あらすじ
ある日、乗馬を習いはじめたリリアーネ。ところが一頭の馬が、とても怒りっぽくて神経質なことに気がつきました。馬は、あることに傷ついていたのです。さあ、動物通訳リリアーネが、親友イザヤの力を借りて、解決に乗り出しました。
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Posted by ブクログ
私がこの本の登場人物で1番気に入っているのは、ストームだ。ストームは馬で、エゴベルトという調教師からひどいことをされていた。しかし、リリやトムと出会って、だんだんと仲良くなっていったところが私はうれしかった。そして、最後には、トムとストームのペアが大会で優勝したところがとても感動した。
Posted by ブクログ
“リリはまだ、そんなふうに考えられませんでした。イザヤの言う通り、ふたりはストームを救ったのです。けれども、そのことを喜ぶ気にはなれませんでした。「でも、その代わりにぎせいになったものは?」リリはたずねました。「牧場が丸ごと売られてしまうかもしれないのよ!」
しゃべっているとちゅうで、リリは自分でも、牧場を救うためにストームが苦しまされるなんて、ぜったいにあってはならないことだと考えていることに気がつきました。この事件には、ハッピー・エンドはないのです。
「正しいことはなにか。それを決めるのは、とてもむずかしいわね」リリは小さな声で言うと、なみだぐみました。”[P.151]
5巻目。
転校生の少女ヴォルケと彼女の家、乗馬クラブの話。
トリクシィが変わって来てるのが良い。
“『ぼくたちはハッピーエンジョイしてるんだ!』マーリンは黒い馬に説明しました。
『見ればわかるさ』ストームは低い声で言いました。
『ジャンプは最高さ!』マーリンは、はりきって言いました。『ぼくはずっと飛んでいられるよ!毎日、朝から晩まで!夜だって!とにかく大好きさ!』
ストームは首をかしげてマーリンの話に聞き入っていました。
「なんて言ってるの?」トムが柵の上から声をかけました。
けれどもリリは答えませんでした。リリは息を止めていました。マーリンの話に、ストームは考えているような気がしていたのです。
『火の脚もない……』ストームがつぶやきました。
『なにがないって?』マーリンは頭をふりました。『ぼくの脚はまったく異常はないよ!』
『痛くないのか?』
『ぜーんぜん!まったく痛くない!ぼくはジャンプがだあい好き!』マーリンの目がきらきらかがやきました。”[P.195]