アストリッド・リンドグレーンのレビュー一覧

  • 名探偵カッレ 城跡の謎

    Posted by ブクログ

    こんなに本格的なミステリーは、大人の本でもなかなか無いと思います。
    スリリングで痛快です!
    そして、うらやましくなっちゃうくらい楽しそうに遊ぶ、子どもたちには、こんな深い知恵があったんだ!と驚きました。
    菱木晃子さんの翻訳、平澤朋子さんの挿し絵も大好き!

    0
    2025年09月10日
  • 名探偵カッレ 地主館の罠

    Posted by ブクログ

    最高に面白い本だった!
    子どもたちみんなが、こんな子ども時代を送れたらいいのにな!
    バラ戦争で口汚く言い合いながら、友情で固く結ばれている。
    自分たちの掟(石ころを「聖像」ということにしたり、戦争中でも夕飯には遅れないように家に帰ったり、、)を持っていたり、山賊ことばを使ったり。そして、夏休みを有意義に過ごすために遊びつくす!
    そんな子どもたちの楽しい日々が、殺人事件と絡んでいく。その絡み具合が絶妙で、カッレくんの推理&化学実験と双璧をなしている。
    リンドグレーン天才だな!

    0
    2023年04月21日
  • 名探偵カッレ 危険な夏の島

    Posted by ブクログ

    あー面白かった!
    今回、カッレたちが挑むのは誘拐事件。
    たまたま見かけてしまった人さらいの瞬間に、白バラの3人はどう立ち向かうのか?

    3作目は割と冒険色が強めで、ハラハラドキドキしながら読みました。誘拐されてしまう少年、ラスムスも可愛らしい。


    名探偵カッレ三部作、ぜひ子供たちにたくさん読んでもらいたい。

    0
    2023年01月09日
  • 長くつ下のピッピ

    Posted by ブクログ

    読書会のお題でした。
    菱木晃子訳を推奨してはいましたが、
    大塚勇三訳と読み比べ、楽しかった。

    大塚訳にあった差別用語がカットされていたり、(ピッピは黒人の王様の娘となっていたが、菱木訳は南の島の王様に)
    コーヒー・パーティーのシーンは、過去にスウェーデンで教育論争になり、削除されていた部分がもどってきていたりと、完全な形のピッピが読めるようになっているのですね。

    『ニルスのふしぎな旅』あの長編を菱木訳のおかげで楽しく読めた感があったので、菱木訳がどんなにリズミカルで読みやすいかという意見は読書会でも一致しましたが、大塚訳も味わい深いものがありました。
    でもでも、挿絵はニイマンが最高にピッピ

    0
    2022年08月14日
  • 名探偵カッレ 危険な夏の島

    Posted by ブクログ

    面白かった!最終巻にふさわしく緊迫感のある展開が続く。
    5歳の男の子の口の軽さにはびっくりだけど、よく母親や父親から離れて、ほぼ初対面の子供や大人に強気で話せるなあと、その強さにも驚き。
    リンドグレーンの幼児のおててのやわらかさや、暴れた時の思いのほか強いちからの描写がすごい。伝わりすぎて心に迫るものがあった。
    挿絵も素敵やし、新装版の価値は高いと思う。ラスト、人攫いという犯罪者にも関わらず、ニッケに少しウルっと来てしまった。犯罪は憎むけど、ニッケの優しさもまたそこにあるんよなぁ。児童書は深いわ。

    0
    2022年06月15日
  • 名探偵カッレ 地主館の罠

    Posted by ブクログ

    名探偵カッレの2巻。薔薇戦争真っ最中でも、事件や不幸があれば即座に停戦して協力し合う赤バラ白バラ両陣営がすばらしい。
    前回の事件から一年たって、カッレが少し成長してる気がする。危ないことには近寄らないようにしてるし、警察のことも信頼してる。
    それでも、いざとなれば白バラの騎士として3人とも勇敢に戦えるんだから、カッコいい!
    カッレの住んでる町が夏場に簡単に住居侵入できるあたり、住民のおおらかさが伺える。リンドグレーンの子どもたちへの愛情が伝わる本。

    0
    2022年04月08日
  • 名探偵カッレ 城跡の謎

    Posted by ブクログ

    児童文学なので残酷描写や犯罪の凄惨さなどはマイルドになってるけど、探偵ものとしてかなりおもしろい。
    主人公カッレくんの推理はちゃんと筋道が立てられてて、肝心なところでちゃんと大人を頼ったり仲間に協力を求めるところもすばらしい。
    スウェーデンの爽やかな夏の情景も魅力的で、その世界に入りたくなる。
    子供の頃に読みたかったし、大人になった今読んでも楽しかった。子供たちが自由に遊べる古い城跡があるなんて羨ましい。

