緑川聖司のレビュー一覧
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購入済み
ショートショート怪談
ショートショート怪談である。ショートショートだからまずはオチの部分の切れ味が生命線なのだが、まずまずのレベルの作品が多い。怪談につきもののグロテスクな場面が比較的少なめなのがいいかな。読み手の好みもあるだろうが、もう少し精選してもいいかなと感じた。
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Posted by ブクログ
ネタバレ金の本と対になる物語。時系列では金の本より前の話になっており、金の本で登場した刑事が子どもだった時の話となっている。
今まであまり関わりのなかった外国の親族から城に呼び出された主人公たちが相続のために銀の本を探す。話の形式としては金の本に近く、異文化交流の意味も兼ねて、主人公に周りの人たちが百物語っぽく銀にまつわる怖い話をする物語。主人公に文化を教える意味合いもあるためか金の本より教訓めいた話が多かったように感じた。
また、銀の本を探す過程では推理物っぽい要素もあったが、登場した人数を使い切れておらず、フェアでもなかった。隠し場所に関しても一番土地勘がなく城との関わりも薄かった主人公が見つけられたことに、いまいち説得力を感じられなかった。
ただ途中のミスリードには騙されたし、最後まで読むと金の本出てきたキーアイテムの謎も分かり、金の本の深みが増した。この物語の中で「未来をみる力」についての言及もあり、これ自体がこの銀の本の中で持つ意味は読み取れなかったが、次の本を読んだ後だと、シリーズ全体として関わりがあるものだったと分かった。
金の本、銀の本ともに実物を主人公が手に入れて読み進める訳ではないが、どちらもそれを手に入れようとして身を滅ぼす人が出てきた。キーアイテムのペンダント然り、力やエネルギーにはそれ自体に善悪の意思がなくても使い方次第では良くも悪くもなるということがテーマだったのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ子どもの頃読んでいた児童書を久々に調べたら完結していたので、子どもの頃読んだ続きを読み始めた、その1。
このシリーズは基本的に単行本ごとに主人公が異なるが、どれも色の名前の付いた怪談の本を拾い、読み進めるにつれ本と同じ怪談を体験する物語だったと記憶している。
けれど、今回は最初こそラジオで追体験のミスリードはあったものの、怪談として語られるのはお寺での百物語で、集まった人がそれぞれに金にまつわる怖い話をしていく物語だった。
怪談の話数がシリーズの他のものと比べても多く、メインストーリー自体は薄味だったものの、雨宿りに訪れた歳も性別もバラバラの人たちが幽霊寺で百物語をするという世界観には惹かれた。物語は薄味といったものの綺麗などんでん返しの仕掛けとなっており、最後のところは緊張感もあった。次巻の銀の本と対になっており所々その匂わせや伏線が張られていて、金の本単体では突っかかることもあった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ従兄弟を事故で失い、失意に沈む楓。突然の別れを受け入れきれず、悲しみの日々を過ごしていた。その日も宛もなく校内を歩いていた楓は図書室で死者を呼び出すおまじないを見つけ、実行しようと試みる。それが全ての始まりだった。
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前回の巻から舞台と主人公を変えた図書室の怪談シリーズ第二段。
従兄の克己をひき逃げ事故という最悪の形で失った楓はいまだにそのショックから立ち直れず、鬱々とした日々を過ごしていた。
その日も何とか授業をこなしたものの、何をする気にもなれず、あてもなく図書室をぶらついていた。ふと、一番奥の本棚の前に水色のファイルが落ちていた。中には、昔作成された学級新聞がファイリングされており、何となく興味をひかれた楓がページをめくると、とある記事で目が止まる。楓の通う学校にある七不思議の特集。その中に、死者を呼び出せるという七不思議があった。克己にもう一度会いたい一心の楓は、この記事に書いてある七不思議を実行しようと試みたのだが。
作中で楓が手にした読んではいけないとされる本に書かれている怪談話を読みながら、身の回りに起こる様々な怪異を追体験していく。
本の中に書かれている怪談は、いい話になりそうな雰囲気にして一度安心させておいて再度落とす話が多かった。
そこで追い打ちするんかい!という感じ。
そして、怪談本に書かれている怪談話もさることながら、楓が読む話と現実の出来事が徐々にリンクする演出はいつもヒヤッとさせられる。流石。
前作は周りの人間に危害が加わるタイプだったが、今回は楓を直に蝕んでいっており、恐ろしい。
楓も体調の異変が本のせいだと気が付いているのだが、やめようとしないのはそれだけ従兄に会いたいのか、それとも何かに操られているのか……。
操られているといえば、度々楓の前に現れる「綾目」という女子生徒がかなり怪しい。怪しいというかもろに黒幕だろう。前作も怪しさ満載で楓の周りに都合よく出没していたし。
黒幕の綾目に踊らされ、惑わされる形で従兄の克己の復活を試みる楓。しかし、すんでのところで復活の儀式は妨害され、事なきを得たが、企みごとを常に胸に秘め、前作同様暗躍する綾目の詳細は分からずじまい。
何が目的で、主人公たちに読んではいけない本を読ませ、暗躍するのか。その目的はまだわからないが、シリーズを追うごとに分かっていくはずなので、楽しみである。
また、楓を助ける役割として登場した久我の正体も分からずじまい。
綾目と対の存在のようだが、彼の存在もかなり意味深で気になる存在である。
こちらもシリーズを追うごとに、彼の正体が知れるといいなぁ。
今のところ、既刊はあと1冊。おそらくあと1冊ではすべての謎は解明されないだろうと思うので、先は長そうで、今から楽しみ。 -
Posted by ブクログ
本の怪談シリーズで1番怖くなくて、1番怖い本。
物語の最後に学校の怪談が大集結してドタバタする展開がすごく楽しいし、「迷子の金次郎」や「ろうかを走ってはいけません」など思わずクスッとしてしまう話が入っているため、シリーズの他の本と比べるとあまり怖くない。
だけど第十八話「黄色い本」は初めて読んだ時すごく衝撃的だったし、シリーズの中で1番ゾクッとした。
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「学校の怪談コンテスト」に応募する怪談をさがすため、学校に伝わる怖い話を検証することになったわたし。
怪談って、怖いだけじゃないのかも……?
摩訶不思議体験をお届けします。