トリイ・ヘイデンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「テーマ:ひまわり#7」です
初の海外作品で、そしてなんとトリイ・ヘイデンです!
トリイ・ヘイデン知ってます?
知らない?ふーん
さて本編です(トリイ・ヘイデンの説明しないんかーい!)
主人公は十七歳の娘レスリー、父母と九歳の妹ミーガンとカンザスで暮しています
このレスリーの視点で物語は進むのですが、母のマーラは大戦中アーリア人種の外国人であったために、ナチスに子どもを産ませるために監禁されレイプされ続けられるという少女時代の体験によって「壊れて」しまっています
そんな母の存在によりレスリーは常に家族のために犠牲を強いられた生活を余儀なくされています
そんな中さらに母は悲劇的な事件を起こし…というストーリー
あらすじ紹介もちゃんと出来る
やれば出来る子です( ̄^ ̄)
いや、これがさぁ、さすがヘイデン子どもたちの心理描写が巧みなのよ
巧みすぎてリアリティ半端ないんで、ツラい
母のことは大好きなんだけど、その母のせいでまともな生活ができなくて、恨みもする
そしてこの葛藤のような心の不完全さがラストに繋がっていくんよね
ヘイデンの想いって不完全さを認めることだったのかな?って思ったりしました
【ひまわり】ひまわりをテーマに選書しようと決めていろいろ検索したんですね
そしたら日本の作品に比べて海外作品がめちゃくちゃ少なかったんです(調べ方が悪いのかもしれんけど)
うーん、海外では「ひまわり」って日本ほどシンボリックな存在じゃないなのかな?って思ったり
これはまたどこかで深掘りしたいテーマですね
単に題名の付け方が日本と違うのかもしれないけど
はい、そんで作中の「ひまわり」についてです
「ひまわり」は母マーラの大好きな花なんですが、レスリーは小さい頃にひまわりの群生地(背の高いひまわりが密集してレスリーは「ひまわりの森」と感じた)で迷子になってしまう恐怖体験があります
またそこを母に見つけられ救い出される体験も同時にしていて、好きなのに嫌いという複雑な対象で、まさに母親を象徴してるんです
そして、普段の母は明るくて美しく聡明なまさに「ひまわり」のような人なんですね
うーん、なにやら「ひまわり」ってすごく極端な二面性を与えらる存在に据えている作品が多いような気がしてきたぞ
さぁ、次で最後だ!
長いレビューも次で最後だw -
Posted by ブクログ
著者のノンフィクションはほとんど読んでいる。
今回はトラウマによって無言を貫き通す子供たちの話。
彼女の専門が児童虐待によって心を閉じた子供ばかりなので、核心に触れた時どうしても重い気持ちになるが、こういう症例となって表れるのだという勉強にはなる。
とにかく子供たちとのかかわり方がすごい。
瞬時に相手の気持ちを察し、あらゆる方法で固く閉ざされた心の扉を開き、隠されたものを引きずり出していく。
応用力や発想力もさることながら、腫れ物に触るようなことは決してしない。ダメなものはダメだという勇気。
操作しようとする子供に巻き込まれないようにする強さ。
あまりにも難しい症例に果敢に挑んでいくのは、子供を救いたいという気持ちと確固たる信念があるからだろう。
経験値は大切だと感じた。 -
Posted by ブクログ
トリイヘイデンで読んでいないのはこれだけかも、と思いすごい久々に読んでみた。
相変わらず重い…。
他の作品と比べても特にヘビーだったような。
3つのケースに同時に関わり、どれもが全く改善を見せない。
でも、トリイが格段にレベルアップしてる。
シーラとかケビンの頃のトリイのイメージが強かったけど、いつの間にか鉄の女になってる。
昔のトリイなら泣き出してそうな恐ろしい事態でも無表情を貫いて冷静に観察するトリイはもう遥か遠い所に行ってしまったよう…。
いや、昔からトリイは強かったけどね。
感情移入できないレベルにいってる(笑)。
何年もこんなケースにばっかり関わってたらそうなるかもね。。
治療法もめっちゃ荒治療でハラハラした。
子供って実は自分を守るために子供を演じてるのであって、本当はかなり強かな所があるのかなと思ったり。
3つのケースがふいに少しだけ重なる部分を見せたり、トリイってセラピーの能力だけでなくて、ほんとに小説がうまいなぁと思う。
人間の人格形成って不思議だ。
ひどい目に合ってるのにドレイクのように天使みたいな性格の子もいれば、ゲルダのように子供達からさえ疎まれる性格になってしまう人もいる…。
子供の扱い方ってなんて繊細なんだろうか。