! 1

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    “「ところで、きみに聞きたかったんだ。どうやったのか」イザヤはつづけました。
    「花を咲かせる、あれ。あんなすごいこと、初めて見た」
    イザヤは好奇心に満ちたまなざしで、リリをじっと見つめました。イザヤはこの前のできごとをもう怖がっていないようです。それがわかると、リリは胸をなでおろし、少し考えてから言いました。
    「わたしが話したら、あなたも話すのよ。ゲーテの本を読んでいるのを知られたくない理由をね」
    リリは腕組みすると、きっぱりと言いました。
    「これは約束よ。秘密の約束!」
    イザヤはためらっていました。話すことで得すること、損することを慎重に考えているようでした。そして、考えた末に言いました。

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    2014年04月03日
  • 動物園は大さわぎ! 1

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    5年ブックトーク「動物と人間のかかわりをえがいた物語」

    紹介。なんか外国のいじめは悪質だよなー
    日本のいじめもそうだけどさ。世界はどこもかわんないか。

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    2013年01月17日
  • 動物と話せる少女リリアーネ 赤ちゃんパンダのママを探して!

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    昔から動物と話すことができるリリアーネ。
    ひょんなことから動物園で働くことになった。今度はパンダの赤ちゃんの騒動に巻き込まれ、(まきこまれにいき?)同じ学年のイザヤと一緒にちょっとした動物絡みのちょっとした冒険(?)をする。
    たくさんのいろいろな動物の性格や、人間関係も見ものです。

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    2012年01月21日
  • 動物園は大さわぎ! 1

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    動物と話せるという特殊能力や、能力がバレては転校を繰り返している負い目のために、引っ込み思案な性格のリリアーネ。
    新しい学校でも、普通にしようと気をつけては空回りし、さっそくクラスの中心グループに目をつけられてしまいます。
    そんなある日、授業で行った動物園でなぜか急に興奮して暴れだすようになったゾウのマルタに出会って………

    テーマは友達を作るということ、本当の自分をさらけ出すこと、と結構真面目。
    そこに動物と話せるという特殊能力やちょっとカッコいい男の子、漫画っぽいかわいいイラストと女の子が興味を示しそうな要素を盛りだくさんにつめこんでいます。
    朝読なんかに良いかも。

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    2011年10月01日
  • 走れストーム 風のように! 5

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    ネタバレ

    リリアーネシリーズ5巻目。
    転入生のヴォルケは内気な女の子。家がヤンセン乗馬クラブを経営しているが、あまり人気がなくて、経営難。しかも、馬術競技で期待されている馬ストームは気が荒く、人間の言うことを聞かない。それは、調教師が脅しながらのトレーニングを続けていたせいだった。
    リリアーネとイザヤが乗馬クラブに行くことによって、馬たちも、牧場の草も生き生きとし、ヴォルケやヴォルケの兄も前向きになってゆく。

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    2011年09月23日
  • 笑うチンパンジーのひみつ! 4

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    ネタバレ

    リリアーネシリーズ4冊目。
    今回の大きな事件は動物の密輸と虐待。イザヤの明るいおじさんがキーマン。リリアーナたちは傷ついた動物たちを救えるのか? 虐待については、リリアーネを敵対視してきたトリクシィ姉妹が虐待を受けていたとわかる。

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    2011年09月17日
  • イルカ救出大作戦! 3

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    ネタバレ

    リリアーナシリーズ3冊目。
    家族とイザヤとともにバカンス。海のちかくのペンションに来ました。
    ママはバカンスでも仕事の企画に夢中だし、リリアーナは秘密がばれないように、気をつけなきゃいけないから大変。おまけに、ペンションの女主人はちょっと変わった天然キャラで、娘は足が不自由で、いつも悲しそう。そんなとき、海でイルカの声をきいたリリアーナ。本来イルカはもっと南にいるはずなのに・・・!?

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    2011年09月17日