トリイ・ヘイデンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ問題を抱えた子達を、大きく成長させてくれる著者は本当にすごいと思うし、精神学、心理学、カウンセリング、教育、福祉は奥が深いのだと思う。
どんなに難しくても人が人を救える可能性は信じるもの…なのかも。
あとジェリーの考え方も正しいと思う、正しさは色々あって合わないこともあるんだな、と。
ワンダとの再開で涙が止まらなくなった。
彼女のヴィーナスを呼ぶ『ビューティフル・チャイルド』がとても美しくも切ないものに私は感じる。
彼女が犯された実母だとしたら更に切ないが、姉だとしても深い無償の愛と求めあう心が確かにあるのに。
再び一緒に暮らせることなく亡くなったの事実が悲しい。 -
Posted by ブクログ
選択性無言症を専門とする著者が、ハイティーンの少年の治療に当たった記録。
この方の作品は初読です。
一言も話さず、周囲の全てに怯え、自分の周りに椅子やテーブルで檻を築いている少年ケヴィン。
彼の治療に当たったトリイは、徐々に彼から言葉を引き出し、義父からひどい虐待を受けていたことや、義父への凄まじい憎悪を抱いていることに気付いていきます。
よくある行政的なミス、同性愛への偏見など、様々な壁に当たりながらも、トリイはケヴィンの治療に当たります。
進んだかと思えば後退している。それを繰り返しながらのようやくのラストは感慨深いものがありました。 -
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