川副智子のレビュー一覧

  • ビール・ストリートの恋人たち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ジェームズ・ボールドウィンが綴る世界はとても美しかった。
    彼らにとってあまりにも過酷で、命の危険すらもたらすのに。ティッシュとファニー、二人は恋人同士だけど、彼らが与えられる愛も、与える愛もひとつではない。
    ジェームズ・ボールドウィンは世の中が彼らに齎らす苦痛に喘ぎながらも、それでも世の中にある愛を見失うことはなかったんだろうなと。あるいは、より鮮明にそれが縁取られて見えたのか。

    なんにせよ、彼の世界に引き込まれっぱなしでした。
    映画も素晴らしかった。原作の美しさが描かれていて。
    私はアメリカという国、歴史に対して無知だ。でも、ここ数年で出てきた作品に触れながら、以前よりは少しでも知ったと思

    0
    2019年03月05日
  • アキレウスの歌

    Posted by ブクログ

    これ隠れた傑作でしょう(米ではベストセラー)!ギリシャ神話をよく知っている人からは賞賛を受け、特にギリシャ神話好きでもない私みたいな人(アキレス腱やトロイの木馬くらいしか知らなかった)はハラハラしながら楽しく読めてしまう。これも著者の知識量と整理力、そして何よりストーリーテリング能力のなせる技かと。パトロクロス目線の文体は、激しい感情を内包しながら抑制が効いていて、ひたすら物哀しくて美しい。元の「イーリアス」をちゃんと読みたくなったし、この著者の次の作品「Circe(キルケ)」 もすでに購入した。

    0
    2019年01月29日
  • アキレウスの歌

    Posted by ブクログ

    流石は長年にわたり読み継がれてきたイリアスです。ストーリー構成が見事です。読んだ後にわだかまりが残ることもありません。主人公達が友情を超えた深い愛情で結ばれていますが、そこは女性作家ならではです。心情が丁寧に描かれていますので違和感なく読むことができました。真っ直ぐな主人公達が導かれる運命に惹かれて最後まで読む手が止まりませんでした。
    私はとても好きな本です。

    0
    2016年09月08日
  • ヨー・ファン・ゴッホ=ボンゲル 画家ゴッホを世界に広めた女性

    Posted by ブクログ

    ゴッホの良き理解者である弟のテオ・ファン・ゴッホの妻であるヨー・ファン・ゴッホの伝記。ヨーがゴッホの絵画の価値を理解して世に広めていったことがよくわかった。この絵画をいくらで売ったなど詳細な記録が豊富で、かえってそれぞれのありのままの姿が見えた気がする。ゴッホ自身もそれほどお金に困るような人生ではなかったみたいだ。

    0
    2025年12月26日
  • ポアロのクリスマス〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    クリスマスに集まった家族に怒る殺人事件が舞台。時期はクリスマスだけど、クリスマスっぽさは無い話だった。「マクベス」からの引用から幕が開いたり、『クリスマス・キャロル』を模したようなストーリー構造なのがお洒落で良い。犯人も(私には)予想外の人物で、ポアロの名推理を楽しめた。被害者があまり同情できる人物でなかったからか、事件解決後に残された関係者達のハッピーエンドを匂わせるラストにホッとした

    0
    2025年12月24日
  • ポアロのクリスマス〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    初のアガサ・クリスティ。一気に読んだ!
    海外の人の名前を覚えるのがとにかく苦手な私が、混乱せずに読めたくらい、登場人物がキャラ立ちしている。
    犯人は…全く予想がつかず、読んでいくと「この人が犯人…いや、違うのか!」とどんどん裏切られていくハラハラ感。
    最終的には…ぜひ一読を。
    いや、もう一回結末知ったうえで読んで伏線を辿りたいな。
    トリックもさることながら、世界観に飲み込まれる心地よさ。ハッピーなクリスマス感は薄いけど今の時期におすすめのミステリー。

