神田房枝のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
先行きの見えない時代こそ思考力より知覚力にフォーカスして磨くべきという本。IT的な文脈ではおおよそ思考力はCPU、知覚力はGPUなのかなと思った。レオナルド・ダ・ヴィンチが様々な分野を横断する時代を超えたリベラルアーツの知識人となり得たのは、好奇心に基づく人並外れた観察力(知覚力)を持っていたから。並外れた知覚力があったからこそ、複数分野の知識の有機的な組み合わせによる発見に繋がった。それが無ければクイズ王的ポジションに終始していたのかも。知覚力は絵画の観察力とも相関している。ノーベル賞受賞者は絵画好きの人が多い。そこに因果を見出して多くの事例により論説を展開。
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Posted by ブクログ
非常に面白い内容なのですが,残念ながら,それだけ知覚力を磨かせようとするのだったら「この領域の権威」とか「世界的な権威」とかお飾り表現は使ってはいけないと思います。
あと,「意味を付与するプロセスは直接コントロールできない」とのことで「ドレスの色」についてはそうかもしれないけど,結局は,自然と浮かぶ解釈をそのまま結果とせず,それはバイアスかもしれないのだから他の解釈の余地を作れ!ということだと思います。知覚対象は一義的ではないということです。ナゾトキの問題というのは,要するに,問題に対する自分の見方をアレンジして整合性のある見えを実現するというタスクだと思われます。
さらに,p.110で「 -
Posted by ブクログ
それは本当でしょうか
その考えが本当であると、絶対言い切れますか
そう考えるとき、あなたはどう反応しますか
その考えがなければ、あなたはどうなりますか
現実と考えが違うときに人は不安、不満といった負の感情を抱く。
考えている現実は本当のことなのか。正しいことなのか。頭でなく心に問いかけると、現実と考えていることとのギャップに気づき、その考えを持ち続けることに意味があるのか自分自身に問いかけると、意味がないことに気づく。ここでは気づくことが大切だと説く。無理に考えを変える必要はない。しかし、考えることで不安を募らせるのであれば、その考えをなぜ持ち続ける必要があるのか。
置き換えによって、他人 -
Posted by ブクログ
対等にビジネスを行うための、英語を話す時の作法について述べたもの。ついつい日本人が出してしまう相槌、ジェスチャー、話し方のクセを指摘し、どのように変えていけば知的かつ積極性に溢れた好感のもてるものになるのか、ということについて解説している。
興味深い点がいくつかあって、例えば「沈黙は、コミュニケーションの重要な一部」(pp.05-6)とか、スピーチでよく使われる効果的なボディーランゲージとか、面白いと思った。ボディーランゲージについては、スピーチで欧米人がやってそう、だけど意識はしていなかったので、確かにやってみれば効果的かもしれない。例文もついていて、練習できる。あと逆に「欧米人を不安に -
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