緑川聖司のレビュー一覧
-
購入済み
まだ1話目を読んだだけですが、小学生向けの子供の本としてはちょうどいい内容ではないでしょうか。私が小学生だったらたぶん怖い…と思いつつも、つい読み進めてしまう、くらいの怖さレベルで良かったと思います。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ本の怪談シリーズ第一弾を読み終わったので、第二弾もお試しで一冊だけ読みました。第一弾の初期に戻ったような構成で、主人公の元に闇の本という怪談を集めた本が現れ、読み進めるとその怪談と似た出来事が周囲でも起こるという物語。
偶発的に読み始めてしまった読むと呪われるという闇の本が最後まで読み切ることで呪いを解くヒントが与えられるという状況設定で、きちんと主人公が怖いことが周りで起こっても読まなきゃいけないという理由付けがされていたのがよかった。また、ストーリーとしても、今まで一人っ子だった主人公が新しく妹が産まれるということへ向けて、過去のトラウマを克服し兄や責任のある大人としての自覚に目覚めるという一本の芯があるものとなっており、成長物語として綺麗にまとまっていた。
第二弾の続きは読まないと思う。3.5。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ本の怪談シリーズ第一弾の最後の巻として位置づけられている本。今までの物語の元凶とも言える怪談を書いた作者へ主人公たちがインタビューに行き、そこで渡される怪談の原稿を読むうちに不思議なことが周りで起こっていく物語。
正直、この本は今までシリーズを読んできたファン向けの要素が強いと感じた。今までの本の怪談の色にまつわる怪談を象徴するように色をテーマにした怪談が一つずつ掲載されており、その内容も今までのシリーズの怪談より濃く、叙述トリック満載だったりと、それぞれの本の没ネタ傑作選のような印象を受けた。
怪談の内容は幽霊とかが出てくるものの、どれも結局は人が怖い話となっており、そのことも人を食って本を書く作者に繫がっていくところが面白かった。
個人的には「赤いランドセル」が一番好きだった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本では主人公は二回目の登場で、確か赤の本でも主人公だった人だと思う。学校の怪談のコンクールのために、自分たちの学校にまつわる怪談を調べ始めた主人公たちが、過去に同じように自分たちの学校の怪談を集めた文芸誌を見つけ、読み進めていくうちに周りで不思議なことが起こる話。
このシリーズでは出てくる怪談はタイトルの色にまつわる怪談だったが、今回は黄色とは関係なく学校にまつわる怪談だった。
最初、話を集めようとし、それから文芸誌を読み始めてから周りで怪談と同じ内容のことが起こり始め、けれどその読んだ怪談を活かして敢えて怪談の流れと違う行動を起こすことで難所を切り抜けたり、より良い選択に至るという今までのこのシリーズの総決算とも言うべき内容だった。
このシリーズでは手に入れた本に書かれた怪談と同じことが周りで起こるという、銀の本の言い方を借りれば「未来をみる力」を得るわけだが、その怪談を上手く活かしていけている人はシリーズでは少なく、大方恐怖であたふたしてるうちに終わった人が多かったように思う。そういう意味で今回の主人公がちゃんと知識の力を使えていたことは、シリーズ全体を通しての結論であったのかなと思った。怪談が色に関係しないにも関わらず本の名前が注意や警告を表す黄色だったのもそう考えると納得がいきました。怪談が先か出来事が先かは分かりませんしね。
この物語では主人公が怖い目にあっても怪談を読み続ける描写があり、一度すでに経験済みとは言え、そのメンタルの強さには恐れ入った。個人的には怪談の中でも「プールの女の子」が視覚的にも工夫が凝らされていてお気に入り。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ二見ホラーミステリ文庫作品としては割とマイルドな方かなと思っていたら、なかなかどうして。
最後の展開は想定外かつ衝撃的で大変驚いた。
他の幽霊騒動は命の危険性までは感じなかったが、最後の話は物理的に危なかったし、某キャラの設定が明らかになったときも本当に衝撃的で、二重に驚かされたからだろうか。
他は基本的に毒舌らしきものを吐きながらも面倒見のいい夜見さんのツンデレ対応をニヤニヤしながら読んでいたので、怖さに震えるより面白くて笑いながらの読書となった。
喫茶店での夜見さんの評判急降下な展開が何回もあって、その度に本当に笑わせていただいた。
彼が悪い訳ではないのに。
それでいて明里のことを見捨てないのだから、本当にいい人である、夜見さん。
ホラーなので勿論幽霊が絡むが、ミステリの謎解きもしっかり味わえる。
この謎解きも面白かった。
事故物件ではないのに幽霊が出るのは何故。
自殺した幽霊の、その自殺の方法とは。
「ついてきて」しまった幽霊に隠された謎とは。
そして、明里を物理的に危険を招いたその場所に関わる真実とは。
謎解きもしっかり練られた話なので、怪談話を楽しみつつ謎解きもできる、何とも贅沢な物語だった。
まさにホラーミステリ文庫な物語。
ひやっと怖い話なので、ホラー苦手な人でも触れやすい話だと思う。
……いや、黒焦げ幽霊出てきたりするから、そうでもないの、か?
