緑川聖司のレビュー一覧

  • 図書室の怪談 死者の本【試し読み】

    購入済み

    初心者にはちょうど良いと思う

    典型的な児童向け怪談作品の内容という感じでした。数字の語呂合わせで縁起の良し悪しを考えてしまう日本特有の昔からの考え方を用いたり、主人公の境遇に亡くなった人物の存在を身近におく設定を構成したりと、直接的な恐怖よりもどちらかといえば周囲の環境の客観的間接的な描写から怖さを導かせる描写が採用されていて、工夫したストーリーだと思います。

    #怖い #ダーク

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    2022年08月01日
  • 番外編 忘れていた怪談 闇の本

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    ネタバレ

     本の怪談シリーズ第一弾を読み終わったので、第二弾もお試しで一冊だけ読みました。第一弾の初期に戻ったような構成で、主人公の元に闇の本という怪談を集めた本が現れ、読み進めるとその怪談と似た出来事が周囲でも起こるという物語。
     偶発的に読み始めてしまった読むと呪われるという闇の本が最後まで読み切ることで呪いを解くヒントが与えられるという状況設定で、きちんと主人公が怖いことが周りで起こっても読まなきゃいけないという理由付けがされていたのがよかった。また、ストーリーとしても、今まで一人っ子だった主人公が新しく妹が産まれるということへ向けて、過去のトラウマを克服し兄や責任のある大人としての自覚に目覚める

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    2022年07月17日
  • 色のない怪談 怖い本

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    ネタバレ

     本の怪談シリーズ第一弾の最後の巻として位置づけられている本。今までの物語の元凶とも言える怪談を書いた作者へ主人公たちがインタビューに行き、そこで渡される怪談の原稿を読むうちに不思議なことが周りで起こっていく物語。
     正直、この本は今までシリーズを読んできたファン向けの要素が強いと感じた。今までの本の怪談の色にまつわる怪談を象徴するように色をテーマにした怪談が一つずつ掲載されており、その内容も今までのシリーズの怪談より濃く、叙述トリック満載だったりと、それぞれの本の没ネタ傑作選のような印象を受けた。
     怪談の内容は幽霊とかが出てくるものの、どれも結局は人が怖い話となっており、そのことも人を食っ

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    2022年07月14日
  • 学校の怪談 黄色い本

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    ネタバレ

     この本では主人公は二回目の登場で、確か赤の本でも主人公だった人だと思う。学校の怪談のコンクールのために、自分たちの学校にまつわる怪談を調べ始めた主人公たちが、過去に同じように自分たちの学校の怪談を集めた文芸誌を見つけ、読み進めていくうちに周りで不思議なことが起こる話。
     このシリーズでは出てくる怪談はタイトルの色にまつわる怪談だったが、今回は黄色とは関係なく学校にまつわる怪談だった。
     最初、話を集めようとし、それから文芸誌を読み始めてから周りで怪談と同じ内容のことが起こり始め、けれどその読んだ怪談を活かして敢えて怪談の流れと違う行動を起こすことで難所を切り抜けたり、より良い選択に至るという

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    2022年07月14日
  • 怪を語れば怪来たる 怪談師夜見の怪談蒐集録

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    ネタバレ

    二見ホラーミステリ文庫作品としては割とマイルドな方かなと思っていたら、なかなかどうして。
    最後の展開は想定外かつ衝撃的で大変驚いた。
    他の幽霊騒動は命の危険性までは感じなかったが、最後の話は物理的に危なかったし、某キャラの設定が明らかになったときも本当に衝撃的で、二重に驚かされたからだろうか。
    他は基本的に毒舌らしきものを吐きながらも面倒見のいい夜見さんのツンデレ対応をニヤニヤしながら読んでいたので、怖さに震えるより面白くて笑いながらの読書となった。
    喫茶店での夜見さんの評判急降下な展開が何回もあって、その度に本当に笑わせていただいた。
    彼が悪い訳ではないのに。
    それでいて明里のことを見捨てな

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    2021年10月21日
  • 怪を語れば怪来たる 怪談師夜見の怪談蒐集録

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    いや普通に面白かった~!
    これ、絶対小6姪は好きだと思うので渡します。
    緑川聖司さんの本がどうとかこうとか、もっと小さな頃に言ってたなーと思い出したので。
    所々サムイボたつし、怪談師の実情も分かったりこれはシリーズものにしていただきたい。
    夜見と山下くんと明里の関係性ももっと知りたい。
    それにしてもあの人がねぇ、みたいなところもコワオモでした。あれ、オモコワでしたっけ笑
    続き楽しみにしてます!!