    0
    2025年11月28日
  • 身代りの女(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    悪ふざけで罪のない命を奪った6人。大人になってからも目先のことにとらわれてしょっちゅうミスチョイスするので、展開が思わぬ方向に開けて行って、意外とページターナー本だった。
    善人は死に悪人が生き残る。みんな我が身だけが大事。
    「あなたならどうする?」と問われている気がした。

    0
    2025年11月07日
  • ヨー・ファン・ゴッホ=ボンゲル 画家ゴッホを世界に広めた女性

    Posted by ブクログ

    かなり厚い本。

    再読しなければ‼️


    最初の48ページにわたるカラーページだけでも、
    価値がある。

    ゴッホの作品は本人フィンセントと弟のテオ、テオドルスがいなければ完成しなかった。

    しかし、フィンセントは自害、その半年後にはテオが病気で亡くなる。

    残されたゴッホの作品を管理し、かつ世に出したのは
    テオの奥さんのヨー、そしてその息子。

    これは、今、2025年9月12日から12月21日迄、
    開催中の
    東京都美術館のゴッホ展で確認してね。

    0
    2025年09月18日
  • 身代りの女(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    6人の若者達の度胸試しによって死亡事故が発生、その罪を1人で被ることを条件に少女は5人の仲間達と協定を結ぶ。

    どういう方向に話が転ぶのか分からない疑心暗鬼のイギリスサスペンス。

    傲慢な若者達が選択を間違え続けて右往左往する展開は無関係の読者からすると最高のエンタメ。

    0
    2025年09月15日
  • ヨー・ファン・ゴッホ=ボンゲル 画家ゴッホを世界に広めた女性

    Posted by ブクログ

    ゴッホの弟テオの妻ヨーが、短い結婚生活(同居したのは2年にも満たない)後に愛息を育てること、夫テオの願いであった兄の絵を正当に評価して貰うこと、その二つに全人生をかけた女性の生き様が緻密に描かれている。560ページを超えるためとにかく本が分厚く、重たい。初めて手に取った時、思わず「重っ!」と声に出すほどずっしりとしりとしていて、中身も濃い。今東京都美術館でヨーから見たゴッホ展が開催されているため、是非見に行きたいと思った。

    追記 今日(2025-9-19)東京都美術館で開催中のゴッホ展を見てきました♪ 事前に本書を読んでいたため、家族がどのようにゴッホの作品を守り、広めてもきたのか事前知識が

    0
    2025年09月08日
  • 身代りの女(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     このミス2025で知り、購入。積読状態でしたが、読み始めると、先が気になる展開で、隙間時間はずっと読んでいました。

     海外らしい事の始まりで、青春を謳歌する仲良しグループの若者が、度を超えるはしゃぎすぎの結果、最悪な事件を起こすという…。
     グループはどうにか罪を逃れようと話し合い、その結果1人が罪を被り…。

     あっさり時が経ち、刑期を終えた1人がグループの前に現れ、要求した事とは…

     主な登場人物として…ずっと何を考えているのか、腹の中が掴めないメーガン。事のきっかけを作った割に罪悪感に乏しいフェリックス。頭は切れるが同時に冷酷なタリサ。臆病者でどこか卑怯なダニエル。優しい心の持ち主

    0
    2025年08月30日
  • 身代りの女(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    最後の最後のどんでん返しに、恐怖した。久しぶりに良質のサスペンスに出逢ったなぁと思うのと同時に、人生の選択を誤れないなと、真面目に平々凡々が一番だと思った。

    0
    2025年08月17日
  • 身代りの女(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    表紙も仕掛けの1つだった。見事に騙された。
    ラストシーンのくだりはちょっと無理を感じてしまったが、じぶんの都合しか考えいない人たちに起きる最後としては、かなり「マシ」な結末にはなったのではないと思う。途中の選択(分岐)次第では、もっと悪い結末はいくらでもあったのだから。

