柴田さとみのレビュー一覧
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さすがにペリー・ローダンのシリーズも年月が経って設定が古くなっている(ようだ)。そんなわけで(かどうかは知らないが)、当時の時代設定をより現代に近づけた新しいローダンのシリーズが始まった。何が嬉しいかというと、これから(おそらく)死ぬまでローダン・シリーズ、つまりスペースオペラSFを読み続けられることだ。すでに正編のローダンから脱落した人も多いだろう。また、これからローダンを始めたい人にとってはこれから正編を最初から読むのも不可能に近い。そんな人々にもローダンNEOをお奨めできる。ローダンNEOが始まるこの時代に巡りあえて良かったなと心底思える。ストーリーは正編と同じくアルコン人とのファースト
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【自由】 アンゲラ・メルケル 著
『WAR 3つの戦争』では、米国の書籍ながら中東情勢がわかる内容になっていました。今度は、欧州事情などがわかるかとメルケル氏の新著を読んでみました。上巻は主に東ドイツ時代から首相就任までとなっており、下巻からはよく見聞きしたメルケル首相の行動履歴が書かれています。
多くの自伝では、思想的背景や信条などを吐露しますが、本書は「叙事詩」となっており、事実関係中心に書かれているという印象です。スタッフを集めて精緻に調査した由で、元・物理学者である著者らしいとも言えます。トランプ氏とは相性が悪かったと本人も自覚していたようですが、この点も頷けます。
それに -
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著者はドイツ人女性。
いままでドイツの方に親近感を
抱くことはなかったけども、
やっかいな人間関係とか、
やっかいな思い込みとか、
そういうのめんどくさいー!
っていう感覚は国籍変わろうが
一緒なのね♪
という発見がありました。
本書では、
いろんなめんどくさい事柄を
一切スルーしたらどうなるか?
というのをまとめた一冊。
スルーの結果、
成功するものもあれば、
地雷を踏んでしまうこともある。
教訓がいっぱいつまってます。
私が2歳児子育て中ということもあって、
出産・子育て編には
あああーと共感。
最後の恋愛・結婚編も
グッときました。
その中でも
『怒らなければ、怒らずにす -
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ファイザーCEOによる新型コロナウイルスワクチン開発物語。開発、臨床、製造、配布、その後の諸々の政治駆引きに至るまでの非常識的なスピード感と二千億ドルの開発資金拠出をできる企業はそうそうない。
ロケットを月に打ち上げるくらいのムーンショットそのものの事例といえる。
見方はいろいろあるだろうけど、アルバートCEOのリーダーシップが光っていた。
■アルバートCEOはギリシア移民の獣医学博士なのだとか。こういう方がCEOになるあたりがアメリカあるいはメガファーマの特徴的なところなのかな。
■開発プロジェクト名はライトスピード。光速ってのがいいね。
■時は命なり、というフレーズが印象に残る。高潔 -
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ネタバレコロナもあまり騒がれなくなったので復習の一冊。
ファイザーワクチンの製造経緯を語った本書なのだけど、実はある科学者夫婦が立ち上げたビオンテック社がメインで作り上げていた…など全然知らんことだらけだった。
mRNAってのはタンパク質を作るように指示する設計図みたいなモノなんだけど、それをコロナに対応するようにする…というのが大筋の発想かな。mRNAワクチンの最大の特徴は、通常のワクチンと違って人の身体自身に抗体を作らせる点。生物学的薬剤とかに近い考えかもね。
しかしワクチン供給のタイミングが妙に早いと思っていたら、こんなスゲー背景があったとはね…。どちらかというとビジネス書としての色が強い -
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バラク・オバマの妻であるミシェル・オバマの自伝。貧困街の生まれでありながらも名門プリンストン大学とハーバード・ロースクールを経て弁護士になり、バラクと出会い結婚し、ファーストレディへ。順風満帆に見えるサクセスストーリーの裏側が紹介される。
自分のことを「賢くて分析好きの野心家」だと考え弁護士の素質に気付いたこと、ハンデを原動力に変え自分を信じて勉強したこと、
『制限や世間の目等の心労』を『自分の持つ影響力』と捉え活用したこと、
的確かつ前向きな自己理解のもと自分を信じて努力する聡明さ、芯の強さに惹かれる。
また、一つの事実でも捉え方次第であり、ミシェルは咀嚼の上手い人だと思った。活かしたもの -