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    2021年09月23日
  • 怪談収集家 山岸良介の帰還

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    隣に住む謎の怪談収集家山岸を、潜在的な霊能力の強い浩介が手伝う事になる。児童書だが、ただ闇雲に怖がらせる怪談話と違って、ちょっと冒険や友情、ミステリー要素もあったり、読みやすいし面白い。

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    2021年05月01日
  • 図書室の怪談 悪魔の本

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    ネタバレ

    いじめのターゲットになってしまった大樹。ある日、図書室で見つけた怪談の本を読み進めているといじめの加害者が本と同じような目にあっていった。不気味に思いながらも、何故か読む手が止められず、次々に怪談が現実になっていく。

    ***

    ポプラポケット文庫から多数出ている本の怪談シリーズの新たなシリーズ。冊数がかなり出ているので、ポプラポケット文庫シリーズは数冊しか読んだことがないが今度また順を追って読んでみたいところ。この作者が書く怪談の本シリーズは読んでいる怪談が現実世界に影響を及ぼすスタイルが主流なのかな?

    この本も読んでいる怪談が現実となって回りの人達に襲いかかる緊張感がありドキドキしなが

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    2021年04月15日
  • 晴れた日は図書館へいこう

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    とっても優しいほんわかミステリーという感じ。小学5年生のしおりが日常の謎に出会い、周りの人と解決していく様子が微笑ましかった。

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    2021年01月22日
  • 怪談いろはカルタ 急がばまわれど逃げられず

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    母親と喧嘩し家を飛び出した朱里。知らない道を歩いていると、古い屋敷が目に入る。初めて見るはずの屋敷に懐かしさを感じ朱里が門をくぐると庭に大きな倉が建っていた。吸い寄せられるように中に入ると暗がりの中に謎の少年が佇んでいた。




    子供向けの怪談本を多数執筆している作者の作品。ポプラ社から色の本シリーズ、怪談収集家シリーズが出ているのは知っていたが、集英社みらい文庫から出ていたのは初めて知った。表紙の妖しさに惹かれて買ったがこの作者の本は好きなので純粋にうれしいところ。さて、こちらの本も怪談本である。いろはにほへとで構成される諺の「いろはカルタ」を捩った読み札にまつわる怪談を、表紙の少年が朱里

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    2020年09月22日
  • 怪談収集家 山岸良介の帰還

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    ネタバレ

    5年ぶりに前住んでいた町に越してきた浩介。不幸な事故から、隣にすむ“怪談収集家”を名乗る男の助手をするはめになってしまった。彼の仕事は「本物の怪談を集めた百物語を完成させること」だというのだがどうにも怪しいぞ! *** 「わたしの本」「あなたの本」にちらちらっと出ていた、神出鬼没の男『山岸』のスピンオフ。既読の二冊ではどういう性格なのかわかっていなかったが、今作を見てなんとも飄々としていて食えない男という認識に至った。浩介を無理やり助手に従えて、住んでいる町の怪談収集に出かける。怪談の実地調査と称して浩介をいろいろなところに向かわせたり、連れて行ったりと振り回される浩介が非常に不憫。浩介が霊媒

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    2020年09月22日
  • とりこまれる怪談 あなたの本

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    ネタバレ

    友人と一緒に訪れたフリーマーケット。店を見ていると、『ひとかけ屋』という何かが欠けてしまっている物を取り扱っている店に出会った。店主曰くなんでも、その欠けている部分の代わりに何かしらの物語があるというのだが…。 *** 前作「わたしの本」の第二部。物語の始まりは、主人公である美緒がフリーマーケットで一冊のノートに出会うところから。主人公が興味本位で購入したえんじ色のノートには、前作と同じように怪談話が延々と書き連ねてあり、それを美緒と一緒に読んでいく。内容は前作の「わたしの本」よりずっと怖く、時にはグロテスクでなかなか刺激的。そして、その怪談の恐怖をさらに引き立てるのが、今回の主人公が見舞われ

