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Posted by ブクログ
“「きのうはほとんど眠らなかったよ」イザヤは眠そうな声で言うと同時に、右に向けて傘を開き、横からせまってきたカメラマンをさえぎりました。
「どうして寝なかったの?」リリはたずねました。幸いなことに、レポーターたちとの間には少しばかり距離がありました。そのおかげで、ふたりの会話は聞かれません。
「一晩中、考えていたんだよ。ユキを助ける方法をね」
そのことは、リリもさんざん頭を悩ませていました。けれども、なにも思いつきませんでした。なにしろ、ペンギンは空を飛べない動物なのですから。
すると、イザヤがにこっと笑いました。
「なにかいい考えがあるのね!」リリはひじでイザヤをつつきました。「なあに?教えてよ!」”[P.91]
9巻目。
戸惑いつつもイザヤのマフラーを借りるリリの描写が好き。
ペンギンにもいろいろあるのだなと。
“「あした、薬草を持ってきます。それで具合がよくなるように!」
グリム園長はリリの言葉を聞いてとても感動したのか、夢中になってリリの手をにぎりました。「それはすばらしい。信じられないほどすばらしいことだよ!」グリム園長は顔をくしゃくしゃにして喜びました。
リリはおずおずとほほ笑み返すと、自分でも満足していることに気がつきました。グリム園長のように、人に喜んでもらえることなら、勇気を出して挑戦する価値があるのでしょう。”[P.156]
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