    0
    2025年05月03日
  • 身代りの女(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ほぼ一気読み。
    とくにちょうど半分くらいまではあまりに面白くてページをめくる手がとまらなかった。
    しかしラストはよく意味がわからなかった。
    なぜ何人もころす必要があったのか。
    その前の父親襲撃も唐突すぎてよくわからない。
    それで戻ってくるメーガンもわからない。「何かが起きていると感じたのよ」って曖昧な理由だった。
    面白かったけれど最後は消化不良。
    映画化したら観ます。

    0
    2025年04月18日
  • 身代りの女(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    かなり面白かった。
    まず、プロットが良い。
    1人の少女が仲間達の罪を被り、刑務所へと入れられてしまう。女が刑期を務めている間、仲間達はそれぞれ成功し社会的な立場がある大人へと成長していた。そこへ20年の刑期を務め上げた女が帰ってくる。
    何も起きないわけがなく…。

    プロットも良ければ、話の転がし方も上手い。
    序盤中盤は女が社会へ帰ってきたことで生じる波乱を丁寧に描いている。主に「仲間達 vs 女」 の構造。
    いつ秘密を暴露するか分からない時限爆弾のような女をどう扱って良いものか、仲間達側が苦心している様子が面白い。
    そして、終盤ではその対立構造から一変する。
    停滞していた雰囲気から、一気に結末

    0
    2025年04月12日
  • 身代りの女(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最終試験を終え、アルコールの絶えない退廃的な日々を送るオール・ソウルズ校の成績優等生6人組。
    調子に乗った愚行の極みで、真夜中の高速道路を逆走するという肝試しがグループ内の流行りごととして横行。
    それまでは幸運にも何事もなかったが、最終試験の結果発表の前日、唯一やっていなかったダニエルにお鉢が回ってきたところで悲劇が起こるべくして起こる。

    慌てて現場から逃げ去った6人だが、罪の意識、それ以上に自分たちが捕まる恐怖から責任の押し付け合いで右往左往。
    そこでメーガンからの提案。
    「わたしがやる(自首する)わ。全員の人生を台無しにするなんて馬鹿げてる。だれかひとりが残りのみんなを救えばいいのよ。た

    0
    2025年04月06日
  • 身代りの女(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    えー!
    えー!
    そうきたか?

    いやまだまだ…
    そうくるの??

    え、なんでなんで
    この終わり方なのか

    ってくらい最後まで展開読めなくて面白かった

    0
    2025年03月18日
  • ポアロのクリスマス〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    結局、クリスティに騙される。
    遺産相続や怨恨の情報をあれだけ出されたら、疑うべき人物が限られてしまう。けど、それこそがクリスティの罠。まんまと罠に引っかかってしまった。

    0
    2025年02月03日
  • 身代りの女(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    復讐劇が予測不能でどんどん読ませる。嘘が始まりでまた嘘をつくあたりはシンプルプランを彷彿とさせる。
    結末に強引さは否めないが、まーおもしろかった。

    0
    2025年01月30日
  • 身代りの女(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ラストの急展開を再々読

    導入の第一部、20年後の第ニ部に入ってゆき、まあぐいぐい読ませるが、ラストはまず一回では理解できず、再読したがその日は理解できなかった。

    翌朝読み直し、ようやく理解できた。

    あの夜、メグの提案に乗ってしまい警察に届けなかったばっかりに、結局あの夜のドライバーのダンが最後気が触れてハンマーを下ろし獄中のメグを救えたのに逆をしたタリサを殺し、約束を破り結婚したサヴを殺した。
    ただ首謀者フェリクスが、ダンの仕業に最後気づき、ギリギリ間に合い、その時潰れてたアンバーと20年服役したメグを救った、と。

    まあ、ラスト展開が急すぎて、まだスッキリしないので、星四つで。

    疑問

    0
    2025年01月11日