    0
    2022年04月08日
  • 山賊のむすめローニャ

    Posted by ブクログ

    ある嵐の夜、山賊の城でローニャという女の子が生まれたところから、物語は始まります。
    山賊の頭であり父であるマッティス、そして母親に愛情を注がれ育ったローニャは、ある日、森に出かけることを許されます。その時のローニャの喜びは、
    読んでいる私まで、初めての体験に、胸がドキドキするほどでした。

    明日になったら、また起きられる

    子どものころの、そうしたワクワクする気持ちを思い出しましたー。

    リンドグレーンさんの本は、ピッピをはじめとしてたくさん読んできたつもりでしたが、こんな素敵な本に出会えるなんて。(今まで知らなかったなんて!)
    73歳の時に出版されたのですから、驚きです。

    私自身、この年齢

    0
    2022年03月21日
  • 山賊のむすめローニャ

    Posted by ブクログ

    森がもたらす生きる喜びと不思議に満ちた物語に、ザワザワと引き込まれて読みました。
    とっても面白くて、愛おしかったぁ❣️

    山賊たちの砦、マッティス城をまっぷたつにした雷の夜に生まれた山賊のかしらのむすめ、ローニャ。
    両親と山賊の仲間たちに愛され、森を自由にかけまわるローニャは、ある日自分と同じくらいの子どもがこの森にいることを知ります。
    しかしその子は敵対するボルカ山賊のかしらの息子、ビルクでした。
    それでも2人はお互いの命の恩人になり、『きょうだい』になります。でも、家族は敵同士、まるでロミオとジュリエットみたい…?

    2人は城を出て春の森に暮らすことにするのです。家出?ですね。
    森には怪し

    0
    2021年11月24日
  • 名探偵カッレ 危険な夏の島

    Posted by ブクログ

    名作だけどなかなか読んでもらえないカッレくん。
    この新訳なら今の子も読んでくれそう。
    いや、絶対読んでほしい。

    0
    2021年05月17日
  • 名探偵カッレ 地主館の罠

    Posted by ブクログ

    前回は、どこか気の優しい泥棒たちに城跡に閉じ込められる程度で済みましたけどね、
    いやぁ、今回はおだやかでないわあー!びっくりしちゃいました。

    白バラ団と赤バラ団は、長い長い夏休み、聖像をかけたバラ戦争とプレーリーを駆け回ることに費やしていたっていうのに…

    それにしても、エヴァロッタ、カッレったらいつも本当に素敵ね〜
    二人がシックステンによって地主館の小部屋に閉じ込められた時も、見事な探偵の仕事っぷりだったわよねー。
    それから、白バラ団の身につけた、山賊言葉も最高だった!

    まさかあなたがあんな事件に巻き込まれるとは思わなかったけど…

    おだやかでない事件はあれど、白バラ団と赤バラ団は、何よ

    0
    2021年05月16日
  • 名探偵カッレ 城跡の謎

    Posted by ブクログ

    カッレ・ブロムクヴィストと自ら私立探偵を名乗るも、仲間のアンデッシユとエヴァロッタからは、探偵ごっこと小馬鹿にされてる。
    だからカッレは2人と遊ぶ合間を縫って探偵業をしているところが何とも健気で☺️
    カッレもアンデッシユもパン屋のお嬢さん、エヴァロッタに夢中なところも可愛い

    0
    2021年05月07日
  • 名探偵カッレ 危険な夏の島

    Posted by ブクログ

    菱木さん改訳の名探偵カッレくんシリーズの最後の冒険です。最初に読んだ時と同じくらいドキドキしながら読み終えました。
    確かに今の時代の子どもなら、携帯電話があればすぐになんとかなるかもしれないけど、もしなかったら彼らと同じような機転が働くのだろうか・・・
    ニッケを本当の悪者に書かないところが今回心にしみました。ラスムスのお友達ですもんね。白バラ軍に加えてもらって早速大活躍のラスムスくん、良かったね。

    0
    2021年03月26日
  • やかまし村の春夏秋冬

    Posted by ブクログ

    やまかし村はやっぱりいいなあ。

    湖でたべものをちょっぴりお母さんから奪ってきて(全然奪ってないとこがまた可愛い)晩ごはんとか憧れるなあ。またこの晩ごはんの美味しそうなこと!

