アストリッド・リンドグレーンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
光村教科書 6年生紹介本だが大人に向けられた内容。
児童文学作家のアストリッド・リンドグレーンが、1978年にドイツ書店協会平和賞受賞した授賞式で、子供への躾という暴力撲滅を熱く訴えたスピーチを本にしたもの。
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リンドグレーンは語りかける。
「人類は何千年にもわたって戦争をしてきたいうことは、絶えず暴力に訴えてきたということだ。しかし人間はみんな平和を望んでいる。手遅れになる前に人間が生まれ変わることはできないのだろうか。
将来この世界を動かすことになる子供たちはどんな社会を望むのか?暴力がのさばり続ける社会なのか、平和な連帯感を持った社会なのか。
子供たちが接する家庭が愛情を示すこ -
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Posted by ブクログ
読書会のお題でした。
菱木晃子訳を推奨してはいましたが、
大塚勇三訳と読み比べ、楽しかった。
大塚訳にあった差別用語がカットされていたり、(ピッピは黒人の王様の娘となっていたが、菱木訳は南の島の王様に)
コーヒー・パーティーのシーンは、過去にスウェーデンで教育論争になり、削除されていた部分がもどってきていたりと、完全な形のピッピが読めるようになっているのですね。
『ニルスのふしぎな旅』あの長編を菱木訳のおかげで楽しく読めた感があったので、菱木訳がどんなにリズミカルで読みやすいかという意見は読書会でも一致しましたが、大塚訳も味わい深いものがありました。
でもでも、挿絵はニイマンが最高にピッピ -
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ある嵐の夜、山賊の城でローニャという女の子が生まれたところから、物語は始まります。
山賊の頭であり父であるマッティス、そして母親に愛情を注がれ育ったローニャは、ある日、森に出かけることを許されます。その時のローニャの喜びは、
読んでいる私まで、初めての体験に、胸がドキドキするほどでした。
明日になったら、また起きられる
子どものころの、そうしたワクワクする気持ちを思い出しましたー。
リンドグレーンさんの本は、ピッピをはじめとしてたくさん読んできたつもりでしたが、こんな素敵な本に出会えるなんて。(今まで知らなかったなんて!)
73歳の時に出版されたのですから、驚きです。
私自身、この年齢 -
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森がもたらす生きる喜びと不思議に満ちた物語に、ザワザワと引き込まれて読みました。
とっても面白くて、愛おしかったぁ❣️
山賊たちの砦、マッティス城をまっぷたつにした雷の夜に生まれた山賊のかしらのむすめ、ローニャ。
両親と山賊の仲間たちに愛され、森を自由にかけまわるローニャは、ある日自分と同じくらいの子どもがこの森にいることを知ります。
しかしその子は敵対するボルカ山賊のかしらの息子、ビルクでした。
それでも2人はお互いの命の恩人になり、『きょうだい』になります。でも、家族は敵同士、まるでロミオとジュリエットみたい…?
2人は城を出て春の森に暮らすことにするのです。家出?ですね。
森には怪し -
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前回は、どこか気の優しい泥棒たちに城跡に閉じ込められる程度で済みましたけどね、
いやぁ、今回はおだやかでないわあー!びっくりしちゃいました。
白バラ団と赤バラ団は、長い長い夏休み、聖像をかけたバラ戦争とプレーリーを駆け回ることに費やしていたっていうのに…
それにしても、エヴァロッタ、カッレったらいつも本当に素敵ね〜
二人がシックステンによって地主館の小部屋に閉じ込められた時も、見事な探偵の仕事っぷりだったわよねー。
それから、白バラ団の身につけた、山賊言葉も最高だった!
まさかあなたがあんな事件に巻き込まれるとは思わなかったけど…
おだやかでない事件はあれど、白バラ団と赤バラ団は、何よ -
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やまかし村はやっぱりいいなあ。
湖でたべものをちょっぴりお母さんから奪ってきて(全然奪ってないとこがまた可愛い)晩ごはんとか憧れるなあ。またこの晩ごはんの美味しそうなこと!
よろこんでもらうって、たいへん!の章も心が溶けた。リーサのお母さんの返事がよすぎて幸せになった。
結婚の話も可愛すぎて、この子たちは大きくなったらどうなっているんだろうと、思わず考えずにはいられなかった。男の子たちは照れながら、なんだかんだで女の子たちにおされてくっついたりしてたらいいのに。
おじいちゃんの
「おまえさんたちが、できるかぎり子どもでいられるのは、すばらしいことなんだよ」
という言葉がとても印象に残っ -
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Posted by ブクログ
カッレ、エヴァロッタ、アンデッシュの3人は白バラ軍として赤バラ軍のシックステンたち3人と「聖像」をめぐる戦争をしていた。6人ともこのバラ戦争が気に入って、夏の間の定番の遊びとなっていた。ある夜、古城で赤バラと対決した帰り道、白バラ軍は怪しい車を目撃する。「名探偵」として事件を解決したことのあるカッレたちがその車を見張っていると、なんと悪党たちは有名な科学者とその息子のラスムスを誘拐しようとしていた!
手に汗握る誘拐犯との攻防!カッレたちは無事に悪党たちを出し抜いて人質を救出できるのか、ハラハラしながら最後まで目が離せない物語。スウェーデンの国民的作家リンドグレーンの大人気探偵小説の新訳。 -
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Posted by ブクログ
とても懐かしかった。
やかまし村の子どもたちの映画も大好きで、何度も見たことを思い出す。あの生活は本当に憧れで、私も干し草小屋で寝たかったし、手紙のやりとりがしたかったし、野イチゴ食べたいし、あんな楽しそうな登下校がしてみたいと思った小さい頃のままの気持ちが蘇ってきた。
そういえば忘れていたけど、リーサと私の名前が似てるからそれも好きなポイントだったなあ。
イングリッド・ヴァン・ニイマンの挿絵もとても可愛くて、ほっこりするし、小さい頃のわくわくを思い出させてくれる。
いまとても満ち足りている。いい本を読むってなんて幸せなことなんだろう。