自分の基準が曖昧…… -
Posted by ブクログ
ネタバレいじめのターゲットになってしまった大樹。ある日、図書室で見つけた怪談の本を読み進めているといじめの加害者が本と同じような目にあっていった。不気味に思いながらも、何故か読む手が止められず、次々に怪談が現実になっていく。
***
ポプラポケット文庫から多数出ている本の怪談シリーズの新たなシリーズ。冊数がかなり出ているので、ポプラポケット文庫シリーズは数冊しか読んだことがないが今度また順を追って読んでみたいところ。この作者が書く怪談の本シリーズは読んでいる怪談が現実世界に影響を及ぼすスタイルが主流なのかな?
この本も読んでいる怪談が現実となって回りの人達に襲いかかる緊張感がありドキドキしながら読み進めた。ただ、他の話と違ってこれは一部を除いていじめの加害者がひどい目にあっているので、読んでいてあんまり同情できなかった。怪談話と主人公の日常話が同時進行で進められ、どちらも非常に面白い展開に。怪談話はなんとなく聞いたことがある話もあったが、それでも恐ろしい話もあり夢中で読んでいった。 怪談話のなかでお気に入りなのは藁人形の話。児童向けのホラー本のため明るい文体だが、怪談の語り手の友人が行ったことはかなり常軌を逸してしまっている。脳裏にその光景を描くだけで不気味で気持ちが悪くてしかたがなかった。 本編の方もラストに向かうにつれ不穏な展開や、急展開が待ち受けていてハラハラしっぱなしだった。 このシリーズは始動したばかりなので残った謎がかなりあるが、主人公を助けてくれた黒い服の男が背負っている、業のようなものが、今のところ一番気になる謎である。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ母親と喧嘩し家を飛び出した朱里。知らない道を歩いていると、古い屋敷が目に入る。初めて見るはずの屋敷に懐かしさを感じ朱里が門をくぐると庭に大きな倉が建っていた。吸い寄せられるように中に入ると暗がりの中に謎の少年が佇んでいた。
子供向けの怪談本を多数執筆している作者の作品。ポプラ社から色の本シリーズ、怪談収集家シリーズが出ているのは知っていたが、集英社みらい文庫から出ていたのは初めて知った。表紙の妖しさに惹かれて買ったがこの作者の本は好きなので純粋にうれしいところ。さて、こちらの本も怪談本である。いろはにほへとで構成される諺の「いろはカルタ」を捩った読み札にまつわる怪談を、表紙の少年が朱里に紹介していく。色の本シリーズや怪談収集家シリーズに比べると恐怖度は低いが、それでも怖い話が何作か。特に「化けの皮に取り憑かれる」は怖かった。生きている人間の負の感情に怪異がつけこみ、人を思うように操る様がおそろしかった。最後に木にたくさんぶら下がったくだんの物を脳裏に想像してぞーっと鳥肌が立つ。いろはカルタはまだまだ枚数があり、話を広げる余地がありそうだったが、どうやらこの話はこれで最後のよう。もうちょっと、この少年の正体を知りたかったし、今後主人公と少年の関係がどうなるかが気になっていたので残念。