    よろこんでもらうって、たいへん!の章も心が溶けた。リーサのお母さんの返事がよすぎて幸せになった。

    結婚の話も可愛すぎて、この子たちは大きくなったらどうなっているんだろうと、思わず考えずにはいられなかった。男の子たちは照れながら、なんだかんだで女の子たちにおされてくっついたりしてたらいいのに。

    おじいちゃんの
    「おまえさんたちが、できるかぎり子どもでいられるのは、すばらしいことなんだよ」
    という言葉がとても印象に残っ

    0
    2021年02月07日
  • やかまし村の子どもたち

    Posted by ブクログ

    小学生のとき、「まんがじゃない本もおもしろい」って思わせてくれた、読書の入り口となった本。昔の本だけど、息子も娘たちも大好き。全部読み聞かせしました。ブックトークでも「テーマ」を変えてよく使います。 少年文庫の「あとがき」が秀逸。

    0
    2021年02月04日
  • 名探偵カッレ 危険な夏の島

    Posted by ブクログ

    カッレ、エヴァロッタ、アンデッシュの3人は白バラ軍として赤バラ軍のシックステンたち3人と「聖像」をめぐる戦争をしていた。6人ともこのバラ戦争が気に入って、夏の間の定番の遊びとなっていた。ある夜、古城で赤バラと対決した帰り道、白バラ軍は怪しい車を目撃する。「名探偵」として事件を解決したことのあるカッレたちがその車を見張っていると、なんと悪党たちは有名な科学者とその息子のラスムスを誘拐しようとしていた!
    手に汗握る誘拐犯との攻防!カッレたちは無事に悪党たちを出し抜いて人質を救出できるのか、ハラハラしながら最後まで目が離せない物語。スウェーデンの国民的作家リンドグレーンの大人気探偵小説の新訳。

    0
    2021年01月29日
  • やかまし村の子どもたち

    Posted by ブクログ

    とても懐かしかった。
    やかまし村の子どもたちの映画も大好きで、何度も見たことを思い出す。あの生活は本当に憧れで、私も干し草小屋で寝たかったし、手紙のやりとりがしたかったし、野イチゴ食べたいし、あんな楽しそうな登下校がしてみたいと思った小さい頃のままの気持ちが蘇ってきた。

    そういえば忘れていたけど、リーサと私の名前が似てるからそれも好きなポイントだったなあ。

    イングリッド・ヴァン・ニイマンの挿絵もとても可愛くて、ほっこりするし、小さい頃のわくわくを思い出させてくれる。

    いまとても満ち足りている。いい本を読むってなんて幸せなことなんだろう。

    0
    2021年01月28日
  • 名探偵カッレ 城跡の謎

    Posted by ブクログ

    カッレ君を改訳した菱木さんの講演会に行って、是非読んでみたくなり読み返しました。
    私が読んできた尾崎義さんの訳は、もう50年も前とのこと。このままでは、リンドグレーンが子どもたちの手に取られなくなってしまう、という危機感を抱いていたそうです。
    私自身は尾崎訳でも問題ないのですが、やはり今の風を感じました。
    挿絵も躍動感があるし、カッレやエヴァロッタがお話に合ってると思いました!

    0
    2021年01月09日
  • 名探偵カッレ 地主館の罠

    Posted by ブクログ

    あー、これまたあらためてすばらしい。子どものころさんざん読んであこがれたけど、今回は大人目線で。

    事件は、1巻の宝石泥棒から殺人へと深刻さを増し、3人の直面する危機もさらに大きくなる。
    そして、前回は現行犯逮捕だったのが、今回は、容疑者として逮捕→否認→動かぬ証拠を突きつけられて自白、というステップを踏んでおり、そのすべての過程にカッレたち(+赤バラ軍の友達)ががっつりからんでいる。聖像さまも。

    カッレたちが全身全霊で遊び、その遊びが事件を解く鍵につながる。これがおもしろくないわけがありましょうか。しかも今回は、敵方の赤バラ軍とも協力しあっているところがいいんだよね。シックステンの愛犬ベッ

    0
    2020年05月27日
  • 名探偵カッレ 城跡の謎

    Posted by ブクログ

    新訳カッレくん。やっぱりすばらしい。彩度が増している気がするのだけど、旧訳と比較していないので、具体的にどこがどうとはわからず。こんどやってみよう。

    0
    2020年01月22日