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    2020年09月22日
  • まぼろしの怪談 わたしの本

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    ネタバレ

    怖い話を読みすぎて、怖い話展開がだいたいよめるようになってしまった私。そんな退屈な状態をぼやいていると、友人に自分で怖い話を書いてみたらどうかと勧められた。小説を書くことに憧れていた私は、怖い話を書き始めるが……。 *** 児童向けの怪談本。このシリーズは多く出ており最初から読み進めようと思ったが、それぞれが独立しているようなのでこちらから。 内容は軽めの怪談話が十数話ほど。どれもサックリ読める。 学校の七不思議がテーマのためどこかで聞いたことがある話もあるが、その中の四枚の油絵をテーマにした怖い話が一番怖かった。正確に言うならば、その油絵の怖い話から"勝手に派生した"怖い

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    2020年09月22日
  • 座敷童子の幸せごはん 福まねき寺で謎解きを

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    ネタバレ

    表紙に登場していた猫ちゃんが謎解きに深く関わるお話かと思い手にしてみたが…。
    4話それぞれ読みやすく、また続編が出たら読んでみたい。

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    2019年05月05日
  • 座敷童子の願いごと 福まねき寺で謎解きを

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    久しぶりのシリーズ新刊。
    いつの間にか出てた(笑)
    あいかわらず、兄の行方は分からないものの、
    様々な日常の不思議を解き明かしていく清隆の
    キャラが好き。
    座敷童騒動は、子供の気持ちが切ない。
    でも、あの一件で解決したよね、きっと。
    修平の恋、うまくいきそうなのに。
    がんばって踏み出せば。
    ほんと、がんばれよ、修平!
    さて、次も早いうちに読もうっと。

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    2019年03月24日
  • 座敷童子の幸せごはん 福まねき寺で謎解きを

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    ちょろちょろっと姿を見せる座敷童が可愛い。
    修平の兄のことはびっくり。
    まさか、そんなことだったとは。
    そこに、ちょっとした企みが絡んでいたのね(笑)
    色んな人の恋が進んでいくお話が多くて微笑ましい。
    でも、このシリーズはここで完結かな。
    にっこりできるラストで大満足。

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    2019年03月24日
  • 晴れた日は図書館へいこう ここから始まる物

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    今回もほわっと温かくなるお話達。季節が秋から冬の寒い時季なのにこの温かさ。対照的でさらに際立ったな。
    子供達とこういう関係を作れる大人になりたい。

    「たった1つの台詞に色々な可能性」。
    これって、夢や妄想も広がるけど、反対に誤解も広がる。最近ネットなどでよく見かける。文章の一部だけを拾い上げて明らかに間違った解釈をすること。活字スキーにとってはとても悲しい。最後まで読もう?

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    2017年09月06日
  • 福まねき寺にいらっしゃい 副住職見習いの謎解き縁起帖

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    ネタバレ

    檀家などのお悩み解決ミステリー。
    ご近所の鋭い清隆さんの力をかりつつも臨時副住職となった修平がお悩み解決に挑みます。

    はじめは失踪した兄のかわりに運転免許取得につられてはじめたことがすこしずつらしくなっていく様子が読んでいてとても面白いです。

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    2016年09月13日
  • 追ってくる怪談 緑の本

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    正直、一作目以降盛り下がってきたなぁと思っていたのですが、今作は本当怖かったです。聞いたことがあるような話もあったのですが、ドキドキしながら読み進めました。『ぺとぺとさん』『おまえだ!』は読んでいてはらはらしました。『電話ボックス』は好きだなー。青の本と対になっているようなので楽しみです。

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    2016年04月13日
  • ついてくる怪談 黒い本

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    面白い。本を読み進めるうちにぼくの周りに様々なことが起きていく話で、会談の内容は知っているものもあったがシンプルで分かりやすい文章にどんどんと読み進めていった。面白かったです。

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    2016年03月08日